キリスト教/英国正教会【イギリス正教会】【ブリテン正教会】首座/グラストンベリー府主教セラフィム座下(英国総主教)が、転倒して負傷したとのこと(2019年9月)

 キリスト教/オリエント正教会系統の英国正教会【イギリス正教会】【ブリテン正教会】(British Orthodox Church)の首座/グラストンベリー府主教“アバ”・セラフィム座下(His Eminence Abba Seraphim, Metropolitan of Glastonbury)は、転倒して上腕骨を骨折した模様。
 用語の正確な意味がいまいちわかりませんが、六週間は腕を吊るような包帯か何かの着用が必要なようです。

 

 (英語:英国正教会公式サイト)Abba Seraphim suffers a fall and a fracture – The British Orthodox Church

 

 セラフィム座下は英国総主教を称しており、また、今回の記事では後継者のジェームズ大主教座下がいるのでなにも心配はないというような記述もあります。

 セラフィム座下自身はコプト正教会で叙聖を受けており、その後コプト正教会から英国正教会が離脱した後にどうなったかはわかりませんが、オリエント正教会の主流の教会の聖職者として認められる条件は過去においては満たしています。
 が、ジェームズ座下は、そのような主流の教会に属さない主教を含んだ形で叙聖を受けています。
 また、(長い形での)ジェームズ座下の称号を含む表記は(His Eminence Abba James, Archbishop Titular of Caerleon-upon-Usk and Mafrian to the Metropolis of Glastonbury and British Patriarchate)となっており、カーリアン=アポン=アスク名義大主教に加え、「Mafrian」というものが付加されています。これはおそらく「Maphrian」と主に表記される過去のシリア正教会において総主教に次ぐ地位を持っていた聖職者の称号を後継者兼補佐(カトリックでいう協働)のためのジェームズ座下のために使用しているのでしょう。

 

第74回国連総会一般討論演説(英語):キリスト教/ローマ教皇庁国務省長官ピエトロ・パロリン枢機卿座下(2019年9月)

 第74回国際連合総会一般討論演説での、ローマ教皇庁国務省長官ピエトロ・パロリン枢機卿座下(His Eminence Pietro Cardinal Parolin)の映像です。

 

 (国連ウェブTV)UN Live United Nations Web TV – Search Results for "" – Holy See – Secretary of State Addresses General Debate, 74th Session

 

United Nations(国際連合公式チャンネル):
🇻🇦 Holy See – Secretary of State Addresses General Debate, 74th Session – YouTube

 

関連(世界の王室ニュース):
 (2019年9月)第74回国際連合総会【国連総会】一般討論演説

 

キリスト教/西欧ロシア正教会大主教区の公式サイトで、反ジャン大主教派(コンスタンティノープル派)とジャン大主教座下が反目する声明を発表し合う不可思議な展開続く(2019年9月)

 キリスト教/東方正教会の愚かしさを世界に知らしめている西欧ロシア正教会大主教区の騒動はまだまだ続きそうです。

 元々はロシア正教会に起源をもち、名称は「西欧ロシア正教会大主教区」というものの、ごちゃ混ぜの集団となっていた同大主教区。
 昨年(2018年)11月ににコンスタンティノープルから一方的に総主教代理区としては廃止され、またその後、大主教区という集団としても存在を否定されました。
 9月14日にジャン大主教座下はコンスタンティノープルを見限りロシア正教会モスクワ総主教庁へ移動することを発表、これに対し反ジャン大主教派というかコンスタンティノープル原理主義者たちが「大主教区のルールによりジャン大主教は首座の資格を失ったのでコンスタンティノープルに首座代行の指名を求めた」という内容を含む声明を公式サイトに掲載(削除済み)、ジャン大主教座下がこれに反論する声明を出す、という展開となっていました。
 今日【9月28日】、同大主教区では会合が予定されており、これで残る人々と離れる人々がだいたい決まって事態は終息に向かうかと思われましたが、なんと反ジャン大主教派がまたも公式サイトに声明を発表、しかもその声明(今回は今のところ削除されないまま。ただしトップページからのリンクははずされている状況)に対しジャン大主教座下が反論する声明を公式サイトでまたも出す、という公式サイトを共有したまま反目を続けるという不可思議な事態が続いています(このサイトの主旨からは外れますが、セキュリティリスクや公共の団体として登録していることも含め極めてよろしくない状況です。またこんな有様では大主教区の財産に関する裁判が将来始まる可能性も高いでしょう)。
 その反ジャン大主教派の声明ですが、コンスタンティノープルは首座代行にフランス府主教エマニュエル座下を指名したので、9月30日に会合を開催するという内容のものです。コンスタンティノープル側は大主教区は「解体された」「存在しない」などと発言してきましたが、(これが反ジャン大主教派のフェイクニュースでないならば存在しないと宣言したものに首座代行を設置してきたということで失笑ものです。さすが、「彼らの脳内にしかない永遠のビザンチウムに暮らしている」と皮肉を言われる集団ですが、なに、東方正教会の他の主流の教会もその脳内ビザンツ帝国で暮らす連中と結局は縁が切れない人々で、コンスタンティノープルを批判する資格などあるのかどうか。
 ジャン大主教座下側の声明は、上で書いたような内容(コンスタンティノープル側の立場のいい加減さ)や、反ジャン大主教派の理屈のおかしい部分を指摘していますが、この不毛なやり取りだけでも伝統的なキリスト教とやらに価値があるのかどうか疑問に思えます(本当のところは誰も何も信じてないんでしょうかね)。ジャン大主教座下は以前の発言(インタビュー記事(ロシア語):キリスト教/コンスタンティノープル管轄権下からの事実上の離脱を決めた西欧ロシア正教会大主教区のジャン【イオアン】大主教座下「理想的な教会は無い。ローマ・カトリック教会の現状を見るがいい」(2019年2月))で理想的な教会は存在しないと主張していましたが、シスマ2018から将来の東方正教会の滅亡まで続くげんなりする展開への言い訳を先にしていたと評価されるのではないかという気がしてきました。

