キリスト教/東方正教会系統の、主流の教会からはどこからも教会法上合法と認められていない、モンテネグロ正教会(MOC)の、首座である“ミハイロ府主教”(ツェティニェ大主教・モンテネグロ府主教ミハイロ座下 : His Beatitude Mihailo, Archbishop of Cetinje and Montenegrin Metropolitan)ら三人の主教は、同教会の新たな首座に選出されたと一方的に発表した“ボリス主教”の聖職者としての地位を、2023年9月13日に剥奪した旨を発表しています。
キリスト教/東方正教会系統の、主流の教会からはどこからも教会法上合法と認められていない、モンテネグロ正教会(MOC)で“ボリス府主教”なる人物が新たな首座に選出されたという主張をしていることをお伝えしましたが、モンテネグロ正教会 公式サイトでは、この人物(補佐の主教であるとまだ記述しています)と他の人物が、扉を破壊して聖堂に侵入したと発表。また“ミハイロ府主教”(ツェティニェ大主教・モンテネグロ府主教ミハイロ座下 : His Beatitude Mihailo, Archbishop of Cetinje and Montenegrin Metropolitan)が彼らを告訴した旨も記されています。
この記事によれば、ボリス主教が新たな首座である府主教に選出され、これまで教会を率いていた“ミハイロ府主教”(ツェティニェ大主教・モンテネグロ府主教ミハイロ座下 : His Beatitude Mihailo, Archbishop of Cetinje and Montenegrin Metropolitan)は「引退」とされています。
詳細は不明ですが、 MOC は2018年にも一部メンバーが離脱して新組織を結成しており、今回の件もそのようなもの(として落ち着く)かもしれません。
追記:
モンテネグロを管轄する、主流の教会から教会法上合法な教会と見なされているのは、セルビア正教会です。
上記の、新たにモンテネグロ正教会の府主教に選出されたと主張するボリス主教は、セルビア正教会の、ブエノスアイレス・中南米主教キリロ座下(His Grace Bishop Kirilo of Buenos Aires and South-Central America)の いとこ だそうです。
2023年9月3日、キリスト教/東方正教会の、セルビア正教会の管轄権下で自治権を行使していた、元の正教オフリド大主教庁の首座/オフリド大主教ヨヴァン6世座下(His Beatitude Archbishop Jovan VI of Ohrid)が、あらためてマケドニア正教会-オフリド大主教庁のクルシェボとデミール・ヒサールの府主教(Metropolitan of Krushevo-Demir Hisar)となり、着座したようです。
参列者:
マケドニア正教会/
プレスパ=ペラゴニア府主教ペタル座下(His Eminence Metropolitan Petar of Prespa-Pelagonia)
クマノヴォ=オソグ府主教グリゴリー座下(His Eminence Metropolitan Grigorij of Kumanovo-Osog)
ヘラクレス主教クリメント座下(His Grace Bishop Kliment of Herakles)
マケドニア正教会(元・正教オフリド大主教庁)/
デリャドロヴチ=イリンデン主教ヨアキム座下(His Grace Bishop Joachim of Deljadro-Ilinden)
デルチェヴォとマケドンスカ・カメニツァの主教マルコ座下(His Grace Bishop Marko of Delchevsko-Kamenichki)
ストビ主教ダヴィッド座下(His Grace Bishop David of Stobi 現在:Bishop of Dremvica)
セルビア正教会/
モンテネグロ・沿海府主教ヨアニキイェ座下(His Eminence Metropolitan Joanikije of Montenegro and the Littoral)
ヴラニェ主教パホミイェ座下(His Grace Bishop Pahomije of Vranje)
2021年9月5日、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会のモンテネグロ・沿海府主教に選出されているヨアニキイェ座下(His Eminence Metropolitan Joanikije of Montenegro and the Littoral)の着座式がモンテネグロのツェティニェ修道院でおこなわれました。
、セルビア総主教ポルフィリイェ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Porfirije, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)により司式され、礼拝ではクルシェヴァツ主教ダヴィド座下(His Grace Bishop David of Kruševac)が参加したようです。
参列した高位聖職者:
エルサレム総主教庁/
カタール大主教マカリオス座下(His Eminence Archbishop Makarios of Qatar)
ロシア正教会/
トヴェリ・カシン府主教アンヴロシー座下(His Eminence Metropolitan Ambrose【Amvrosiy】 of Tver and Kashin)
ブルガリア正教会/
ロヴェチ府主教ガヴリール座下(His Eminence Metropolitan Gabriel【Gavriil】 of Lovech)
アルバニア正教会/
ジロカストラ府主教ジミタル座下(His Eminence Metropolitan Dhimiter of Gjirokastra)
ポーランド正教会/
シェミャティチェ主教ヴァルソノフィウシュ座下(His Grace Bishop Warsonofiusz of Siemiatycze)
チェコ・スロバキア正教会/
ミハロウツェ・コシツェ大主教ユライ座下(His Eminence Archbishop George【Juraj】 of Michalovce and Košice)
在外ロシア正教会/
ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系):
セルビア正教会/
シュマディヤ主教ヨヴァン座下(His Grace Bishop Jovan of Šumadija)
クルシェヴァツ主教ダヴィド座下(His Grace Bishop David of Kruševac)
ニシュ主教アルセニイェ座下(His Grace Bishop Arsenije of Niš)
(元)カナダ主教ゲオルギイェ座下(His Grace Bishop Georgije, retired Bishop of Canada)
マルカ主教に選出されているサワ掌院(Archimandrite Sava, elected Bishop of Marca)
フヴォスノ主教に選出されているユスティン掌院(Archimandrite Justin, elected Bishop of Hvosno)
聖地アトス山のヒランダル修道院の修道院長メトディイェ掌院(Archimandrite Metodije, abbot of the Chilandar Monastery)