ルイ・マヌエル・ソウザ・ヴァレリオ司教座下がリスボン総大司教ルイ1世に(2023年8月~9月)

 2023年8月10日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、リスボン総大司教マヌエル・ジョゼ・マカリオ・ド・ナシメント・クレメンテ枢機卿座下(His Eminence Manuel José Cardinal Macário do Nascimento Clemente, Patriarch of Lisbon【Lisboa】 : 総大司教マヌエル3世 : Patriarch Manuel III)の総大司教座からの引退を許可、ポルトガル従軍司教ルイ・マヌエル・ソウザ・ヴァレリオ座下(Bishop Rui Manuel Sousa Valério)を新たな総大司教に叙任しました。
 9月2日、新たな総大司教ルイ1世Rui I)の着座がおこなわれました。

 

 (英語:ローマ教皇聖座 公式サイト)Resignations and Appointments, 10.08.2023
 (英語:バチカンニュース)Pope Francis names Montfort Missionary as new Patriarch of Lisbon – Vatican News
 (ポルトガル語)Novo Patriarca de Lisboa saúda vítimas ″de todo o tipo de abusos″

 

Patriarcado de Lisboa(リスボン総大司教庁 公式チャンネル):
Celebração da Tomada de Posse do Patriarca de Lisboa D. Rui Valério – YouTube

 

Patriarcado de Lisboa(リスボン総大司教庁 公式チャンネル):
Entrada solene do Patriarca de Lisboa D. Rui Valério – YouTube

シスマ2018:イタリア紙がキリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下にインタビュー「ウクライナの教会分裂の背後にアメリカの影」(2018年10月)「コンスタンティノープルは金を受け取ったと思うか?」という質問に「わからないが1924年のポーランドの時には彼らは受け取った」

  「世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会(テーマ:若者、信仰そして召命の識別)」に臨席及びローマ教皇フランシスコ聖下との会見のために同地を訪問中のキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、イタリア紙「Il Messaggero」からインタビューを受けた模様です。

 同紙の公式サイト(イタリア語)と、ロシア正教会の公式サイト(ロシア語)に記事がありますが、掲載されている内容が違います
 矛盾しているわけではないですが片方にしか掲載されていない内容や、表現の仕方や単語の選び方が明らかに別です。

 タイトルはイタリア紙側では「イラリオン府主教『ウクライナの教会分裂の背後にアメリカの影』」
 ロシア正教会側では「イラリオン府主教:ヨーロッパの全教会は同じ問題に直面している」という感じです(同じ問題というのは「世俗化」です)。

 

 なお、どちらにも掲載されていますが(ロシア側の表現をベースに簡単に書きますと)、

記者:バルソロメオス総主教は(独立を認めるかわりに)お金を受け取ったと思うか?
イラリオン府主教:私にはわからない。私がいえるのは、1924年にコンスタンティノープルがポーランド正教会の独立を認めた時には金が支払われたということだ。交わされた書簡に金額が書かれている

 ……と、いうような部分があります。ロシア系メディアが、コンスタンティノープルの全地総主教庁が今回の件で約28億円を受け取っていると報道していることに関連した質問ですが、効果のほどはわかりませんが真偽は受け流しつつ疑惑を深めることを狙ったコメントでしょう(いきなり巻き込まれたポーランド正教会はいい迷惑ですが)。

 

 (イタリア語)Il metropolita Hilarion: «L'ombra degli Usa dietro lo scisma della chiesa ucraina»

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Митрополит Волоколамский Иларион: Все христианские Церкви в Европе сегодня стоят перед одними и теми же вызовами | Русская Православная Церковь
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Митрополит Волоколамский Иларион: Все христианские Церкви в Европе сегодня стоят перед одними и теми же вызовами / Интервью / Патриархия.ru

 

関連:
 2018年~ ウクライナへの独立正教会設置を巡るコンスタンティノープルの全地総主教庁とロシア正教会モスクワ総主教庁の対立関連の記事一覧

 

シスマ2018:キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下がロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下と会見(2018年10月)ロシア正教会はカトリックとの関係発展は続けるものの、カトリックと東方正教会全体の神学に関する対話には参加しないと通知

