キリスト教/ギリシャ正教会が、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】を承認するかどうかを議論する模様(2019年8月)

 ギリシャの正教会系メディア Romfea によりますと、2019年8月26日~8月28日におこなわれるキリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会の常任聖シノドで、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】を独立正教会として承認するかどうかが議論されるという話です(同様の話はこれまでも出ては消えてましたが)。

 

 (英語)The Church of Greece decides on Ukraine – Romfea News

 

 今回決まるのかどうかはわかりませんが、いずれにせよ長期的にコンスタンティノープルに逆らえるギリシャ人系教会はないだろうというのが主な見方ですし、まして管轄権とギリシャ共和国憲法が原因でコンスタンティノープルに“浸食”されているギリシャ正教会が一番最初になるだろうというのもほぼ共通の見方です。

 ギリシャ正教会が承認を決定した場合、ロシア正教会モスクワ総主教庁の聖シノドはギリシャ正教会とフル・コミュニオンの解除を決議するほかなく(モスクワ総主教庁は積極的にしたくはないでしょうが、モスクワ総主教庁系ウクライナ正教会が我慢する可能性は低い)、ギリシャ正教とロシア正教の分離、そして東方正教会の崩壊へとつながっていきます。
 皮肉なことにギリシャ正教とロシア正教の分離を最後に“認定”するのはローマ・カトリック教会で、彼らがコンスタンティノープルとモスクワを完全に別に扱い始めれば、その二つはもう一つの教えを奉じていないとみなされることになります。

 

キリスト教/シリア正教会アンティオキア総主教イグナティウス・アフレム2世聖下とシリア東方典礼カトリック教会首座/アンティオキア総大司教イグナティウス・ヨセフ3世ヨナン座下、マロン東方典礼カトリック教会アンティオキア総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下が、ハンガリー首相オルバーン閣下と会見(2019年8月)

 2019年8月23日、ポルトガル共和国ファティマを訪問中の、
 キリスト教/オリエント正教会/シリア正教会の首座/アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・アフレム2世聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Aphrem II, the Patriarch of Antioch and All the East, the Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)、
 キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/シリア東方典礼カトリック教会首座/アンティオキア・東方全土総大司教“モラン”・“モル”・イグナティウス・ヨセフ3世ヨナン座下(His Beatitude Patriarch Moran Mor Ignatius Youssef III Younan, the Patriarch of Antioch and All the East for Syriac Catholic Church)、
 キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会のアンティオキア・全レバント総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下(His Beatitude and Eminence Moran Mor Béchara Boutros Cardinal Raï, O.M.M. , Patriarch of Antioch【Antiochia】 and the Whole Levant (Maronite))は、
 ハンガリー首相オルバーン・ヴィクトル博士閣下(オルバン首相 : His Excellency Dr Viktor Orbán)と会見しました。

 中東情勢などが話し合われたようです。

 

 (英語:シリア正教会アンティオキア総主教庁公式サイト)Meeting with Prime Minister of Hungary Mr Viktor Orban | Syrian Orthodox Patriarchate of Antioch

قداسة سيدنا البطريرك يلتقي رئيس الوزراء… – His Holiness Patriarch Mor Ignatius Aphrem II | Facebook

 

 (アラビア語:シリア東方典礼カトリック教会アンティオキア総大司教庁公式サイト)Syriac Catholic Patriarchate Official Website | غبطة أبينا البطريرك يلتقي رئيس وزراء هنغاريا السيّد فيكتور أوربان، فاتيما – البرتغال

 

キリスト教/マロン東方典礼カトリック教会アンティオキア総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下が、レバノン大統領ミシェル・アウン閣下と会見(2019年8月)

 2019年8月21日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会のアンティオキア・全レバント総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下(His Beatitude and Eminence Moran Mor Béchara Boutros Cardinal Raï, O.M.M. , Patriarch of Antioch【Antiochia】 and the Whole Levant (Maronite))は、レバノン共和国大統領ミシェル・アウン大将閣下(His Excellency General Michel Aoun)と会見しました。
 会見目的や会談内容がいまひとつはっきりしませんが、その中に憲法95条(宗派に配慮した特別な政治体制に関する項目)の話題が入っていたようです。

 

 (アラビア語:マロン東方典礼カトリック教会アンティオキア総大司教庁公式サイト)البطريرك الراعي زار الرئيس عون في بيت الدين

MaronitePatriarchateさんはTwitterを使っています: 「#البطريرك_الراعي يزور الرئيس #ميشال_عون الأربعاء ٢١ آب ٢٠١٩ في بيت الدين #البطريركية_المارونية #شركة_ومحبة https://t.co/LZMFlFgbko https://t.co/fe3DaIPU9V」 / Twitter

البطريرك الراعي زار الرئيس عون في بيت… – البطريركيّة المارونيّة | Facebook

 

