キリスト教/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】の首座/東方カトリコスのバセリオス・マルトマ・マシューズ3世聖下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教アントニー座下と会見(2023年9月)

 2023年9月28日、キリスト教/オリエント正教会/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコス・マランカラ府主教“モラン”・“マル”・バセリオス・マルトマ・マシューズ3世聖下(シロ・マランカル典礼カトリコスバゼリオス・マルトマ・マテウス3世 : His Holiness Moran Mar Baselios Marthoma【Mar Thoma】 Mathews III)が、インドを訪問中のキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)と会見しました。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁 渉外局 公式ウェブサイト)DECR Chairman met with the Primate of the Malankara Church of India

 (英語)Primate of Malankara Orthodox Church Received Metropolitan Anthony of DECR – Orthodoxy Cognate PAGE

“モンテネグロ正教会”の新たな首座を称している“ボリス府主教”が礼拝でモスクワ総主教やセルビア総主教の名前を挙げたと、“ミハイロ府主教”側が非難(2023年10月)

 キリスト教/東方正教会系統の、主流の教会からはどこからも教会法上合法と認められていない、モンテネグロ正教会(MOC)で、新たな首座を称している“ボリス府主教”が礼拝でロシア正教会の首座/モスクワ総主教キリル聖下やセルビア総主教ポルフィリイェ聖下の名前を挙げたと、“ミハイロ府主教”(ツェティニェ大主教・モンテネグロ府主教ミハイロ座下 : His Beatitude Mihailo, Archbishop of Cetinje and Montenegrin Metropolitan)側が非難をしています。

 その礼拝では、ウクライナ人の司祭の“叙聖”もおこなわれたそうですが……。

 

 (モンテネグロ語:モンテネグロ正教会【ミハイロ府主教側】 公式ウェブサイト)Raščinjeni vikarni episkop se moli za srpskog i ruskog patrijarha | Crnogorska Pravoslavna Crkva

 

ミハイロ府主教側がアップロードしている動画(転載?)/
Crnogorska Pravoslavna Crkva(モンテネグロ正教会 公式チャンネル):
Bojan Bojović se moli za srpskog i ruskog patrijarha – YouTube

 

 ミハイロ府主教側の非難の根拠は、まあ予想通りなのですが……。

 ただ、ボリス府主教が、モスクワ総主教やセルビア総主教の名を礼拝で挙げたのは、東方正教会の独立正教会の首座は礼拝において自分たちが独立正教会と認めている教会の首座の名前を挙げるので、それに沿ったものでしょう。
 本気でコンスタンティノープルから独立正教会として認めるトモスを手に入れられると思っているのか、という疑問も浮かびますが、体裁を整えているつもりではあるようです。

 ミハイロ府主教は、もともとコンスタンティノープルに破門された司祭なので、近年、首座が変われば(ウクライナの OCU のように)コンスタンティノープルから独立正教会として認めるトモスがもらえるという発想があるようです。
 もともと、ミハイロ府主教は、コンスタンティノープルが自分にトモスを渡すと自信を見せていたのですが、最近では、自分たちの教会組織はそれほど大きくないことを理由にコンスタンティノープルがトモスを渡すはずがないという見解を掲載していたりします。

 

関連:
 “モンテネグロ正教会”で新たな首座が選出されたとの報道。これまでの首座“ミハイロ府主教”はこの動きを否定(2023年9月)

キリスト教/21人の新たな枢機卿の叙任式(2023年9月)

 2023年9月30日、キリスト教/ローマカトリック教会の21人の新たな枢機卿の叙任式がおこなわれました。

 

 教皇、21人の新枢機卿を発表 | カトリック中央協議会

ロバート・フランシス・プレボスト大司教(教皇庁司教省長官、聖アウグスチノ修道会、米国、67歳)
クラウディオ・グジェロッティ大司教(教皇庁東方教会省長官、イタリア、67歳)
ビクトル・マヌエル・フェルナンデス大司教(教皇庁教理省長官、アルゼンチン、60歳)
エミール・パウル・チェリッヒ大司教(駐イタリア・サンマリノ教皇庁大使、スイス、76歳)
クリストフ・ルイ・イブ・ジョルジュ・ピエール大司教(駐米教皇庁大使、フランス、77歳)
ピエルバッティスタ・ピッツァバッラ大司教(ラテン典礼エルサレム総大司教、フランシスコ会、イタリア、58歳)
スティーブン・ブリスリン大司教(南アフリカ・ケープタウン教区、南アフリカ、66歳)
アンヘル・シクスト・ロッシ大司教(アルゼンチン・コルドバ教区、イエズス会、アルゼンチン、64歳)
ルイス・ホセ・ルエダ・アパリシオ大司教(コロンビア・ボゴタ教区、コロンビア、61歳)
グジェゴルシュ・リシ大司教(ポーランド・ウッジ教区、ポーランド、59歳)
スティーブン・アメユ・マーティン・ムラ大司教(南スーダン・ジュバ教区、南スーダン、59歳)
ホセ・コボ・カノ大司教(スペイン・マドリード教区、スペイン、57歳)
プロターズ・ルガンブワ協働大司教(タンザニア・タボラ教区、タンザニア、63歳)
セバスティアン・フランシス司教(マレーシア・ペナン教区、マレーシア、71歳)
スティーブン・チャウ・サウヤン(周守仁)司教(香港教区、イエズス会、香港、63歳)
フランソワ・グザビエ・ブスティジョ司教(フランス・アジャクシオ教区、コンベンツアル聖フランシスコ修道会、スペイン、54歳)
アメリコ・マヌエル・アルベス・アギラール補佐司教(ポルトガル・リスボン教区、ポルトガル、49歳)
アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父(サレジオ修道会総長、同会、スペイン、62歳)
〔80歳以上の3人〕

