キリスト教/ギリシャ正教会首座アテネ大主教イエロニモス2世座下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下と会見(2019年6月)

 2019年6月26日、ギリシャ共和国を訪問しているキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、キリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会首座/アテネ・全ギリシャ大主教イエロニモス2世座下(His Beatitude Hieronymos II, Archbishop of Athens and All Greece and Primate of the Autocephalous Orthodox Church of Greece)らと会談しました。メソギア・ラヴレオティキ府主教ニコラオス座下(His Eminence Metropolitan Nikolaos of Messogaia and Lavreotiki)およびグレベナ府主教ダヴィード座下(His Eminence Metropolitan David of Grevena)らが同席。
 ウクライナ問題について話し合われたようです。
 またギリシャ正教会聖シノドのメンバーへの挨拶があったようです。

 なお、ギリシャ正教会聖シノドでは、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会の承認が検討されると予想されており、もし承認された場合、ロシア正教会側がギリシャ正教会との関係をどうするかが注目されます。

 今回のイラリオン府主教座下との会見は、ロシア正教会との関係を維持するというギリシャ正教会側の意思表示なのか、それとも最後の挨拶なのか。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion meets with Primate of Greek Orthodox Church | The Russian Orthodox Church

 (英語)Metropolitan Hilarion met Archbishop Ieronymos – Romfea News

Romfea.newsさんのツイート: "Archbishop Ieronymos and the members of the Standing @Ecclesia_gr warmly welcomed Metropolitan Hilarion of Volokolamsk #romfeanews @mospat_ru https://t.co/1JgVbAtYVX"

 

キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ギリシャ正教会のコリントス府主教ディオニシオス座下およびピレウス府主教セラフィム座下をそれぞれ訪問(2019年6月)

 2019年6月23日~24日にかけて、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、キリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会のコリントス府主教ディオニシオス座下(His Eminence Metropolitan Dionysios of Korinthos)およびピレウス府主教セラフィム座下(His Eminence Metropolitan Serapheim of Piraeus)をそれぞれ訪問しました。
 ウクライナ問題などが話し合われたようです。

 ギリシャ正教会は聖シノド会合を控えており、ウクライナ問題の討議がなされるとみられています。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk begins pilgrimage to Greece | The Russian Orthodox Church

 (英語)Head of the ROC DECR discusses “Ukrainian issue” with Greek hierarch – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

 (英語)Visit of the Metropolitan of Volokolamsk to the Metropolis of Corinth – Romfea News

Romfea.newsさんのツイート: "Metropolitan #Hilarion visits “Apostle Paul’s Podium” and follows his steps in #Ancient #Corinth #romfeanews https://t.co/9lruV2pzam"

 

 (英語)Visit of the Metropolitan of Volokolamsk to the Metropolis of Piraeus – Romfea News

Romfea.newsさんのツイート: "Visit of the Metropolitan of Volokolamsk to the Metropolis of Piraeus #romfeanews @mospat_ru https://t.co/boY7UZqt7V"

 

キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、アッシリア東方教会ノハドラ・ロシア連邦主教イサク・ユーシフ座下と会見(2019年6月)

 2019年6月20日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、キリスト教/東方教会(俗にネストリウス派などと呼ばれる)/アッシリア東方教会のノハドラ・ロシア連邦主教“マル”・イサク・ユーシフ座下(His Grace Mar Isaac Yousif, Bishop of Nohadra and the Russian Federation : ロシア正教会側表記/Mar Ishaq Yusip【イスハーク・ユシプ】 (Assyrian Church of the East), Metropolitan of the diocese of Nohadra, Mosul and the CIS countries【ノハドラ・モスル・CIS諸国教区府主教】)と会見しました。
 中東のキリスト教情勢などが話し合われたようです。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion meets with a hierarch of the Assyrian Church of the East | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Metropolitan Hilarion meets with a hierarch of the Assyrian Church of the East / News / Patriarchate.ru

 

キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ハンガリー副首相シェムイェン・ジョルト閣下と会見(2019年6月)