 (アラビア語:レバノン大統領府公式サイト:ライ枢機卿との会見の話以外も)نشاط روحي وديبلوماسي وقضائي في قصر بيت الدين – رئاسة الجمهورية اللبنانية

Lebanese PresidencyさんはTwitterを使っています: 「البطريرك الراعي بعد لقائه الرئيس عون: الزيارة لتهنئة الرئيس في العطلة الصيفية كما هنأته لأنّ وجوده في بيت الدين خلق جواً جيداً بعد التشنجات الأخيرة https://t.co/XTSFqoWtzc」 / Twitter

Lebanese PresidencyさんはTwitterを使っています: 「البطريرك الراعي من بيت الدين: الرئيس عون أكد أن جلسة مجلس الوزراء ستتناول الموضوع الاقتصادي كبند أول أما بالنسبة للمادة 95 من الدستور فهي واضحة https://t.co/dAtRPpqQVd」 / Twitter

الرئيس عون للبطريرك الراعي: الموضوع… – Lebanese Presidency | Facebook

 

キリスト教/シリア正教会アンティオキア総主教イグナティウス・アフレム2世聖下とシリア東方典礼カトリック教会首座/アンティオキア総大司教イグナティウス・ヨセフ3世ヨナン座下が、アメリカ合衆国大統領首席補佐官代行ミック・マルヴェイニー閣下と会見(2019年8月)

 2019年8月23日、ポルトガル共和国ファティマを訪問中のキリスト教/オリエント正教会/シリア正教会の首座/アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・アフレム2世聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Aphrem II, the Patriarch of Antioch and All the East, the Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)及びキリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/シリア東方典礼カトリック教会首座/アンティオキア・東方全土総大司教“モラン”・“モル”・イグナティウス・ヨセフ3世ヨナン座下(His Beatitude Patriarch Moran Mor Ignatius Youssef III Younan, the Patriarch of Antioch and All the East for Syriac Catholic Church)は、アメリカ合衆国大統領首席補佐官代行ミック・マルヴェイニー閣下(マルバニー首席補佐官代行Mick Mulvaney)と会談しました。
 シリア・イラクをはじめとする中東情勢について意見交換がなされたようです。

 

 (英語:シリア正教会アンティオキア総主教庁公式サイト)Meeting with Acting Chief of Staff of the White House Mr. Mick Mulvaney | Syrian Orthodox Patriarchate of Antioch

قداسة سيدنا البطريرك يلتقي رئيس موظّفي… – His Holiness Patriarch Mor Ignatius Aphrem II | Facebook

 

 (アラビア語:シリア東方典礼カトリック教会アンティオキア総大司教庁公式サイト)Syriac Catholic Patriarchate Official Website | غبطة أبينا البطريرك يلتقي رئيس الديوان وكبير الموظَّفين في البيت الأبيض بالوكالة السيّد مايك مالفيني

 

キリスト教/東方正教会/エルサレム総主教庁のイリネオス前総主教がギリシャのアテネで治療を受けることに合意(2019年8月)

 ギリシャの正教会系メディア Romfea 英語版が別のメディアからの情報として記事にしているところによりますと、先月に修道士への降格撤回と“前総主教”の称号の承認がおこなわれたイリネオス元エルサレム総主教(Eirinaios, Former Patriarch of Jerusalem)ですが、治療のためのギリシャ行きに同意したようです。

 

 (英語)Former Patriarch of Jerusalem finally comes to Athens – Romfea News

 

 経緯がいまいちはっきりしないのですが、

  • イリオネス修道士の健康状態悪化
  • 同修道士の姉か妹が、エルサレム総主教庁系の医療機関からひどい扱いを受けている(床に転がされているとか)と発言、ギリシャの総領事館に助けを求める
  • ギリシャ正教会のアテネ大主教が、新設した関連医療機関での受け入れ準備が出来ていると発言
  • ギリシャ総領事館「パスポートが“イリネオス総主教”になっているので無効。なんとかしてもらいたい」
  • エルサレム総主教庁が“前総主教”の称号を承認(いくつかのメディアによるとこれでパスポートが有効になったことになるらしいです)。そして適切なケアがおこなわれていると抗議声明
  • イリオネス前総主教がギリシャに行きたくない(エルサレムにとどまりたい)という意思を示す
  • 今回 → イリオネス前総主教がギリシャ行きに同意(記事からはパスポートの発効を申請する書類にサインしたように読めますが……)

 ということになりますが、今回申請したとすると、パスポートがどうたらという話は結局申請しなおさないといけないという当たり前の結論になったということなんでしょうか。よくわかりません。

 

 まだこの問題は引きずるかもしれません。
 イリネオス前総主教は、教会法上合法でない教会の中に「解任は無効で今も正当な総主教」とする勢力もあります。
 エルサレム総主教庁や報道からは、もう教会指導者としての職務をやるなど不可能な体調であるという前提が感じられますが、世の中なにが起こるかわかりません。