 

※反ジャン大主教派の声明。削除される可能性があるので画面キャプチャもしておきます。追記:削除されました
掲載時URL:http://www.archeveche.eu/spip.php?article2422

En réponse à cette demande, le Secrétariat général du Saint-Synode du Patriarcat œcuménique de Constantinople a notifié au Métropolite Emmanuel de France sa désignation comme Locum Tenens.

En cette qualité, le Métropolite Emmanuel réunira le Conseil de l’Archevêché, le lundi 30 septembre à 17 heures, à la date qui avait été arrêtée par le Conseil lors de sa dernière réunion du 30 août 2019.

Tous les membres élus du Conseil, les six membres clercs et les six laïcs, sont invités à cette importante réunion.

Pour le Conseil :

Prêtre Christophe D’Aloisio

Archiprêtre Alexandre Fostiropoulos

Alexis Obolensky

Elisabeth von Schlippe

Archiprêtre Serge Sollogoub

Alexandre Victoroff

Didier Vilanova

 

※ジャン大主教座下による反論の声明
 (フランス語:西欧ロシア正教会大主教区公式サイト)Archevêché des églises russes en Europe occidentale – Annonce

 

キリスト教/ブルガリア総主教ネオフィット聖下が、ブルガリア駐箚のポーランド大使と会見(2019年9月)

 キリスト教/東方正教会/ブルガリア正教会の首座/ブルガリア総主教・ソフィア府主教ネオフィット聖下(His Holiness Patriarch Neophyte【Neofit】 of Bulgaria, Metropolitan of Sofia)は、ブルガリア共和国駐箚ポーランド共和国特命全権大使マチェイ・シマヌスキ閣下(シマンスキ大使 : His Excellency Maciej Szymański)と会見しました。

 ブルガリア正教会側から、
 ベログラトチク主教ポリカルプ座下(His Grace Bishop Polikarp of Belogradchik)、
 が同席。

 

БЪЛГАРСКА ПАТРИАРШИЯ / BULGARIAN PATRIARCHATE(ブルガリア総主教庁公式チャンネル):
Светейшият патриарх Неофит се срещна с посланика на Полша у нас Н. Пр. Мачей Шимански – YouTube

 

 (ブルガリア語:ブルガリア正教会【ブルガリア総主教庁】公式サイト)Светейшият патриарх Неофит се срещна с посланика на Полша у нас Н. Пр. Мачей Шимански

 

 

Българска православна църква – Българска… – Българска православна църква – Българска патриаршия | Facebook

 

訃報(2019年9月26日):キリスト教/ローマ教皇庁教理省名誉長官ウィリアム・ジョセフ・レヴァダ枢機卿座下が帰天(1936~2019)

 2019年9月26日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/ローマ教皇庁教理省名誉長官ウィリアム・ジョセフ・レヴァダ枢機卿座下(His Eminence William Joseph Cardinal Levada, Prefect Emeritus of the Congregation for the Doctrine of the Faith)が、ローマで帰天したようです。
 1936年6月15日生まれの83歳。

 アメリカ合衆国の聖職者で、サンフランシスコ大司教などを経た後、ローマ教皇庁で教理省長官などを務めました。

 帰天に伴い、枢機卿の人数は 212 人に減少しました。

 

 (英語)American Cardinal William Levada dies | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
American Cardinal William Levada dies – YouTube

 

 (英語:アメリカ司教協議会公式サイト)USCCB President on the passing of Cardinal Levada

U.S. Catholic BishopsさんはTwitterを使っています: 「Cardinal Daniel DiNardo asks for prayers for Cardinal William Levada, who passed away in Rome today. Read the full statement: https://t.co/6YRYwiXsb9 https://t.co/9OIMPAFasN」 / Twitter

 

 (英語:サンフランシスコ大司教区公式サイト)Cardinal William  J.  Levada  Memorial – Archdiocese of San Francisco – San Francisco, CA

ARCHBISHOP CORDILEONE: I share the sad… – Archdiocese of San Francisco | Facebook