キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、マルチェッロ・セメラーロ司教座下をローマ教皇庁列聖省長官に、フリドリン・アンボンゴ・ベスング枢機卿座下を7人目のローマ教皇顧問枢機卿評議会議員に任命(2020年10月)

 キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、ベーチュ枢機卿座下の突然の辞任に伴い空席となっていたローマ教皇庁列聖省長官に、アルバーノ司教を務めていたマルチェッロ・セメラーロ司教座下(Bishop Marcello Semeraro, Bishop of Albano)を叙任しました。歴代の列聖省長官で枢機卿になっていない人物はいない(たぶん)ため、同座下もいずれ枢機卿に昇叙されるものと思われます。
続報:
 キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、新たに枢機卿に昇叙される13人を発表(2020年10月)

 またフランシスコ聖下は、キンシャサ大司教フリドリン・アンボンゴ・ベスング枢機卿座下(His Eminence Fridolin Cardinal Ambongo Besungu, O.F.M. Cap., Archbishop of Kinshasa)を、七人目のローマ教皇顧問枢機卿評議会議員(Member of the Council of Cardinal Advisers)に任命しました。
 この評議会は、単に枢機卿評議会(Council of Cardinals)とも呼ばれ、ローマ教皇の顧問団ともいうべき存在です。
 最大人数 9 人で構成され C9 と単純に呼ばれますが、近年は人数が六人となっていたため C6 と書かれていました。これで C7 となるでしょう。
 フランシスコ聖下は少し前に C6 とオンライン会合をおこなっています。(上記の列聖省長官に叙任された)セメラーロ司教座下がこれまで評議会の秘書を務めていましたが、新たにこれまで補佐職を務めていたマルコ・メリノ司教座下(クレジマ名義司教 : Bishop Marco Mellino, Titular Bishop of Cresima)が秘書となるようです。

 

 教皇庁人事:列聖省長官にセメラーロ司教 – バチカン・ニュース

セメラーロ司教は、アルバーノ教区の教区長、および、普遍の教会の統治における、また使徒憲章『パストール・ ボヌス』改正プロジェクト研究のための、教皇補佐を目的とする枢機卿理事会の事務局長を務めている。

 (英語:バチカン・ニュース)Bishop Semeraro appointed Prefect of the Congregation for the Causes of Saints – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)DRC’s Cardinal Besungu appointed to Council of Cardinals – Vatican News

 

 (英語)Pope entrusts Marcello Semeraro and Fridolin Ambongo with strategic tasks | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Pope entrusts Marcello Semeraro and Fridolin Ambongo with strategic tasks – YouTube

 

生神女庇護祭 2020年:キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下の説教(2020年10月)

 2020年10月14日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・ロシア全土【ルーシ全土】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、生神女庇護祭の礼拝の際に説教をおこないました。

 

russianchurch(ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式チャンネル):
Проповедь Святейшего Патриарха Кирилла в праздник Покрова Пресвятой Богородицы – YouTube

 

 (ロシア語:ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式サイト)Патриаршая проповедь в праздник Покрова Пресвятой Богородицы после Литургии в Александро-Невском скиту / Patriarch / Patriarchate.ru

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚の英国大使と会見(2020年10月)

 2020年10月13日、、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、ロシア連邦駐箚英国特命全権大使デボラ・ブロンナート閣下(Her Excellency Deborah Bronnert CMG)と会見しました。

 会談では、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】、ロシア正教会とロシア国内の宗教間の話題、ロシア正教会と英国国教会(イングランド国教会)の交流、環境保護、宗教を基盤にした過激派活動の問題についてなどが取り上げられられたようです。

 

 (英語:ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式サイト)DECR chairman meets with British ambassador to Russia / News / Patriarchate.ru

 

関連:
 キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚のイタリア大使館を訪問(2020年10月)英国、フランス、ギリシャ、ブルガリア、セルビア、レバノン、ブラジルの各大使らと会談

 

生神女庇護祭 2020年:キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、生神女庇護祭の礼拝をおこなう(2020年10月)生神女マリヤに、ロシアと新型コロナウイルスからウクライナを守るように祈る

 2020年10月14日、“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”首座/“フィラレート総主教”(キーウ・ルーシ=ウクライナ全土総主教フィラレート聖下 : His Holiness Patriarch Filaret of Kyiv and All Rus’-Ukraine)は、生神女庇護祭の礼拝をおこないました。
 同総主教庁の、“アンドリー大主教”(ペレヤースラウとビーラ・ツェールクヴァ大主教アンドリー座下 : His Eminence Archbishop Andriy of Pereyaslav and Bila Tserkva)が礼拝に参加。

 フィラレート総主教は、「クリミア・ドンバスにおけるロシアの侵略」と「新型コロナウイルス」からウクライナを守るように生神女マリヤに祈りました。

 

 (ウクライナ語:キエフ総主教庁 公式サイト)“Покров Пречистої Богородиці завжди перебуває над Україною” – Патріарх Філарет – Українська Православна Церква Київський Патріархат

 

Київський Патріархат:
Трансляція патріаршої Божественної літургії у день свята Покрови Пресвятої Богородиці – YouTube

 

Патріарх Філарет – Трансляція патріаршої Божественної літургії у день свята Покрови Пресвятої Богородиці | Facebook

 

“Покров Пречистої Богородиці завжди… – Патріарх Філарет | Facebook

 

国際刑事警察機構【ICPO】が、“辞任”したベーチュ枢機卿座下に6000万円以上の金を送らせた女を逮捕(2020年10月)2000万円以上がシャネルなどに使われたとのこと

 まだなにやらすっきりしない話ですが、いずれ日本語のニュースも出ると思いますので、それを参照してください。

 2020年10月13日、国際刑事警察機構(ICPO : Interpol)は、チェチーリア・マローニャ容疑者(Cecilia Marogna)をイタリアのミランで逮捕しました。バチカンに送還される予定。

 9月24日に辞任した、ローマ教皇庁列聖省長官ジョヴァンニ・アンジェロ・ベーチュ枢機卿座下(His Eminence Giovanni Angelo Cardinal Becciuによって、6000万円以上($580,000)の金をペーパーカンパニーに送らせた容疑で、三分の一以上のお金はシャネル、プラダ、ヴァレンティノなどに使われてしまっているようです。

 ベーチュ枢機卿は国務省でも役職があり、容疑者をアフリカやアジアにおける支援活動の専門家と思い込んで雇ってお金を振り込んでしまった、みたいな話に受け取れますが……。

 同枢機卿の辞任に関しては、なにがなにやら状態で、全容ははっきりしていません。
 今回の疑惑に関しても、国務省の役職から外れた後に送金がおこなわれていることになり(その前にもまだまだあるのかもしれませんが)、さらなる情報待ちというところでしょうか。

 

 (英語)Woman who received $580,000 from Cardinal Becciu's office arrested | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Woman who received $580,000 from Cardinal Becciu's office arrested – YouTube