2024年4月19日、キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で自治的権限を持つベラルーシ正教会(ベラルーシ全土における総主教代理区)のミンスク・ザスラーヴリ府主教ヴェニャミン座下(His Eminence Metropolitan Benjamin【Veniamin】of Minsk and Zaslavl, the Patriarchal Exarch of All Belarus)は、ベラルーシ共和国駐箚日本国特命全権大使山本広行閣下(やまもと ひろゆき : His Excellency Mr YAMAMOTO Hiroyuki)夫妻と会見しました。
一行は、ロシア正教会の高位の聖職者のうち、
クルチツィ・コロムナ府主教パーヴェル座下(His Eminence Metropolitan Pavel of Krutitsa and Kolomna)、
ヴォスクレセンスク府主教ディオニシー座下(His Eminence Metropolitan Dionysius【Dionisiy】 of Voskresensk)、
モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)、
らと会談したようです。
2022年12月16日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)らは、古儀式派の小教区に関する会合をおこないました。
聖シノドにより古儀式派に関する事項の会合の議長に任命されているアントニー府主教の他、
ニジニ・ノヴゴロドおよびアルザマス府主教ゲオルギー座下(His Eminence Metropolitan George【Georgiy】 of Nizhny Novgorod and Arzamas)、
エリスタ・カルムイク大主教ユスティニアン座下(His Eminence Archbishop Justinian of Elista and Kalmyk)、
ベラルーシ正教会(ベラルーシにおける総主教代理区)のゴメリ・ジロビン大主教ステファン座下(His Eminence Archbishop Stefan of Gomel and Zhlobin)、
クリンツォフスキー・トルブチェフスキー主教ウラジーミル座下(His Grace Bishop Vladimir of Klintsovsky and Trubchevsky)、
らが出席。
報告されたレポートが聖シノドへ送られることが決定したようです。
These amendments provide for the full recognition of the self-contained and independent (autocephalous) status of the Latvian Orthodox Church.
This is the status that was historically de facto established for our orthodox church by the 6(19) July 1921 Tomos issued by Patriarch of Moscow and all Russia Tikhon to Archbishop Jānis Pommers and the Cabinet of Ministers Regulation of 8 October 1926 on the Status of the Orthodox Church.
I can confirm that the Latvian Orthodox Church and Metropolitan Alexander can count on full support from the state of Latvia as an autocephalous church henceforth also recognised in law.
On Thursday, 8 September, the Saeima adopted urgent amendments to the Law on the Latvian Orthodox Church affirming the full independence of the Latvian Orthodox Church with all its dioceses, parishes, and institutions from any church authority outside Latvia (autocephalous church).
According to the explanatory note to the Draft Law, the definition of the scope of legal status in the Law does not affect or interfere with the Church’s doctrine of faith and canon law.
レヴィッツ大統領が議会に送ったラトビア正教会の“独立”のための法改正案をラトビア議会【サエイマ】は承認しました。
上記の文章からわかる通り、彼らはこの法が、教義や信仰・教会法に影響や介入するものではないとしています。
が、その教会が独立正教会 = autocephalous church かどうかというのは、まさに教会法に属する事柄です。
ロシア正教会モスクワ総主教庁は、ラトビアのこの対応を中世以下と酷評しています。
上記の報道によれば、ロシア正教会のクルチツィ・コロムナ府主教パーヴェル座下(His Eminence Metropolitan Pavel of Krutitsa and Kolomna)が、ラトビア正教会は、ロシア正教会の首座/モスクワ総主教キリル聖下を自分たちの教会の首座として名を挙げて礼拝をおこなっており、教会分裂の状態にはないとの文書をラトビアの信徒らに対して出した、ということです。
これはつまり、ラトビア政府議会がいう独立正教会という単語は、教会法上の独立正教会とはなんの関係もないので気にせずに活動がおこなわれている、といっていいのかもしれません。
もちろん、議会自体が「教会法には影響しない」といっているので、同じ単語を使っていても教会法には関係ないということになるともいえます。
しかしこれでは、ラトビア政府議会のおこなったことは、何の意味もなかったということになります。
大統領がキリル総主教にあらためて独立正教会の承認を求めているという話もありますが、たしかにこれでは他に手はないといえるかもしれません。
議長:
キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・ロシア全土【ルーシ全土】総主教キリル聖下(キリール総主教 : キリイル総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)
常任メンバー:
ウクライナ正教会の首座/キエフ・ウクライナ全土府主教オヌフリー座下(His Beatitude Metropolitan Onufriy of Kiev and All Ukraine)
クルチツィ・コロムナ府主教ユヴェナリー座下(His Eminence Metropolitan Juvenaly of Krutitsy and Kolomna)
モルドバ正教会の首座/キシナウ・モルドバ全土府主教ヴラジミール座下(His Eminence Metropolitan Vladimir of Chişinău and All Moldova)
アスタナ・カザフスタン府主教アレクサンドル座下(His Eminence Metropolitan Alexander of Astana and Kazakhstan)
タシケント・ウズベキスタン府主教ヴィケンティー座下(His Eminence Metropolitan Vikentiy of Tashkent and Uzbekistan)
サンクトペテルブルク・ラドガ府主教ヴァルソノフィー座下(His Eminence Metropolitan Varsonofy of St. Petersburg and Ladoga)
ベラルーシ全土における総主教代理(ベラルーシ正教会首座)のミンスク・ザスラーヴリ府主教ヴェニャミン座下(His Eminence Metropolitan Benjamin【Veniamin】of Minsk and Zaslavl, the Patriarchal Exarch of All Belarus)
モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))
ヴォスクレセンスク府主教ディオニシー座下(His Eminence Metropolitan Dionysius【Dionisiy】 of Voskresensk)