アゴスティーノ・マルケット大司教(元教皇庁大使、元教皇庁難民移住・移動者司牧評議会事務局長、イタリア、82歳)
ディエゴ・ラファエル・パドロン・サンチェス名誉大司教(ベネズエラ・クマナ教区、ベネズエラ、84歳)
ルイス・パスクアル・ドリ神父(アルゼンチン・ブエノスアイレス・ポンペイの聖母巡礼聖堂聴罪司祭、カプチン・フランシスコ修道会、アルゼンチン、96歳)

 

 バチカンで21人の新枢機卿の叙任式 – バチカン・ニュース

 80歳未満の新枢機卿

 1.ロバート・フランシス・プレヴォスト大司教(68)(教皇庁司教省長官・米国出身、聖アウグスティノ会)
 2.クラウディオ・グジェロッティ大司教(67)(教皇庁東方教会省長官・イタリア出身)
 3.ヴィクトール・マヌエル・フェルナンデス大司教(61)(教皇庁教理省長官、アルゼンチン出身)
 4.エミル・ポール・チェリッグ大司教(76)(教皇大使、スイス出身)
 5.クリストフ・ルイ・イヴ・ジョルジュ・ピエール大司教(77)(教皇大使、フランス出身)
 6.ピエルバッティスタ・ピッツァバッラ大司教(58)(エルサレム・ラテン典礼総大司教、イタリア出身、フランシスコ会)
 7.ステファン・ブリスリン大司教(67)(ケープタウン大司教区、南アフリカ出身)
 8. アンヘル・シクスト・ロッシ大司教(65)(コルドバ大司教区、アルゼンチン出身)
 9.ルイス・ホセ・ルエダ・アパリシオ大司教(61)(ボゴタ大司教区、コロンビア出身)
 10.グルゼゴルズ・リシ大司教(59)(ウッチ大司教区、ポーランド出身)
 11.ステファン・アメユ・マーティン・ムラ大司教(59)(ジュバ大司教区、南スーダン出身 )
 12.ホセ・コボ・カノ大司教(58)(マドリッド大司教区、スペイン出身)
 13.プロタセ・ルガンブワ大司教(63)(タボラ大司教区・協働大司教、タンザニア出身)
 14.セバスティアン・フランシス司教(71)(ペナン教区、マレーシア出身)
 15.周守仁司教(64)(香港教区、香港出身、イエズス会)
 16.フランソワ・グザヴィエ・ブスティジョ司教(55)(アジャクシオ教区(フランス)、スペイン出身、コンベンツアル聖フランシスコ修道会)
 17.アメリコ・マヌエル・アルヴェス・アグイアル司教(49)(リスボン大司教区・補佐司教、ポルトガル出身)
 18.アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父(63)(サレジオ修道会総長、スペイン出身、サレジオ修道会)

 80歳以上の新枢機卿

 1.アゴスティーノ・マルケット大司教(83)(教皇大使・イタリア出身)
 2.ディエゴ・ラファエル・パドロン・サンチェス大司教(84)(クマナ大司教区・名誉大司教、ベネズエラ出身)
 3.ルイス・パスクアル・ドリ神父(96)(ブエノスアイレスのポンペイの聖母巡礼聖堂・聴罪司祭、アルゼンチン出身、カプチン・フランシスコ修道会)

 (英語:ローマ教皇聖座 公式ウェブサイト)Assignation of Titles and Deaconries to the new Cardinals, 30.09.2023

 

Vatican News – English:
Vatican Media Live – English – YouTube

 

 (英語)Excitement fills St. Peter's Square as Pope Francis creates 21 new cardinals – Rome Reports

ROME REPORTS in English:
Excitement fills St. Peter's Square as Pope Francis creates 21 new cardinals – YouTube

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、東方正教会/エルサレム総主教セオフィロス3世聖下と会見(2023年9月)

 2023年9月29日、キリスト教/東方正教会/エルサレム・全パレスチナ総主教セオフィロス3世聖下(His Beatitude Theophilos III, Patriarch of Jerusalem and All Palestine)は、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)を訪問しました。

 

 (英語:ローマ教皇聖座 公式ウェブサイト)Audiences, 29.09.2023

– His Beatitude Theophilos III, Greek Orthodox Patriarch of Jerusalem, and entourage;

 (英語:ローマ教皇庁 キリスト教一致推進評議会 公式ウェブサイト)2023 10 02 Pope Francis meets Patriarch Theophilos of Jerusalem

 (英語:東方正教会エルサレム総主教庁 公式ウェブサイト)THE PATRIARCH OF JERUSALEM MEETS WITH POPE FRANCIS AND INITIATES CRUCIAL MEDIATION ON RUSSIAN-UKRAINIAN CONFLICT – Jerusalem Patriarchate News Gate
 (英語:東方正教会エルサレム総主教庁 公式ウェブサイト)PATRIARCHATE OF JERUSALEM INITIATES MEDIATION AND DIALOGUE FOR HEALING IN UKRAINE AND RUSSIA – Jerusalem Patriarchate News Gate