 2018年10月19日、キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、「世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会(テーマ:若者、信仰そして召命の識別)」に臨席のために同地を訪問中のキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))と会見しました。

 両者の会見は7回目。また、ウクライナ情勢を考慮した臨時会談というわけではありません。
 ローマ教皇聖座側からの内容発表がなく、ロシア正教会側が述べた情報のみとなります(とはいうものの、特におかしなところはありません)。

 会談では、フランシスコ教皇聖下よりシノドスに臨席したことへの感謝が述べられ、イラリオン府主教座下側からモスクワ総主教キリル聖下からの挨拶が伝えられた模様。

 そして、イラリオン座下から、ポルトガルのリスボン総大司教マヌエル・クレメンテ枢機卿座下【マヌエル3世】との会見など、カトリックとロシア正教会の関係に関する話題が出されたようです。
 また、これが一番重要になりましたが、2018年10月15日のロシア正教会聖シノドによるコンスタンティノープルの全地総主教庁とのユーカリスティック・コミュニオンの解除決定についてモスクワ総主教の立場の詳細を説明し、文書を手渡したようです。
 それに伴いカトリックと東方正教会全体の神学に関する対話への参加は停止するものの、カトリックとロシア正教会の関係発展については継続していく旨を強調した、とのことです。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Pope Francis | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Pope Francis / News / Patriarchate.ru

 (英語:主に事前の情報)TASS: Society & Culture – Russian bishop meets with Pope Francis

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Митрополит Волоколамский Иларион встретился с Папой Римским Франциском | Русская Православная Церковь
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Председатель ОВЦС встретился с Папой Римским Франциском / Новости / Патриархия.ru

 (ギリシャ語)Συνάντηση Βολοκολάμσκ Ιλαρίωνα με τον Πάπα Φραγκίσκο – ΒΗΜΑ ΟΡΘΟΔΟΞΙΑΣ
 (ギリシャ語)Με τον Πάπα Φραγκίσκο συναντήθηκε ο Μητροπολίτης Βολοκολάμσκ

 

vimaorthodoxiasさんのツイート: "Συνάντηση Βολοκολάμσκ Ιλαρίωνα με τον Πάπα Φραγκίσκο https://t.co/rATaFmHKA9 #ΡΩΣΙΚΗΕΚΚΛΗΣΙΑ #Βατικανό"

 

Romfea.grさんのツイート: "Με τον Πάπα Φραγκίσκο συναντήθηκε ο Μητροπολίτης Βολοκολάμσκ https://t.co/hrAXE7dTq7"

 

Βήμα Ορθοδοξίας -… – Βήμα Ορθοδοξίας – vimaorthodoxias.gr | Facebook

 

http://www.romfea.gr/patriarxeia-ts/patri… – Praktoreio Ekklisiastikon Eidiseon | Facebook

 

関連:
 2018年~ ウクライナへの独立正教会設置を巡るコンスタンティノープルの全地総主教庁とロシア正教会モスクワ総主教庁の対立関連の記事一覧

インタビュー情報:
 シスマ2018:イタリア紙がキリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下にインタビュー「ウクライナの教会分裂の背後にアメリカの影」(2018年10月)「コンスタンティノープルは金を受け取ったと思うか?」という質問に「わからないが1924年のポーランドの時には彼らは受け取った」

 

キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、リスボン総大司教マヌエル・クレメンテ枢機卿座下【マヌエル3世】を訪問(2018年9月)

 2018年9月18日、キリスト教のカンファレンスなどに出席するためにポルトガル共和国を訪問中のキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、キリスト教/ローマ・カトリック教会/リスボン総大司教マヌエル・ジョゼ・マカリオ・ド・ナシメント・クレメンテ枢機卿座下(His Eminence Manuel José Cardinal Macário do Nascimento Clemente, Patriarch of Lisbon【Lisboa】 : 総大司教マヌエル3世 : Patriarch Manuel III)を訪問しました。

 

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Митрополит Волоколамский Иларион встретился с патриархом Лиссабонским / Новости / Патриархия.ru
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Митрополит Волоколамский Иларион встретился с патриархом Лиссабонским | Русская Православная Церковь

 

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