キリスト教/ロシア正教会とフィンランド福音ルター派教会の会合がおこなわれる(2019年6月)ペテルゴフ主教セラフィム座下とミッケリ監督セッポ・ハッキネン座下らが会談

 2019年6月10日~6月11日の日程で、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会とフィンランド福音ルター派教会の会合がおこなわれたようです。
 ロシア正教会側からは、ペテルゴフ主教セラフィム座下(His Grace Bishop Seraphim of Petergof)、
 フィンランド福音ルター派教会側からは、ミッケリ監督セッポ・ハッキネン座下(Seppo Häkkinen, Bishop of Mikkeli)らが出席。
 フィンランド側代表団は、故レニングラード府主教ニコディム座下の墓を訪問したようです。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Third meeting of Working Group for Cooperation between the Russian Orthodox Church and the Evangelical-Lutheran Church of Finland | The Russian Orthodox Church

 

キリスト教/ベラルーシ正教会のパーヴェル府主教座下が、アルメニア首相ニコル・パシニャン閣下を訪問(2019年6月)

 2019年6月10日、キリスト教/アルメニア使徒教会カトリコスのガレギン2世聖下の招待によってアルメニア共和国を訪問しているキリスト教/東方正教会/ロシア正教会からある程度自治的な権限を与えられているベラルーシ正教会【全ベラルーシにおける総主教代理区】の首座/ミンスク・ザスラーヴリ府主教パーヴェル座下(His Eminence Metropolitan PaulPavel】of Minsk and Zaslavl, the Patriarchal Exarch of All Belarus)は、アルメニア共和国首相ニコル・パシニャン閣下(His Excellency Mr Nikol Pashinyan)と会談しました。

 

 (英語:アルメニア首相府公式サイト)Prime Minister Pashinyan hosts Patriarchal Exarch of All Belarus – Press releases – Updates – The Prime Minister of the Republic of Armenia

 (ロシア語:ベラルーシ正教会公式サイト)Состоялась встреча Премьер-министра Республики Армения с Патриаршим Экзархом всея Беларуси | Митрополит | Белорусская Православная Церковь | Новости | Официальный портал Белорусской Православной Церкви
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キリスト教/アルメニア使徒教会カトリコスのガレギン2世聖下が、ベラルーシ正教会のパーヴェル府主教座下と会見(2019年6月)

 2019年6月8日、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会/全アルメニア人のカトリコス・最高総主教ガレギン2世聖下(His Holiness Karekin IIGaregin II】, Supreme Patriarch and Catholicos of All Armenians)は、聖下の招待によってアルメニア共和国を訪問したキリスト教/東方正教会/ロシア正教会からある程度自治的な権限を与えられているベラルーシ正教会【全ベラルーシにおける総主教代理区】の首座/ミンスク・ザスラーヴリ府主教パーヴェル座下(His Eminence Metropolitan PaulPavel】of Minsk and Zaslavl, the Patriarchal Exarch of All Belarus)と会見しました。

 

Armenian Church(アルメニア使徒教会 聖エチミアジン母座 公式チャンネル):
Catholicos of All Armenians hosts Metropolitan Pavel of Minsk and Zaslav – YouTube

 

Armenian Church(アルメニア使徒教会 聖エチミアジン母座 公式チャンネル):
Metropolitan Pavel of Minsk and Zaslavsk, Patriarchal Exarch for All Belarus Visited the Mother See – YouTube

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Supreme Patriarch and Catholicos of All Armenians meets with Patriarchal Exarch for All Belarus | The Russian Orthodox Church

 (ロシア語:ベラルーシ正教会公式サイト)Состоялась встреча Патриаршего Экзарха всея Беларуси с Верховным Патриархом и Католикосом всех армян | Межрелигиозный диалог | Белорусская Православная Церковь | Новости | Официальный портал Белорусской Православной Церкви

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関連:
 キリスト教/ベラルーシ正教会のパーヴェル府主教座下が、アルメニア首相ニコル・パシニャン閣下を訪問(2019年6月)

 

1935年にキリスト教/ギリシャ正教会から離脱した GOC の首座“カリニコス大主教”が、ギリシャの2014年の法に基づいた“宗教団体”となる(なった?)ことを選択した模様(2019年6月)

※注記:
 状況がよくわかっていないまま書いた記事ですので、機会があれば整理します。

 