 2019年6月20日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、ロシア連邦を訪問したハンガリー副首相シェムイェン・ジョルト閣下(Zsolt Semjén)と会見しました。
 ウクライナ問題についてなどの意見交換がおこなわれたようです。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)DECR chairman meets with Hungary’s Deputy Prime Minister Zsolt Semjén | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)DECR chairman meets with Hungary’s Deputy Prime Minister Zsolt Semjén / News / Patriarchate.ru

 

キリスト教/キプロス大主教クリソストモス2世座下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下と会見(2019年6月)ロシア大使が同行

 2019年6月8日、キリスト教/東方正教会/キプロス正教会の首座/ノヴァ・ユスティニアナと全キプロスの大主教クリソストモス2世座下(His Beatitude Archbishop Chrysostomos II of Nova Justiniana and all Cyprus)は、同地を訪問したキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))と会見しました。
 キプロス共和国駐箚ロシア連邦特命全権大使スタニスラフ・ヴィリオロヴィチ・オサドチー閣下(His Excellency Mr Stanislav Viliorovich Osadchiy)が同行。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Archbishop Chrysostomos of Cyprus | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Archbishop Chrysostomos of Cyprus / News / Patriarchate.ru
 (ギリシャ語:キプロス正教会公式サイト)Ο Μητροπολίτης Βολοκολάμσκ κ. Ιλαρίων στον Μακαριώτατο Προκαθήμενο της Αποστολικής Εκκλησίας Κύπρου – Εκκλησία της Κύπρου
 (英語)Metropolitan Hilarion to Archbishop Chrysostomos of Cyprus – Romfea News

 

 ウクライナ問題が討議され、クリソストモス2世座下から、いくつかの提案がなされたようです。
 提案の一つは、前々からいわれているロシア正教会が(モスクワ総主教庁系の)ウクライナ正教会の独立を承認するというものとみられていますが、いったいこれが今の段階でなんの解決策になるのか、それをまず説明して欲しいものです。
 ほかにも提案はあったようなのですが、いずれにせよ、実効性や、時間切れ(ギリシャ正教会によるコンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の承認が近いという観測)の問題など、そろそろもうダメだねという共通理解を作る時期に思えます。

 一連の問題の根本は、コンスタンティノープルが一方的に問題だらけの何かを決定して撤回しない場合にそれに従わなければならないのか・コンスタンティノープルにコミュニオンを解除された場合には東方正教会の教会法上合法な教会でなくなってしまうのかということにあり、コンスタンティノープルと完全に縁を切る選択肢がロシア正教会からすら出ていない以上、答えはもう出ているとしか判断できません。
 したがって、「従いたくねえなあ」とグズグズするだけの状態が続いていますが、外側は冷酷な判断を下しています。
 カトリック系の英語メディアでは、日本語で「独立正教会」とされているものを、「Autocephalyというランクの自治権を認められている集団」 として説明しているところもあり、東方正教会というものは要するにコンスタンティノープル総主教とそれに属する集団であると(ローマ教皇と東方典礼カトリック教会の相似として)理解されてきています。
 プーチン大統領とローマ教皇の会談がおこなわれる観測の一つとして、ロシア側がロシア国内のカトリックに対してもう少し待遇を良くする代わりにローマ教皇にモスクワを訪問(ローマ側も希望していること)してもらってロシア正教会とモスクワ総主教のプレゼンスを高めるような発言をしてもらうという交換条件が提示されるのではないかというものがあります。モスクワ総主教庁はローマ教皇のモスクワ訪問について時期尚早としていますが、プーチン大統領が問題をちっとも解決できそうにないロシア正教会に苛立ちを感じていても不思議ではないため、強引にことを運んでローマ教皇の「お言葉」によりロシア正教会の格をあげてコンスタンティノープルに方針転換を迫るということです。事の真偽はともかくとして、もはやローマ教皇の介入を持ち出さなければコンスタンティノープルに押し切られるというのはあながち間違いとも思えません。しかし、モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会【UOC】は、ローマこそが今回の問題の根本として声明を出しており、さらに問題をややこしくする可能性もあります。また、正教会系のメディアには、ローマ教皇のモスクワ訪問が起これば正教会の終わりだと意見表明しているところもあり、妙な波紋が広がる可能性もあります。