キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の公式サイトが復旧(?)した模様(2019年7月)

 2019年7月9日追記:
 現時点では、サイトが復旧し、 www なし/ありともに、新たなサブドメイン new に転送されるようになっています(なんでそうしているのかはわかりませんが……)。
 記事もいくつか掲載されていますが、整備されていない箇所もあります。
 なにはともあれ、彼ら( UOC-KP にとどまった?人々)には仕切り直しでしょう。

 

 しばらく前にサイトの閲覧ができなくなっていた、“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の公式サイトですが、(URL に www を付けないといけませんが)サイト表示はできるようになっているようです。

 

※なお、リンクははっておきますが、正直、いつ危ないものに変わるかわかったものではないので、信徒でもない限りは閲覧しないことをおすすめします。
 Українська Православна Церква Київський Патріархат
キエフ総主教庁公式サイト

 www を付ければサイト表示はできるのですが、なしの場合、プログラムのエラーが出るという(相変わらずの)状況です。
 また、「ブロックされているので、ソーシャルメディアで最新情報をチェックしてほしい」という主旨のメッセージが出るのみです。
 Facebook アカウントと、 Instagram アカウントへのリンクが貼られており、いずれも最近に取得された模様。

 УПЦ КП – ホーム | Facebook
 Святійший Патріарх Філаретさん(@patriarch_philaret) • Instagram写真と動画

 

 もともとのキエフ総主教庁の Facebook アカウントは、反フィラレート総主教のメッセージを載せるなどしており、 OCU 側が握っていると思われます。
 また、 YouTube アカウントと Twitter アカウントも存在していましたが、 OCU からのフィラレート総主教の離脱後から YouTube アカウントは更新されておらず、また、そのアカウントから OCU に握られていると思しき Facebook アカウントと 前述の Twitter アカウントへのリンクが貼られているままということから、この二つもまた OCU が握っているとみていいでしょう。

 このような状況で、ウェブサイトのドメインだけは確保できたのは不思議ですが……。
 また、 www なしだとエラーメッセージが表示されるのを放置しているのは、不可思議ではあります(単に技術的なことが少しにせよわかる人間がいないだけなのかもしれませんが)。

追記:
 YouTube のチャンネルに関しては、ウクライナの放送局「ZIK」によるフィラレート総主教へのインタビューの動画が掲載(転載)されました。こちらは UOC-KP が握っていて単に更新が滞っていただけなのか……?? あるいは取り戻したのか。

Українська Церква(ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】公式チャンネル):
Інтерв'ю Святійшого Патріарха Філарета для телеканалу ZIK – YouTube

転載元/
Телеканал ZIK:
Філарет: скандальний Томос, рейдерські захоплення храмів і контакти з КДБ | HARD – YouTube

 

関連:
 キリスト教/コンスタンティノープル系のウクライナ正教会【OCU】に合流していた“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、独自に招集した会合で OCU 成立時の会合やコンスタンティノープルのトモスを拒否し UOC-KP の再興(?)を宣言(2019年6月)

 

キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、ロシア系メディアのインタビューに答える(2019年7月)

 “ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、ロシア系メディア Россия 24 のインタビューに答えたようです。

 

Россия 24:
Ничего святого. Специальный репортаж Анны Афанасьевой – Россия 24 – YouTube

 

 フィラレート総主教は、先月【2019年6月】、コンスタンティノープル系の“ウクライナ正教会【OCU】”を離脱しています。

※ただし、 OCU 側は、これまでの功績があるので、これからも OCU の主教であり続けるとしています。

 

 今回のインタビューでは、

  • コンスタンティノープルから OCU に渡された独立正教会として認めるトモスに関する問題というか不満の指摘(ウクライナ国外の管轄権を認めないことなどを含む)
  • ポロシェンコ大統領(当時)と“エピファニー府主教”に欺かれたこと(エピファニー府主教は対外的には OCU を代表するが、ウクライナ国内ではフィラレート総主教がトップを務めるという密約があったのに守られなかったというもの)

 という、前々から主張する点が述べられているようです。

 

  OCU 離脱からここまでの状況をみると、フィラレート総主教の影響力も尽きつつあるような気もしますが……。
 東方正教会全体がダメだということがはっきりしてきた以上、己の立場を主張し続けているうちに劇的に状況が変わる可能性もあります。

 

追記:
 ロシア系メディアの Interfax も文章で報じていますが、 OCU の報道担当は(自身の Facebook アカウントで)、フィラレート総主教は病気(?)のために自分のしていることがわからないままモスクワの手先になってしまっている、というようなことを発言しているようです(ちなみにフィラレート総主教は今年90歳で、 OCU 側はたびたび健康というか老人ボケの類の可能性の指摘をしていました)。

 (ロシア語)Интерфакс-Религия: ПЦУ объявила Филарета "союзником Москвы"
 (英語)Interfax-Religion: Filaret ‘Moscow’s ally’ – Orthodox Church of Ukraine

