キリスト教/ベラルーシ正教会の前首座フィラレート府主教座下が、現首座パーヴェル府主教座下およびローマ・カトリック教会のミンスク=マヒリョウ大司教タデウシュ・コンドルシエヴィチ座下と会見(2020年1月)

 2020年1月9日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁下でわずかに自治的な権限を持つベラルーシ正教会【全ベラルーシにおける総主教代理区】の前・首座/全ベラルーシにおける名誉総主教代理/前ミンスク・スルーツク府主教フィラレート座下(His Eminence Metropolitan FilaretPhilaret】, The Patriarchal Exarch Emeritus of All Belarus)は、ベラルーシ正教会【全ベラルーシにおける総主教代理区】の首座/ミンスク・ザスラーヴリ府主教パーヴェル座下(His Eminence Metropolitan PaulPavel】of Minsk and Zaslavl, the Patriarchal Exarch of All Belarus)およびキリスト教/ローマ・カトリック教会/ミンスク=マヒリョウ大司教タデウシュ・コンドルシエヴィチ座下(Tadeusz Kondrusiewicz, Archbishop of Minsk-Mohilev)の訪問を受けました。

 降誕祭に際したもののようです。

 

 (ロシア語:ベラルーシ正教会公式サイト)Митрополит Филарет принял поздравления с праздником Рождества Христова | Межрелигиозный диалог | Белорусская Православная Церковь | Новости | Официальный портал Белорусской Православной Церкви

 

キリスト教/カルデア東方典礼カトリック教会首座/バビロニア総大司教ルイ・ラファエル1世サコ枢機卿座下が、緊迫するイラク情勢に関して短い声明(2020年1月)

 2020年1月4日付で、キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/カルデア東方典礼カトリック教会首座/バビロニア総大司教【バビロン総大司教】ルイ・ラファエル1世サコ枢機卿座下(His Eminent Beatitude Louis Raphaël I Cardinal Sako, Patriarch of Babylon【Babilonia】, Archbishop of Baghdad, Chaldean Patriarch)が、アメリカがイラクで実行した作戦(ソレイマニ司令官殺害)により、国内情勢が緊迫化していることについて、短い声明を出しています。

 内容は全勢力に対話を求めるというよくあるものですが……。

 

 (英語【サイト自体はアラビア語】:カルデア東方典礼カトリック教会公式サイト)Statement of the Chaldean Patriarchate on the 4th of January 2020 – البطريركية الكلدانية
 (英語:バチカン・ニュース)Patriarch Sako hopes Iraq will not become a war zone – Vatican News

 

http://saint-adday.com/?p=35919 – البطريركية الكلدانية Chaldean Patriarchate | Facebook

 

訃報(2019年12月30日):キリスト教/プロスパー・グレック枢機卿座下が帰天(1925~2019)

 2019年12月30日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/プロスパー・グレック枢機卿座下(His Eminence Prospero Cardinal Grech, O.S.A.)が帰天した模様。ローマで急死と報じられています。
 1925年12月24日生まれの 94 歳。

 

 (英語)Cardinal Prosper Grech passes away | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Cardinal Prosper Grech passes away – YouTube

 

 (英語:バチカン・ニュース)Cardinal Prosper Grech dies suddenly in Rome – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)Pope Francis: Condolences for the death of Cardinal Grech – Vatican News

 

キリスト教/ピエトロ・パロリン枢機卿座下がジョージア総主教【グルジア総主教】イリア2世聖下を訪問(2019年12月)

 2019年12月29日、キリスト教/ローマ教皇庁国務省長官ピエトロ・パロリン枢機卿座下(His Eminence Pietro Cardinal Parolin)は、キリスト教/東方正教会/ジョージア正教会【グルジア正教会】の首座/全ジョージアのカトリコス=総主教イリア2世聖下(His Holiness Catholicos-Patriarch Ilia II of All Georgia)を訪問しました。

