キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下「アメリカのトランプ政権による中国製品への課税でアメリカや英語圏でのキリスト教布教は難しくなる」(2019年7月)聖書の多くは中国で印刷されるため

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))が、アメリカ合衆国のトランプ政権による中国製品への課税で、アメリカや英語圏でのキリスト教布教は難しくなるとコメントしたそうです。

 

 (英語)Interfax-Religion: The Russian Church warns that Trump’s taxes on Chinese goods may lead to crisis of Christian mission in the USA

 

 (英語の)聖書のほとんどが中国で印刷されているそうですが……。
 なるほどねえ!
 いや本当かどうかはわかりませんが……。初めて聞いた話ですので。

 

 それはともかく、トランプ大統領に「おまえもキリスト者なら聖書だけは貿易戦争から除外しろ」と要求してみたらいいんじゃないでしょうか。
 そしてトランプ大統領の保有する聖書もメイド・イン・チャイナの可能性があります。

 

キリスト教/“在外ロシア正教会アガファンゲル・シノド【ROCOR (A)】”の“ロマン主教”が、北キプロスで礼拝(2019年7月)

 “在外ロシア正教会アガファンゲル・シノド”【ROCOR (A)】とは、在外ロシア正教会がキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁とのコミュニオンに入ること(=東方正教会の教会法上合法な集団に戻る or 主流の教会の仲間入りをすること)に反対して離脱したアガファンゲル(元)主教を首座の府主教とする教会法上合法ではないグループですが(自分たちが正統な集団としているので自称は「在外ロシア正教会」です)、離脱後コミュニオン状態にあった(同じく教会法上合法でない)各集団と隔たりが大きくなり、また内紛から離脱者を出すなどしているようです。

 その集団でエルサレムでの代表を務める“ロマン主教”(ハイファ主教ロマン座下 : His Grace Bishop Roman of Haifa)が、北キプロス・トルコ共和国で礼拝をおこなったようです。

 

Православие на Северном Кипре:
Проповедь епископа Романа (Радуана) РПЦЗ на Северном Кипре – YouTube

 

キリスト教/ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)の渉外局副局長が、「コンスタンティノープルは教会に“政治ウィルス”を持ち込んだ」「彼はすでに滅んだ帝国(ビザンツ帝国)の総主教」(2019年7月)

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で高度な自治的権限を保有するウクライナ正教会の渉外局副局長ミコライ・ダニレヴィチ長司祭(Mykolay Danylevychニコライ・ダニレヴィチNikolay Danilevich)が、インタビューに答えています。

 

Перший Козацький:
Абсурд патр. Варфоломея на 1+1: ложь от отчаяния? Быстрое Погружение с Катей Жарких – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_23Dismb0XM

 

 (ウクライナ語:ウクライナ正教会公式サイト)Протоієрей Миколай Данилевич: У Тіло Церкви прагнуть внести політичний вірус, та Церква бореться (відео) – Українська Православна Церква

 (英語)UOC Spokesman: Head of Constantinople is a patriarch of non-existent empire – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

 「コンスタンティノープルのバルソロメオス総主教は教会に“政治ウィルス”を持ち込んだ」
 「コンスタンティノープルの総主教は、すでに存在しない帝国【ビザンツ帝国or東ローマ帝国】の総主教。全地総主教の“全地”はビザンツ帝国内の全地のこと世界全体ではない。ギリシャ人が“全地”といった場合、彼ら以外のバルバロイ【野蛮人】の住む土地は含まない」
 「コンスタンティノープルは、海外の教区がなければ、トルコ内の小集団」
 「ローマ教皇は、コンスタンティノープルの総主教に書を送るとき、宛先を“コンスタンティノープル=新ローマ大主教”として送る」
 といったようなコメントをしているようです。
 率直に指摘しますと、最後の項目は間違いだと思います。確かにローマ教皇は宛先をコンスタンティノープル=新ローマ大主教としますが、続けて全地総主教と書いた文書がローマ教皇聖座の公式サイトに掲載されています(少なくとも現在のローマ教皇フランシスコ聖下はそうだということです)。

 その前の項目について、“ikumeni”の解釈については、判断する知識がありませんが、なによりもいっておかねばならないことが一つあります。
 それは、コンスタンティノープルには東方正教会全体への権威はないとするならば、そこが愚かで政治的で教会法や使徒継承性をまるで無視した行為をおこなったことに対し、とっとと破門(Anathema)を宣言しない理由はなぜなのか、ということです。

