キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下が、総主教庁でセルビア大統領ブチッチ閣下と会見(2018年8月)

 2018年8月4日、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)は、セルビア総主教庁にて、セルビア共和国大統領アレクサンダル・ブチッチ閣下(ヴチッチ大統領 : His Excellency Mr Aleksandar Vučić)と会見しました。

 会見では、現在の極めて重要な問題である、セルビア共和国外及び実行統治が及んでいない地域(コソボ・メトヒヤ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、クロアチア)に居住しているセルビア人に関する会談が行われたようです。

※近年セルビアでは、国家、セルビア正教会、また現在セルビア王室を称する旧ユーゴスラビア王室などを含めあらゆる方面から近隣地域のセルビア人の保護と影響力拡大が図られているように思えます。
 これはロシア人が旧ソ連圏各国などに移住していることによるロシア連邦の政策及びロシア正教会の活動を縮小したような状況でしょうか。

 会談には、セルビア総主教庁から、セルビア総主教補佐/レメジヤナ主教ステファン座下(His Grace Bishop Stefan of Remesiana, Vicar Bishop of the Serbian Patriarch)が同席した模様。
※ステファン主教座下は、割と最近に総主教補佐に起用されたので、これから名前を見る機会が増えるかと思います。

 

 (英語:セルビア正教会総主教庁公式サイト)President Vucic talked with the Serbian Patriarch | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 

 (セルビア語キリル文字:セルビア大統領府公式サイト)Председник Вучић и Његова светост патријарх српски г. Иринеј | Председник Републике Србије

 

 (ルーマニア語:ルーマニア正教会通信)Patriarhul Irineu s-a întâlnit cu Preşedintele Serbiei – Basilica.ro
 (英語:ルーマニア正教会通信)Patriarch Irinej receives the visit of Serbian President – Basilica.ro
※先に掲載されたルーマニア語版では、会談の話題は「セルビア人」でしたが、後の英語版では「現在の極めて重要な問題」となっています(ブログ記事作成時点)。英語版は単なるルーマニア語版からの翻訳かと思っていたのですが、違うのでしょうか……。

Basilica.roさんのツイート: "În cadrul întrevederii au fost discutate aspecte contemporane care vizează poporul sârb. https://t.co/EFfpZQUgYV"

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下が、今月【2018年8月】下旬にコンスタンティノープル全地総主教バルソロメオス聖下を訪問予定(2018年8月)東方正教会の分裂もささやかれる昨今

2018年~ ウクライナへの独立正教会設置を巡るコンスタンティノープルの全地総主教庁とロシア正教会モスクワ総主教庁の対立関連の記事一覧

 

 一部報道によりますと、今月【2018年8月】下旬に、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、トルコ共和国イスタンブールのキリスト教/東方正教会首席/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)を訪問するとのことです。

 ギリシャの正教会系メディアによると、これはロシア正教会側から口頭で申し込まれたとのこと。

 

 問題のもともとの発端は、ロシア正教会モスクワ総主教庁とコンスタンティノープルの全地総主教庁の主導権争いですが、特にここ数年のモスクワ側の全地総主教庁を軽視していると取られてもしょうがない数々の行動があり、全地総主教庁内で、ロシア正教会の管轄権下にあるウクライナに独立正教会を承認してもよいという動きが出てきていました。
 これはウクライナの政治家や、教会法上合法でない各教会(キエフ総主教庁やウクライナ独立正教会)からの要望もありますが、いずれにせよ当初は、本気でウクライナに独立正教会を承認するつもりなどなく、モスクワへの牽制という色合いが強かったように思えたものです(というか温厚(?)な意見をいう主教らの記事も出ていた状況)。
 しかし、いつの間にやらバルソロメオス聖下が「ウクライナは元から全地総主教庁の管轄権下にある」と発言し、モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))が「歴史的根拠はなにもない」と批判するなど、火種は燃え上がる一方、はっきりいって全地総主教庁は、現在合法でない教会からなる各教会を元にしたウクライナの独立正教会を承認するのではないかという見方が日に日に増えてきている状況です。

 正直、いまさら全地総主教庁がウクライナを見捨てることはないように思えます。それはモスクワへの完全な屈服を意味します。
 ロシア人の考えることはよくわからないので、今回の会談でなにを狙っているのかわかりませんが、完全な決裂となれば騒動になるでしょう。

