キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下が、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン閣下と会見(2020年11月)

 2020年11月20日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・ロシア全土【ルーシ全土】総主教キリル聖下(キリール総主教キリイル総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、ロシア連邦大統領ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン閣下(His Excellency Mr Vladimir Vladimirovich Putin)と会見しました。

 新型コロナウイルス感染症【COVID-19】を中心としたことが話題となったようです。
 また、プーチン大統領は、同日にキリル総主教が74歳の誕生日を迎えたことについて祝福した模様。

 

russianchurch(ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式チャンネル):
Состоялась встреча Президента России В.В. Путина со Святейшим Патриархом Кириллом – YouTube

 

 (ロシア語:ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式サイト)Состоялась встреча Президента России В.В. Путина со Святейшим Патриархом Кириллом / Новости / Патриархия.ru

 (英語:ロシア大統領府【クレムリン】公式サイト)Meeting with Patriarch Kirill of Moscow and All Russia • President of Russia

 

President of RussiaさんはTwitterを使っています 「Meeting with Patriarch Kirill of Moscow and All Russia: Russian Orthodox Church activity during the pandemic, support for parishioners https://t.co/fjtPrLrvtH https://t.co/gXo0DjZRZm」 / Twitter

 

訃報(2020年11月20日):キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下が永眠(1930~2020)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】

 2020年11月20日、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)の永眠が発表されました。
 1930年生まれの90歳。

 新型コロナウイルス感染症【COVID-19】で入院、昨日容態の悪化が発表されていました。

 

Телевизија Храм:
Упокојио се у Господу Патријарх српски Иринеj – YouTube

 

Телевизија Храм:
Архиепископ пећки, Митрополит београдско – карловачки и Патријарх српски Иринеј (1930 – 2020) – YouTube

 

Orthodoxy Cognate PAGE:
A Tribute to Patriarch IRINEJ of Serbia – YouTube

 

 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)Serbian Patriarch Irinej reposed in the Lord | Serbian Orthodox Church [Official web site]
 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)His Holiness Kyr Irinej Archbishop of Pec, Metropolitan of Belgrade-karlovci And Serbian Patriarch Reposed in the Lord on November 20, 2020 | Serbian Orthodox Church [Official web site]
 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)Serbian Patriarch Irinej (1930-2020) | Српскa Православнa Црквa [Званични сајт]

 (英語:ルーマニア正教会通信)Patriarch Irinej of Serbia reposed in the Lord – Basilica.ro
 (英語)Patriarch Irinej of Serbia reposes in the Lord / OrthoChristian.Com

 

 セルビア正教会は、先月のアンフィロヒイェ府主教に続き、総主教の永眠となりました。
関連:
 訃報(2020年10月30日):キリスト教/セルビア正教会の重鎮/モンテネグロおよび沿海の府主教アンフィロヒイェ座下が永眠(1938~2020)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の治療で入院との既報
 葬儀:キリスト教/セルビア正教会の重鎮/モンテネグロおよび沿海の府主教アンフィロヒイェ座下の葬儀がおこなわれる(2020年11月)

 今回も多数が参列する葬儀がおこなわれる可能性もあるのですが……。
 新型コロナウイルス対策の観点からすると大問題になりかねない状況ではないかと思います。

 また、独立正教会の首座の葬儀での共同礼拝となりますが、現在の東方正教会は分裂しており、モスクワかコンスタンティノープルのいずれかの神品(聖職者)を排除しなければなりません。
 おそらくセルビア正教会はコンスタンティノープルを排除するものと思いますが、それは葬儀の時まで確定しません(コンスタンティノープルを礼拝から排除した場合に、コンスタンティノープルが主教を派遣すると、彼は共同司式に参加せず礼拝を見物するだけになるでしょう)。
 また、セルビア正教会がコンスタンティノープルを排除した場合、両者はフル・コミュニオンの状態にすでにないとの指摘は起こるでしょう。

 

関連:
 キリスト教/東方正教会の首座らが、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)

 ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿座下が、永眠したセルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)

 現在セルビア王室を称するユーゴスラビア皇太子アレクサンダル2世殿下夫妻が、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】
 ムフラニ系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下が、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)

 セルビア大統領アレクサンダル・ブチッチ閣下が、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)
 ロシア大統領ウラジーミル・プーチン閣下が、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)
 フランス大統領エマニュエル・マクロン閣下が、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)
 モンテネグロ大統領ミロ・ジュカノヴィッチ閣下が、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)

ボスニア・ヘルツェゴビナ/スルプスカ共和国【セルビア人共和国】大統領ジェリカ・ツヴィヤノヴィッチ閣下が、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)

 セルビア首相アナ・ブルナビッチ閣下が、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)三日間の服喪を宣言
 モンテネグロ次期首相に指名されているズドラヴコ・クリヴォカピッチ氏が、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)
モンテネグロ次期首相に指名されているズドラヴコ・クリヴォカピッチ氏が、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下を弔問(2020年11月)

 バーレーン王国外相が、永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を表明(2020年11月)

 キリスト教/セルビア正教会の聖シノドが、セルビア総主教イリネイ聖下永眠に伴う一時的な体制に関する発表(2020年11月)
 永眠したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下の遺体が大聖堂に到着(2020年11月)パニヒダなどの礼拝がおこなわれた模様
 キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、永眠したセルビア総主教イリネイ聖下への弔問のためセルビアを訪問(2020年11月)礼拝にはセルビア外相が参列

 

 葬儀(2020年11月22日):キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下の葬儀

 

新たな総主教選出:
 キリスト教/第46代セルビア総主教にザグレブ=リュブリャナ府主教ポルフィリイェ座下が選出される(2021年2月)1961年生まれの59歳

新型コロナウイルス感染症【COVID-19】で入院中の、キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下の容態が悪化との発表(2020年11月)

