キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下と、ウクライナ東方典礼カトリック教会の首座/キエフ=ハリチ首位大司教スヴャトスラフ・シェウチューク大司教座下らの会見はじまる(2019年7月)

 2019年7月5日、キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)と、キリスト教/東方典礼カトリック教会/ウクライナ東方典礼カトリック教会の首座/キエフ=ハリチ首位大司教スヴャトスラフ・シェウチューク大司教座下(His Beatitude Archbishop Sviatoslav Shevchuk, Major Archbishop of Kiev-Galicia : キエフ大司教 : Archbishop of Kiev)らの会見が始まったようです。
 翌7月6日まで会談などがおこなわれる予定で、ウクライナ情勢などが話し合われるようです。

 プーチン大統領との会見直後に予定を入れている辺り、非常にヒリヒリしているものを感じます。

 また、スヴャトスラフ・シェウチューク座下は、少し前のインタビューで、自らの教会が「総大司教庁(総主教庁)【Patriarchate】」として認められる期待(新たにではなく昔からそうだったとして認められるという認識)を示していました。
 野次馬としては、こんな要求が認められれば欧州のキリスト教はさらにムチャクチャとなり、カトリックと東方正教会の関係も悪化というかちゃらんぽらんになるので、ぜひ見てみたいところですが……。
 ウクライナ国内の政治・社会・教会組織がこれほどの状況にもなって認められないとすると、今後認められる可能性はゼロだというのも確実なので、ウクライナ東方典礼カトリック教会側も引かないかもしれません。
 ウクライナに新たな剣が投げ込まれるか、少しだけ注目しましょう。

 

 (英語)Pope begins two day meeting with Ukrainian Greek-Catholic Church: Stay close to those who suffer | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Pope begins two day meeting with Ukrainian Greek-Catholic Church: Stay close to those who suffer – YouTube

 

 (英語:ローマ教皇聖座公式サイト)Audience with members of the Permanent Synod of the Ukrainian Greek-Catholic Church, 05.07.2019

 (バチカン・ニュース公式サイト)教皇、ウクライナのギリシャ典礼カトリックの司教らと – バチカン・ニュース
 (英語:バチカン・ニュース公式サイト)Ukrainian Greek-Catholic leaders meet with Pope at the Vatican – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース公式サイト)Pope to Ukrainian Greek-Catholics: I hold you in my heart – Vatican News

 

キリスト教/東方正教会の聖地アトス山が、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の“聖職者”らがアトス山でナショナリズムに満ちた行為をおこなったことに関してギリシャ外相に抗議(2019年7月)

 キリスト教/東方正教会の聖地アトス山が、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の“ミハイル府主教”らがアトス山でナショナリズムに満ちた行為をおこなったことに関して、ギリシャ共和国外務大臣ヨルゴス・カトルンガロス教授閣下(ゲオルギオス・カトルガロス外相 : Prof George【Georgios】【Giórgos】 Katrougalos)に抗議したようです。

 

 (英語)Protest of the Mount Athos community for a Ukrainian hierarch – Romfea News
 (英語)Sacred Community of Mount Athos protests actions and visit of schismatic Ukrainian “Metropolitan” / OrthoChristian.Com

 

 コンスタンティノープルがモスクワの影響力を排除しようとした結果、ギリシャはウクライナの属領と化してきているような気がします。ロシアや中国に対して政治的理由で遠慮するならまだしも、ウクライナにここまでバカにされるとは……。

 コンスタンティノープルがウクライナの“府主教”(コンスタンティノープルの認める教会法を適用しても教会法上合法な聖職者ではない人物)ごときにバカにされるとなれば、東方正教会はコント集団でしかないでしょう。
 最近のコンスタンティノープルの動きを“コンスタンティノープル真理教”と揶揄してきましたが、ウクライナ真理教と言い換える必要があるかもしれません。コンスタンティノープルは今回も OCU を大っぴらに批判することはないでしょう。自ら教会法をゴミ箱に捨てたコンスタンティノープルの末路……モスクワにバカにされる立場からウクライナの子分へ……早くローマに降伏しないと Patriarch(総主教/総大司教) と認めてもらえなくなるかもしれませんよ?

 聖地アトス山もウクライナのナショナリズムを宣伝する場へと堕落してしまい、ここを訪問するくらいならば漫画やアニメに登場した地域を“聖地巡礼”と称して旅行するほうが平和でまともでしょう。

 

キリスト教/コンスタンティノープルが、ウクライナに毎月30億円を要求していると、ロシア系メディアが報道(2019年7月)

 特にコメントしませんが、記事だけリンクしておきます。

 

 (英語)Pat. Bartholomew demands $28 million dollars a month from Ukrainian schismatics — sources allege / OrthoChristian.Com

 

キリスト教/ギリシャ正教会首座アテネ大主教イエロニモス2世座下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下と会見(2019年6月)

 2019年6月26日、ギリシャ共和国を訪問しているキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、キリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会首座/アテネ・全ギリシャ大主教イエロニモス2世座下(His Beatitude Hieronymos II, Archbishop of Athens and All Greece and Primate of the Autocephalous Orthodox Church of Greece)らと会談しました。メソギア・ラヴレオティキ府主教ニコラオス座下(His Eminence Metropolitan Nikolaos of Messogaia and Lavreotiki)およびグレベナ府主教ダヴィード座下(His Eminence Metropolitan David of Grevena)らが同席。
 ウクライナ問題について話し合われたようです。
 またギリシャ正教会聖シノドのメンバーへの挨拶があったようです。

 なお、ギリシャ正教会聖シノドでは、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会の承認が検討されると予想されており、もし承認された場合、ロシア正教会側がギリシャ正教会との関係をどうするかが注目されます。

 今回のイラリオン府主教座下との会見は、ロシア正教会との関係を維持するというギリシャ正教会側の意思表示なのか、それとも最後の挨拶なのか。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion meets with Primate of Greek Orthodox Church | The Russian Orthodox Church

 (英語)Metropolitan Hilarion met Archbishop Ieronymos – Romfea News

Romfea.newsさんのツイート: "Archbishop Ieronymos and the members of the Standing @Ecclesia_gr warmly welcomed Metropolitan Hilarion of Volokolamsk #romfeanews @mospat_ru https://t.co/1JgVbAtYVX"

 

キリスト教/コンスタンティノープル系のウクライナ正教会【OCU】首座“エピファニー府主教”が、 OCU を否定した“フィラレート総主教”の OCU での役割を剥奪するも「これまでの功績があるからこれからも主教」(2019年6月)

 キリスト教/コンスタンティノープル系のウクライナ正教会【OCU】に合流していた“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、独自に招集した会合で OCU 成立時の会合やコンスタンティノープルのトモスを拒否し UOC-KP の再興(?)を宣言した件で、 OCU は会合を開き、“フィラレート名誉総主教”の OCU での役割を剥奪することを決めたようです。

 一方、これまでの功績があるということで、引き続き OCU の主教ではあるとしています。

 フィラレート総主教の発言もころころ変わり矛盾だらけですが、教会を否定し離脱し、しかもつぶそうとしてきている人間を、「これまでの功績があるからこれからもうちでも主教です」というのは、教会無法地帯ウクライナらしいできごとです。

 

関連:
 キリスト教/コンスタンティノープル系のウクライナ正教会【OCU】に合流していた“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、独自に招集した会合で OCU 成立時の会合やコンスタンティノープルのトモスを拒否し UOC-KP の再興(?)を宣言(2019年6月)