 ロシア正教会の権威とバルカンでの影響力が低下すれば、ブルガリアの反ロシア派は勢力を増すでしょう。
 全地総主教庁すら否定している、ブルガリア正教会によるマケドニア正教会-オフリド大主教庁の教会法上合法な教会への組み入れ(独立正教会として承認するか、自らの管轄権下の自治的権限を持つ教会として承認)が起こる可能性も高く、その場合、「絶対に承認できない」とマケドニア側に伝えてきた全地総主教庁の権威もまた低下するでしょう。

 トルコ共和国大統領レジェップ・タイップ・エルドアン閣下(His Excellency Mr Recep Tayyip Erdoğan)の動向も問題となってきます。
 バルソロメオス聖下がウクライナに独立正教会を承認した場合、「エルドアンは全地総主教の力を見直すだろう」という楽観的すぎる見方もありますが、正直、ロシアとの関係の状況によっては、弾圧もあるのではないかと思います。

 

 (英語)Patriarch Kirill reportedly to visit Constantinople in late August / OrthoChristian.Com

 

キリスト教/エチオピア総主教“アブネ”・マティアス1世聖下が、ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下と会談(2018年5月)

 ロシア連邦を訪問中の、キリスト教/オリエント正教会/エチオピア正教会の首座/エチオピア総主教・カトリコス“アブネ”・マティアス1世聖下(His Holiness Abune Mathias I, Patriarch and Catholicos of Ethiopia)は、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)と会談しました。

 ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))らが同席。

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Состоялась встреча Патриарха Кирилла с Главой Эфиопской Церкви – YouTube

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)His Holiness Patriarch Kirill meets with the head of the Ethiopian Orthodox Tewahedo Church | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Communiqué adopted at the results of the meeting between His Holiness Patriarch Kirill of Moscow and All Russia and His Holiness Patriarch and Catholicos Abune Mathias I of Ethiopia | The Russian Orthodox Church

 (英語)Patriarch Abune Mathias of Ethiopia Received by Patriarch Kirill of Russia – News | Orthodoxy Cognate PAGE

 

キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア連邦駐箚のギリシャ大使と会見(2018年5月)

 2018年5月15日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、ロシア連邦駐箚ギリシャ共和国特命全権大使アンドレアス・フリガナス閣下(アンヅレアス・フリガナスAndreas Fryganas【Friganas】ΑΝΔΡΕΑΣ ΦΡΥΓΑΝΑΣ)と会見しました。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion meets with Greek ambassador to Russia | The Russian Orthodox Church

 

キリスト教/エチオピア総主教“アブネ”・マティアス1世聖下のロシア公式訪問始まる(2018年5月)

 2018年5月15日、キリスト教/オリエント正教会/エチオピア正教会の首座/エチオピア総主教・カトリコス“アブネ”・マティアス1世聖下(His Holiness Abune Mathias I, Patriarch and Catholicos of Ethiopia)のロシア連邦公式訪問が始まったようです。

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))が出迎えた模様。

 

ロシア連邦外務大臣セルゲイ・ヴィクトロヴィチ・ラヴロフ閣下(ラブロフ外相:His Excellency Mr Sergey Viktorovich Lavrov)が会見:
Ministry of Foreign Affairs of Russia(ロシア外務省公式チャンネル):
С.Лавров и Абун Матфий I – YouTube

エチオピア正教会系チャンネル(転載)/
EOTC (Orthodox Tewahedo) Channel:
የኢትዮጵያ ኦርቶዶክስ ተዋሕዶ ቤ/ክ የሩስያ ኦርቶዶክስ ቤ/ክንን የስድስት ቀናት ጉብኝት | Ethiopian and Russian Orthodox Churches – YouTube

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Head of Ethiopian Orthodox Tewahedo Church arrives in Moscow | The Russian Orthodox Church

 (英語:ロシア連邦外務省公式サイト)Press release on Acting Foreign Minister Sergey Lavrov’s meeting with Head of the Ethiopian Orthodox Tewahedo Church, His Holiness Patriarch-Catolicos Abune Matthias I – News – The Ministry of Foreign Affairs of the Russian Federation

 (英語)Patriarch Abune Mathias of Ethiopia Arrives in Moscow – News | Orthodoxy Cognate PAGE

 

Russia in Ethiopiaさんのツイート: "Foreign Minister (Acting) Sergey #Lavrov meets Ethiopian Orthodox Patriarch Abune Mathias who is on historic visit to #Russia to revive ties between two sisterly churches 🇷🇺 🇪🇹… https://t.co/sPZ13v44kN"

 

Russian Foreign Ministry – МИД… – Russian Foreign Ministry – МИД России | Facebook

 

関連:
 キリスト教/エチオピア総主教“アブネ”・マティアス1世聖下が、ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下と会談(2018年5月)