 2020年11月19日付で、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】で入院中の、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)の容態が悪化していると発表されています。

 

 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)Press Release | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 

追記:
 ほぼ同じ内容があらためて声明として出ています(追記の追記:どうもイリネイ総主教が永眠との誤報が広まったためではないかと思われます)。
前(上記)の文章に会った「physicians from the RF」のRFはロシア連邦のようです。
 また、今回の文章には stable とあり、安定しているということでしょう(しかしこれは急変したら大変だということでしかない気もします)。

 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)Press release | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 

追記2:

 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)Rebuttal | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 

続報:
 訃報(2020年11月20日):キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下が永眠(1930~2020)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局副局長のレオニード大主教座下が、アレクサンドリア総主教庁の100人を超える神品(聖職者)がロシア正教会の管轄下に移ることを望んでいると発言(2020年11月)

 ロシアの正教会系メディア「Orthodox Christianity」が、インタビュー動画の内容として報じているところによりますと、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局副局長のウラジカフカス・アラン大主教レオニード座下(His Eminence Archbishop Leonid of Vladikavkaz and Alan, Deputy Chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))が、キリスト教/東方正教会/アレクサンドリア総主教庁の100人を超える神品(聖職者)が、ロシア正教会の管轄下に移ることを望んでいると発言したようです。

 ロシア正教会は、アレクサンドリア総主教とはコミュニオンを解除していますが、それはそれとしてアフリカ全土をアレクサンドリア総主教庁の管轄権下にあると過去に認めてしまっているため、これを実行に移すには理屈と実現能力が必要になるでしょう。

 

 (英語)Hundreds of clergy of Patriarchate of Alexandria want to join Russian Church due to Ukraine crisis, says DECR rep / OrthoChristian.Com
 (英語)ROC DECR: Hundreds of clergymen of Alexandrian Church want to be in the ROC – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

 経緯全体の説明は割愛してアレクサンドリア総主教個人の問題に移りますが、モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会を支持すると言っていたのをいきなり翻したあげく、キプロスでは現地の府主教に対して祈祷でコンスタンティノープル系ウクライナ正教会の首座の名前をあげないと約束していたのにあげたり(つまり平然と特定個人の面前でその人に対して嘘をついたり)、もうどうでもいい人の一人です。

 また、この問題とは関係ありませんが、「アフリカのどこへいっても人々が自分のことをホワイト・ファーザー(White father)と歓迎してくれる」と発言するなど、このご時世に思考が大丈夫なのかと思われる部分すら出てきています(あるいはアフリカ人たちからはカトリックの伝道師集団の一員と思われているのかもしれません)。

※冷淡に言ってしまいますと、ロシアとの関係が長いはずなのにロシア語は挨拶が少しできる程度という点からみて、大昔の、植民地に赴任したけど植民地の人々とまともに触れ合わず、勝手な思い込みだけで終わっていた本国人のような人ではないかという気がします。

 

 なお、ロシア正教会のレオニード大主教ですが、アルゼンチン・南米主教として外国に飛ばされたり、ウラジカフカス・アラン主教・大主教として北オセチア・南オセチアのあたりで難しい活動に携わったり、オリエントの教会への使者の一員として折衝にあたったり、アレクサンドリア総主教庁への代表として赴任したりしていたようです。
 英語・ギリシャ語およびエジプト方言のアラビア語を話せるそうで、普通仕事するならこうだよなあと思わされます。

 

キリスト教/コンスタンティノープルの全地総主教バルソロメオス聖下が、永眠したキリスト教/セルビア正教会の重鎮/モンテネグロおよび沿海の府主教アンフィロヒイェ座下の追悼式(2020年11月)

 2020年11月3日、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)は、2020年10月30日に永眠したキリスト教/セルビア正教会の重鎮、モンテネグロおよび沿海の府主教アンフィロヒイェ座下(His Eminence Metropolitan Amfilohije of Montenegro and the Littoral)の追悼式をおこないました。

 

Радио Светигора:
Помен Васељенског патријарха Митрополиту Амфилохију у Цариграду – YouTube

 

 (セルビア語:セルビア正教会 モンテネグロ・沿海府主教庁 公式サイト)Патријарх Вартоломеј служио помен Митрополиту Амфилохију у Цариграду | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 

 これまで、セルビア正教会のモンテネグロ・沿海府主教庁 公式サイトには、コンスタンティノープルからの弔意の表明を受けた記載はなく(ギリシャ正教会、キプロス正教会、アレクサンドリア総主教庁、エルサレム総主教庁、も記載なし)、また葬儀においては、ロシア正教会モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会から共同司式でボリスポリ・ブロヴァリー府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Antoniy of Boryspil and Brovary)が臨席したことにより、コンスタンティノープルおよび上記の教会のうちエルサレム総主教庁以外は主教が共同司式をおこなうことができない状態になっていました(コンスタンティノープルはモスクワ総主教庁側からコミュニオンを解除されており、他の教会は首座がコンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】を承認したためほぼ同様)。
 この状況下で、コンスタンティノープルが追悼式をおこなったことと、モンテネグロ・沿海府主教庁 公式サイトがそれを報じた(動画を引用して)ことは、両者とも縁を切るつもりはないということを示しています。
 しかし、北マケドニア共和国(セルビア正教会の管轄権下)の教会法上合法でない“マケドニア正教会-オフリド大主教庁”の承認をめぐって、いずれ決裂する可能性は高いと思われます。
 今回の追悼式が、両者のこの手の付き合いの最後になるかもしれません。

 

関連:
 ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿座下が、永眠したキリスト教/セルビア正教会の重鎮/モンテネグロおよび沿海の府主教アンフィロヒイェ座下への弔意を表明(2020年11月)