 両教会の関係強化や、キリスト教が直面している問題について意見交換がなされた模様。
 報道によりますと、マザー・テレサMother Theresa)のジョージア訪問25周年、そして来年がイリア2世のローマ訪問(ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世訪問)40周年となるようです。ローマ教皇フランシスコ聖下(ローマ法王フランシスコ台下 : His Holiness Pope Francis)は、イリア2世をローマに招待した模様(体調面で難しいのではないかと思いますが……)。

 

 (ジョージア語【グルジア語】:ジョージア正教会総主教庁公式サイト)სრულიად საქართველოს კათოლიკოს-პატრიარქი ვატიკანის სახელმწიფო მდივანს შეხვდა

 

საქართველოს საპატრიარქო ❲ოფიციალური… – საქართველოს საპატრიარქო ❲ოფიციალური გვერდი❳ | Facebook

 

 (英語)Interfax-Religion: Georgian patriarch, cardinal from Vatican discuss challenges faced by Christian world

 

 ピエトロ・パロリン座下は、ジョージア首相【グルジア首相】ギオルギ・ガハリア閣下(His Excellency Mr Giorgi Gakharia)と会見しています。

 (英語:ジョージア政府【グルジア政府】公式サイト)Government of Georgia – Appearance 2019 | Secretary of State of the Holy See Congratulates Prime Minister on the Release of Doctor Vazha Gaprindashvili

冒頭:
საქართველოს მთავრობა – შეხვედრა წმინდა საყდრის სახელმწიფო მდივანთან | Facebook

 

キリスト教/オリエント正教会系のメディア OCP が、オリエン正教会の各教会と東方正教会/ロシア正教会の関係は悪化しているわけではないとわざわざ記事を出す(2019年12月)

 キリスト教/オリエント正教会系のメディア OCP(Orthodoxy Cognate PAGE) が、オリエン正教会の各教会とキリスト教/東方正教会/ロシア正教会の関係は悪化しているわけではないとわざわざ記事を出しています。

 

 (英語)Russian Orthodox Church – Oriental Orthodox Relations – OCP Statement | News | Orthodoxy Cognate PAGE

OCP® TweetsさんはTwitterを使っています: 「https://t.co/cb0OcgRHYr」 / Twitter

 

※オリエント正教会の主流のコミュニオンに属するのは、コプト正教会(アレクサンドリア総主教庁)、アルメニア使徒教会【アルメニア教会】、シリア正教会(アンティオキア総主教庁)、エチオピア正教会(エチオピア正教合性論教会)、エリトリア正教会(エリトリア正教合性論教会)、マランカラ正教シリア教会【インド正教会】の六つ。
 このうち、シリア正教会とインドのマランカラ正教シリア教会はコミュニオンが成立しておらず、エリトリアでは政府が教会を主導していることにより他の教会とは正常な関係にありません。また、エチオピアでは人種対立の教会分裂への影響が取り沙汰されています。

 

 ウクライナから発した、ロシア正教会とコンスタンティノープル・ギリシャ正教会・アレクサンドリア総主教庁との関係悪化という、宗教の枠内で見れば東方正教会内部の問題は、オリエント正教会の各教会に強い影響を与えているわけではない状況です(そういう状況だと思います)。
 もともと、正教会(Orthodox Church)という称を、オリエント正教会・東方正教会の両者とも多用するため混同が起きやすいわけですが。

 オリエント正教会ではアレクサンドリアといえばコプト正教会であるため、ロシア正教会が(東方正教会の)アレクサンドリア総主教とのコミュニオンを解除したことによる誤解(?)のようなものも一部に発生しているのかもしれません。

 

 それにしても、 OCP のような、東方正教会とオリエント正教会の間のコミュニオン回復とそれによるカトリックへの対抗を目指す立場というのは、今回の東方正教会大分裂とコンスタンティノープル原理主義の満開で望みは潰えていると思えるのですが、まだ頑張るのでしょうか。

 

関連:
 東方正教会大分裂:キリスト教/ロシア正教会の聖シノド会合がアレクサンドリア総主教とのコミュニオン解除を決定(2019年12月)
 キリスト教/シリア正教会アンティオキア総主教イグナティウス・アフレム2世聖下が、“ウクライナのシリア化”を懸念する書簡をロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下に(2019年2月)