 もちろん、ウクライナ正教会には昨年当時そういう意見がありましたが、ロシア正教会モスクワ総主教庁にはそのような意見がないことは明白です。
 結局のところ、コンスタンティノープルと縁を切ることを決断できないのであれば、それはコンスタンティノープルを“並ぶもののない第一人者”として認めているわけであり、「なんとかコンスタンティノープル様に考えをあらためていただきとうございます」と言っているだけのこと。

 

 コンスタンティノープルが、同教会系ウクライナ正教会【OCU】を独立正教会として承認してから半年以上が経ちました。
 コンスタンティノープルは、 OCU の首座“エピファニー府主教”が教会法上合法な聖職者であるとすら述べていない状況で、しかし首座として独立正教会として承認するトモスを渡しました。
 “フィラレート総主教”に関しては、破門(Anathema)を撤回する理由も説明されず(政治的パフォーマンスであることは明らかなので)、しかもその後フィラレート総主教が OCU と対立を始めると、遺憾の意を表明して終わり。そもそもその後の展開を見れば、フィラレート総主教の破門を撤回する理由がまったくなかったという現実もあります(モスクワへの嫌がらせと、他の独立正教会の警戒心を高めただけ)。ウクライナのシスマを終わらせるとほたえていたのは大ボラもいいところで、遺憾の意を表明して「わしゃ知らんよ」で終わり無能かつ無責任なバルソロメオス総主教
 フィラレート総主教は、そもそも自分への破門はもとから有効ではなかったと主張しています。そうでないと OCU には教会法上合法な聖職者【神品】が存在しないことになるからです。これに対し、コンスタンティノープルは沈黙するのみで、話題を誤魔化してひたすら「独立正教会はウクライナの人々が望んだこと」と繰り返すばかり。もちろん(彼の想定する)ウクライナ人はイエスより偉いと彼が信じているなら何も矛盾はありませんが、それはウクライナ真理教でありキリスト教ではありません。

 

キリスト教/ドイツで、2018年の一年間にカトリック・プロテスタントの信者数が40万人以上減少したとのこと(2019年7月)

 (英語:バチカンニュース)Germany’s Catholic Church lost more than 200,000 members in 2018 – Vatican News

 

 キリスト教/ローマ・カトリック教会のドイツ司教協議会と、プロテスタントのドイツ福音教会【EKD】によりますと、2018年の一年間で、それぞれの信者数が20万人以上減少したとのことです。

 いまだにこの二教会の信者数はドイツ連邦共和国の国民の50%以上を占めるものの、減少が続いていくことは避けられないという見込み。

 

 2060年までに信者数は現在の半分になるという予測も出ていますが、率直な話、なんて楽観的なんだろうと思いました。

 

キリスト教/シリア正教会アンティオキア総主教イグナティウス・アフレム2世聖下が、アレッポ使徒座代理ジョルジュ・アブー・ハーゼン司教座下と会見(2019年7月)

 2019年7月20日、キリスト教/オリエント正教会/シリア正教会の首座/アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・アフレム2世聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Aphrem II, the Patriarch of Antioch and All the East, the Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)は、キリスト教/ローマ・カトリック教会のアレッポ使徒座代理【代牧】ジョルジュ・アブー・ハーゼン司教座下(Bishop Georges Abou Khazen, O.F.M., Apostolic Vicar of Alep)と会見しました。

 シリア正教会より、総主教管轄ダマスカス大主教区総主教代理“モル”・ティモセオス・マッタ・アル・クーリー座下(His Eminence Mor Timotheos Matta Al-Khoury, Patriarchal Vicar of the Patriarchal Archdiocese of Damascus)が同席。

 

 (英語:シリア正教会アンティオキア総主教庁公式サイト)Meeting with Latin Apostolic Vicar in Syria | Syrian Orthodox Patriarchate of Antioch

قداسة سيدنا البطريرك يستقبل سيادة النائب… – His Holiness Patriarch Mor Ignatius Aphrem II | Facebook

 

 ハーゼン座下ですが、ラテン典礼の聖職者で、シリア出身という情報と、レバノン出身という情報があります。
 ラテン典礼の聖職者ですが、レバノン出身だとすると、マロン派の総大司教を輩出している有力家門ハーゼン家の一員である可能性があります。