訃報(2021年1月30日):在外ロシア正教会からの分派の一つ RusOC (D) の首位“ダマスキン府主教”が永眠(1956~2011)

 2021年1月30日、RusOC (D)の首位/“ダマスキン府主教”(モスクワ・ロシア全土府主教ダマスキン座下 : His Eminence Metropolitan DamasceneDmaskin】 of Moscow, First Hierarch of the Russian Orthodox Church【RusOC (D)】)が永眠したということです。
 1956年1月11日生まれの65歳。

 RusOC (D) は、ROCIE (A-D) という略称でも知られています。
 在外ロシア正教会から離脱(本人たちから見れば自分たちが正統)した亡命ロシア正教会(Russian Orthodox Church in Exile : ROCIE : ROCOR (V))という集団があり、ここからさらに分離した集団でロシア正教会(Russian Orthodox Church)を称する RusOC または ROCOR (V-A) または ROCIE (A) と呼ばれる集団があるのですが、そこからさらに分離したのが RusOC (D) または ROCIE (A-D) と呼ばれる集団です。(ROCOR (V-A-D))とは呼ばれないようです。
 また、RusOC (D) は一時期、ロシア正教自治教会(ROAC)という、これもまた、先行して在外ロシア正教会から離脱した勢力とコミュニオンの状態にあったようですが、すでに解除されているようです。

 永眠に伴い、RusOC (D) がどうなるかはわかりませんが、ペンザ主教ヴァシリー座下(His Grace Bishop Vasily of Penza)という人物が訃報記事の最後に発表者として名前があり、他の主教は存在するようです。
追記:
 やや年月が経過しましたが、どうやらその段階でも同教会には大主教1人と主教2人が(最低でも)存在するようで、後継者が擁立される可能性はあります(まだされていないように取れます)。また、大主教はペンザ・中央ロシア大主教ステファン座下(His Eminence Archbishop Stefan of Penza and Central Russian)となっていて、上記のペンザ主教ヴァシリー座下はどうなったのかはまったくわかりません。その他の二名は、ヴォスクレセンスク主教ウラジーミル座下(His Grace Bishop Vladimir of Voskresensk)、ベルゴロド主教ミハイル座下(His Grace Bishop Mikhail of Belgorod)で、他の主教も存在するのかどうかはわかりません。

 (ロシア語:RusOC (D) 公式ウェブサイト)Информационное сообщение о преставлении Первоиерарха Российской Православной церкви Высокопреосвященного митрополита Дамаскина | Российская Православная Церковь – официальный сайт
 (ロシア語)Дамаскин (Балабанов) (1955-2021) – «Ибо Я милости хочу, а не жертвы, и Боговедения более, нежели всесожжений» (Ос. 6:6) — LiveJournal

キリスト教/ルーマニア総主教ダニエル聖下の降誕祭の回勅が発表される(2020年12月)

 キリスト教/東方正教会/ルーマニア正教会の首座/ルーマニア正教会総主教ダニエル聖下(ブカレスト大主教 : ムンテニア・ドブロジャ府主教 : カエサレア・カッパドキアエ座代行 : His Beatitude Daniel, Archbishop of Bucharest, Metropolitan of Muntenia and Dobrudgea, Locum tenens of the throne of Caesarea Cappadociae, Patriarch of the Romanian Orthodox Church)による降誕祭の回勅が発表されています。

 

 (英語:ルーマニア正教会通信)Patriarch Daniel’s Christmas Encyclical 2020: full text – Basilica.ro

 

Basilica.ro (EN)さんはTwitterを使っています 「Patriarch Daniel’s #Christmas Encyclical 2020: "The Lord's Nativity is an occasion to strengthen communion, mutual help & acts of almsgiving, which are the fruits of true faith, concrete testimonies of our humble love for God and our fellow people." https://t.co/kCssyPr9BU https://t.co/OIkSd173n2」 / Twitter

 

Patriarch Daniel’s #Christmas 🎄… – Basilica News Agency | Facebook

 

キリスト教/日本正教会首座/全日本府主教ダニイル(主代郁夫)座下らが、日本国駐箚ロシア連邦大使を訪問(2020年11月)

 2020年11月24日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会下で自治的な権限を持つ日本正教会【日本ハリストス正教会】の首座/東京大主教・全日本府主教ダニイル座下(His Eminence Daniel【Daniil】, Archbishop of Tokyo, Metropolitan of All Japan : 主代郁夫ぬしろ いくおIkuo Nushiro)、仙台大主教・東京副主教セラフィム座下(His Eminence Archbishop Seraphim of Sendai : 辻永昇つじえ のぼるNoboru Tsujie)は、日本国駐箚ロシア連邦特命全権大使ミハイル・ユーリエヴィチ・ガルージン閣下(His Excellency Mikhail Yurievich Galuzin)を訪問しました。

 

 日本正教会|ハリストス正教会 The Orthodox Church in Japanより:
 News&Topics | ロシア大使会見

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁の「西欧における総主教代理区」でシノドの会合が開催される(2020年12月)

 2020年12月10日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会/西欧における総主教代理/コールスニ・西欧府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony【Antoniy】 of Korsun and Western Europe, Patriarchal Exarch of Western Europe)の臨席のもと、同総主教代理区シノドの会合が、オンラインで開催されたようです。

 新型コロナウイルス感染症【COVID-19】のパンデミック、管轄が重なる在外ロシア正教会【ROCOR】や西欧ロシア正教会大主教区【AROCWE】との協力などの議題が出たようです。

 

 (英語::ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式サイト)Synod of Patriarchal Exarchate in Western Europe holds online session / News / Patriarchate.ru

 (ロシア語:ロシア正教会 コールスニ教区 公式サイト)Состоялось заседание Синода Западноевропейского Экзархата
 (フランス語:ロシア正教会 コールスニ教区 公式サイト)Réunion du Synode de l’Exarchat patriarcal d’Europe occidentale

 (ロシア語:ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式サイト)Состоялось заседание Синода Патриаршего экзархата Западной Европы / Новости / Патриархия.ru

 

 同総主教代理区のシノドは、総主教代理区のアントニー座下のほか、

  • ブリュッセル・ベルギー大主教シモン座下(His Eminence Archbishop Simon of Brussels and Belgium)
  • ハーグ・オランダ大主教エリセイ座下(His Eminence Archbishop EliseyYelisey】 of The Hague and Netherlands)
  • マドリード・リスボン大主教ネストル座下(His Eminence Archbishop Nestor of Madrid and Lisbon)
  • スールジ主教マトフェイ座下(His Grace Bishop MatthewMatfey】 of Sourozh)

 が出席したようです。

 

キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、新任のボスニア・ヘルツェゴビナ駐箚ロシア大使と会見(2020年12月)

 2020年12月10日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、新任のボスニア・ヘルツェゴビナ駐箚ロシア連邦特命全権大使イーゴリ・アンドレーエヴィチ・カラブホフ閣下(His Excellency Igor Andreevich Kalabukhov)と会見しました。

 会談では、バルカン半島情勢などが話題となったようです。

 

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁 公式サイト)Председатель ОВЦС встретился с новоназначенным послом России в Боснии и Герцеговине / Новости / Патриархия.ru