 OCU 側は、まさかフィラレート総主教がロシア系メディアのインタビューに答えるなどとは想定していなかったようですが、コンスタンティノープルともどもフィラレート総主教を甘く見過ぎていたのではないかと思います。
 ロシア正教会が主張するように、フィラレート総主教が反ロシアとなったのは、ロシア正教会内で首座のモスクワ総主教になれなかったからであって、 OCU 内で首座になれなかった現在、反 OCU のためにほかのすべてを利用するのはあり得たことです。
 エピファニー府主教は「破門はしない。我々はモスクワと違う」とフィラレート総主教を破門せず、それどころか OCU の主教であり続けるとしましたが、もはや埋伏の毒と化している状況で、このままにしておくのかどうか。

 

追記2:
 (英語)Zoria: Illness has changed Filaret beyond recognition – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

関連:
 キリスト教/コンスタンティノープル系のウクライナ正教会【OCU】に合流していた“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、独自に招集した会合で OCU 成立時の会合やコンスタンティノープルのトモスを拒否し UOC-KP の再興(?)を宣言(2019年6月)

 

キリスト教/東方正教会の聖地アトス山が、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の“聖職者”らがアトス山でナショナリズムに満ちた行為をおこなったことに関してギリシャ外相に抗議(2019年7月)

 キリスト教/東方正教会の聖地アトス山が、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の“ミハイル府主教”らがアトス山でナショナリズムに満ちた行為をおこなったことに関して、ギリシャ共和国外務大臣ヨルゴス・カトルンガロス教授閣下(ゲオルギオス・カトルガロス外相 : Prof George【Georgios】【Giórgos】 Katrougalos)に抗議したようです。

 

 (英語)Protest of the Mount Athos community for a Ukrainian hierarch – Romfea News
 (英語)Sacred Community of Mount Athos protests actions and visit of schismatic Ukrainian “Metropolitan” / OrthoChristian.Com

 

 コンスタンティノープルがモスクワの影響力を排除しようとした結果、ギリシャはウクライナの属領と化してきているような気がします。ロシアや中国に対して政治的理由で遠慮するならまだしも、ウクライナにここまでバカにされるとは……。

 コンスタンティノープルがウクライナの“府主教”(コンスタンティノープルの認める教会法を適用しても教会法上合法な聖職者ではない人物)ごときにバカにされるとなれば、東方正教会はコント集団でしかないでしょう。
 最近のコンスタンティノープルの動きを“コンスタンティノープル真理教”と揶揄してきましたが、ウクライナ真理教と言い換える必要があるかもしれません。コンスタンティノープルは今回も OCU を大っぴらに批判することはないでしょう。自ら教会法をゴミ箱に捨てたコンスタンティノープルの末路……モスクワにバカにされる立場からウクライナの子分へ……早くローマに降伏しないと Patriarch(総主教/総大司教) と認めてもらえなくなるかもしれませんよ?

 聖地アトス山もウクライナのナショナリズムを宣伝する場へと堕落してしまい、ここを訪問するくらいならば漫画やアニメに登場した地域を“聖地巡礼”と称して旅行するほうが平和でまともでしょう。

 

キリスト教/アレクサンドリア・全アフリカ総主教セオドロス2世聖下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下と会見(2019年6月)

 2019年6月28日、キリスト教/東方正教会/アレクサンドリア・全アフリカ総主教セオドロス2世聖下(His Beatitude Theodoros II, Pope and Patriarch of Alexandria and All Africa)は、ギリシャ共和国にて、同国を訪問中のキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))と会見しました。

 東方正教会内部の問題について話し合われた模様。

 ギリシャ正教会よりテッサロニキ府主教アンシモス座下(His Eminence Metropolitan Anthimos of Thessaloniki)、
 アレクサンドリア総主教庁より、
 イリノポリス府主教ディミトリオス座下(His Eminence Metropolitan Dimitrios of Irinopolis)、
 ギニア府主教ゲオルギオス座下(His Eminence Metropolitan GeorgeGeorgios】 of Guinea)、
 らが同席。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Patriarch Theodoros of Alexandria and All Africa | The Russian Orthodox Church

 (英語)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Patriarch Theodore of Alexandria and All Africa – Romfea News

Romfea.newsさんのツイート: "Metropolitan #Hilarion and Patriarch T#heodore exchanged opinions on various issues pertaining to the bilateral relations between the Orthodox #Church of #Alexandria and the #Russian #Orthodox #Church #romfeanews @mospat_ru https://t.co/xBbBN0eCWB"

 

キリスト教/コンスタンティノープルが、ウクライナに毎月30億円を要求していると、ロシア系メディアが報道(2019年7月)

 特にコメントしませんが、記事だけリンクしておきます。

 

 (英語)Pat. Bartholomew demands $28 million dollars a month from Ukrainian schismatics — sources allege / OrthoChristian.Com