 昔の話からいきますと、キリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会では、1924年に暦の切り替えをおこない、これに反対する人々を弾圧するということがありました(古い暦を支持する聖職者を守って警官に殺された女性がいるとか)。古い暦を支持する人々を(英語で)オールド・カレンダリスト(old calendarist)などと呼んだりします。
 1935年に古い暦を支持する人々はギリシャ正教会を離脱し、 GOC (Church of the Genuine Orthodox Christians of Greece : ギリシャ真正教会)という組織を結成するのですが、この他にもギリシャ正教会から離脱したり GOC から離脱したり、いろいろな組織が存在しています。わかりやすくするためかなんなのかよくわかりませんが、その時々の首座の名前を取って~・シノドなどと呼ばれたりもします(首座がカリニコスだと「カリニコス・シノド」)。またこれらの組織とコミュニオンの関係にあったり、前にそうであったりする集団を総称してトゥルー・オーソドキシー(True Orthodoxy)という呼び名があったりします。

 今回の GOC はその中の一つで、その首座の“カリニコス大主教”が、2014年のギリシャの法に基づいた「宗教団体」として登録する道を選んだというそういう話です(手続きや承認が終わっているのかは不明)。ちなみに今まではなんだったのかというと、非営利の団体に分類されるようなものだったようです。
 この2014年の法は、ギリシャ正教会を正しいものとするような前提になっているらしく(原文未確認)、それに従うのは(ギリシャ正教会を間違っていると判断して離脱した集団としては)おかしいという反対意見が生じているようです(ただ、そもそもギリシャ憲法では、コンスタンティノープルと関係が明確にあるギリシャ正教会を特別扱いしているわけですが……)。
 また、登録の狙いとして、 GOC 及び関連する名称を独占的に使用する(他の集団などに使用させないようにする)ことがあるともいわれています(そんなことが可能なのかもわかりませんが……)。

 状況もはっきりしませんが、東方正教会は、主流の集団以外もよくわからない状況に突入していくことになるのかもしれません。

 

キリスト教/コンスタンティノープル系のウクライナ正教会【OCU】に合流していたはずの“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、コンスタンティノープルからの(独立正教会として承認する)トモスを拒否すると表明したと報道(2019年6月)

 2019年6月11日、報道によりますと、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルが独立正教会として認めた“ウクライナ正教会【OCU】”に合流し“名誉総主教”と(ウクライナ国内では)称されていた“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、独立正教会として認めるトモスの内容を事前に承知していなかったとしてこれを拒否すると表明したようです。
 表明したのは、フィラレート総主教が主催(?)したフォーラムかなにかで、下記記事の写真を見る限りでは、盛況とも思えませんが(開催前か開催後なのかもしれません)、 OCU に合流した二組織の一つのトップだった人物が拒否を表明するというのは、なんともバカバカしいというか、どうせ面倒なことが起こることはわかっていたというか、論評のしようがないほどアホらしい事態ではあります。
 フィラレート総主教の建前は、モスクワ及びコンスタンティノープルからの独立です。しかし、コンスタンティノープルからトップに認められていればこんなことは言い出してなかったことは明らかで、真面目に受け取る必要はまったくありません。はたしてどのような影響があるのか、あるいはないのか。
  OCU 首座の“エピファニー府主教”が、キリスト教/東方正教会首席/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)の聖名日を祝うためにトルコ共和国イスタンブールを訪問しているときにこんな意見を表明したということで、 OCU が分裂するか、あるいはフィラレート総主教が幽囚されるか、どちらかになるのではないかと思います。

 

 (ウクライナ語)Філарет: Томос ми не приймаємо, бо ми не знали його змісту | Громадське телебачення

 

追記:
 フィラレート総主教は、2019年6月20日に、昨年【2018年】12月15日の統合を決めた会合(”Unification Council”)の否定と、今年授与されたトモスの拒否を決定する、新たな会合を招集するとしています。
 また、“エピファニー府主教”らは、“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”を離れコンスタンティノープルに依存する教会を作っただけであり、 UOC-KP は解散しておらずこれからも存在し続けると主張。
 そして、“エピファニー府主教”がギリシャ正教会の司祭を主教に叙したのは、主教を通じてコンスタンティノープルの指示を受けるためであり、そんな教会は独立正教会ではないとも宣言したようです。

 (ウクライナ語)Філарет скликає собор для збереження Київського патріархату: на коли і які будуть наслідки – BBC News Україна

 (英語)Filaret summons a Synod to cancel decisions of the United Synod on December 15 – Romfea News
 (ギリシャ語)Ο Φιλάρετος συγκαλεί Τοπική Σύνοδο για να ακυρώσει αποφάσεις της Ενωτικής Συνόδου

 (ロシア語)Интерфакс-Религия: Филарет не признает решение о самоликвидации УПЦ-КП и планирует его отменить