キリスト教/“ウクライナ独立正教会【UAOC】”が正式に存在を終えた模様(2019年7月)

 (英語)Ukrainian Autocephalous Orthodox Church officially ceases to exist / OrthoChristian.Com
 (英語)Interfax-Religion: Ukrainian Autocephalous Orthodox Church ceases to exist

 

 コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の成立とそこへの合流の結果、“ウクライナ独立正教会【UAOC】”は存在を終了したということになったようです。

 なお、 UOC-KP のほうはまだいろいろともめそうではあります。

 

キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の支持者が、大統領府に清算撤回の誓願をしている模様(2019年8月)

 (英語)Petition on terminating the UOC-KP liquidation emerges on President’s site – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

 ウクライナ文化省がキリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”が清算されている(コンスタンティノープル派ウクライナ正教会【OCU】に合流している)と宣言した件ですが、 UOC-KP の支持者がウクライナ大統領府に清算撤回の誓願をしている模様です。

 ↑の記事は、原文から英語訳している文章を含むものなので、正確かどうかはわかりませんが、それによりますと、

  • 統合のための会合は前政権(ポロシェンコ政権)がやったことだから無効
  • コンスタンティノープルから OCU に渡されたトモスは独立(independence)を認めるものではなく、またウクライナ国外の教区を認めないなど、良心の自由を侵害している
  • UOC-KP の清算は内部から申請されたものではなく、清算は信仰の自由を侵害している

 などとしているようです。 OCU はさらに騒動が続きそうで、一体どうなることやら。

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下が、ロシア連邦モルドヴィア共和国を訪問(2019年7月)

 2019年7月31日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【全ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、ロシア連邦モルドヴィア共和国のオブロチノエを訪問しました。
 同地には、総主教の祖父ヴァシリー・ステパノヴィチ・グンヂャエフ司祭(Vasily Stepanovich Gundyaev)の墓があり、また祖父母の存命時代に総主教は同地を訪問しているようです。
※ヴァシリー司祭はアレクシー1世総主教の命でこの地に来た模様。

 ロシア正教会のサランスク・モルドヴィア府主教ジノヴィー座下(His Eminence Metropolitan Zinoviy of Saransk and Mordovia)
 および
 モルドヴィア共和国首長ウラジーミル・ドミトリエヴィチ・ボルコフ閣下(Vladimir Dmitriyevich Volkov
 が同行の模様。

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Святейший Патриарх Кирилл посетил село Оброчное в Мордовии – YouTube

 

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式公式サイト)Святейший Патриарх Кирилл посетил село Оброчное в Мордовии / Новости / Патриархия.ru

 

動画: UOJ による、キリスト教/ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)のルーシ洗礼を祝う行進が大成功に終わったことと、対立する勢力が衰退しているとする映像(2019年8月)

 2019年7月27日におこなわれたキリスト教/ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)主催のルーシ洗礼を祝う行進ですが、主催者発表の 30 万人はともかくとしても、かなりの規模の成功をおさめたのは間違いないようで、反プーチン系(というか反・宗教抑圧)のメディアでもモスクワ総主教庁系のウクライナ正教会が存在感を示したことが触れられていたりします。
  UOJ(Union of Orthodox Journalists)の動画では、ウクライナ正教会の今回の行進の成功を、昨年までのウクライナの政治家/ナショナリストらによるヒステリックな弾圧を乗り越えたものだと位置づけるようなものとなっています。
 とはいえ、ゼレンスキー大統領は、ウクライナ正教会への弾圧や聖堂や修道院などの強制接収を黙認し続けるのは確実と思われるので、まだまだ先はわかりません(使える駒がずいぶんと頼りないものになってますので、どうするのかというのはありますけど)。

 

UOJ I Union of Orthodox Journalists:
Day of Rus Baptism: Great Cross Procession and dissenters without administrative resource – YouTube

 

 ウクライナ正教会の、
 ザポロージエ・メリトポリ府主教ルカ座下(His Eminence Metropolitan Luke of Zaporizhia and Melitopol)、
 ドニエプロペトロフスク・パヴログラード府主教【ドニプロペトロウシク・パウロフラード府主教】イリネイ座下(His Eminence Metropolitan Yryney of Dnipropetrovsk and Pavlograd)、
 キロヴォグラード・ノヴォミルゴロド府主教ヨアサフ座下(His Eminence Metropolitan Ioasaf of Kirovograd and Novomirgorod)、
 が動画中でコメントしています。

 

 コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】内の権力争いに敗れた“フィラレート総主教”がいよいよ追い詰められ、バクチをやった割にはあっさりと選挙に負けたポロシェンコ(前)大統領は訴追を免れるためにアメリカのロビイストに助けを求めているという、昨年の破門撤回の時の両者の喜びようを思い出すと、涙が止まりません(訳:失笑してます)。
 この状況でコンスタンティノープルの全地総主教を称する御方はなにひとつ責任をお取りにならないようで、両者が完全に失墜した後、バルソロメオス総主教への恨み節が出るのかも注目です。

 

キリスト教/ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)首座/キエフ・全ウクライナ府主教オヌフリー座下が、ドニエプロペトロフスク・パヴログラード府主教イリネイ座下に聖アンドレイ勲章を授与(2019年7月)

 2019年7月28日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で高度な自治的権限を有するウクライナ正教会の首座/キエフ・全ウクライナ府主教オヌフリー座下(His Beatitude Metropolitan Onufry of Kiev and All Ukraine)は、同教会のドニエプロペトロフスク・パヴログラード府主教【ドニプロペトロウシク・パウロフラード府主教】イリネイ座下(His Eminence Metropolitan Yryney of Dnipropetrovsk and Pavlograd)に、聖アンドレイ勲章(Order of St. Apostle Andrew the First-Called)を授与したようです。

 

 (英語)His Beatitude Onuphry awards Met. Irenaeus with the order for merits to UOC – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 (ロシア語:ウクライナ正教会ドニエプロペトロフスク教区公式サイト)Митрополит Ириней награжден орденом святого апостола Андрея Первозванного

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