訃報(2019年8月29日):ローマ教皇庁東方教会省名誉長官アキレ・シルヴェストリーニ枢機卿座下が帰天(1923~2019)

 2019年8月29日、キリスト教/ローマ・カトリック教会のローマ教皇庁東方教会省名誉長官アキレ・シルヴェストリーニ枢機卿座下(His Eminence Achille Cardinal Silvestrini, Prefect Emeritus of the Congregation for the Oriental Churches)が帰天しました。
 1923年10月25日生まれの95歳。

 ローマ教皇庁では東方教会省長官の前に、使徒座署名院最高裁判所長官を務めています。

 帰天に伴い、枢機卿の人数は215人に減少。

 

 (英語)Cardinal Achille Silvestrini dies at age 95 | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Cardinal Achille Silvestrini dies at age 95 – YouTube

 

 (英語:ローマ教皇聖座公式サイト)The Holy Father’s condolences for the death of His Eminence Cardinal Achille Silvestrini, 29.08.2019

 (英語:バチカン・ニュース)Cardinal Silvestrini of Italy passes away – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)Pope’s condolences for late Cardinal Silvestrini – Vatican News

 

キリスト教/ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁)のザポロージエ・メリトポリ府主教ルカ座下が、聖地アトス山の修道士らに、アルホントニス氏(コンスタンティノープルのバルソロメオス総主教のこと)を拒否するよう要請する公開のテレグラム(2019年8月)

 (ウクライナ語)Telegram: Contact @Lekarzp

 (英語)Metropolitan Luke publishes an open letter to the monastics of Athos – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

 ロシア語で書いても向こうは読めない人が多いんじゃないかと思いますが……。

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で高度な自治的権限を有するウクライナ正教会のザポロージエ・メリトポリ府主教ルカ座下(His Eminence Metropolitan Luke of Zaporizhia and Melitopol)が、ギリシャ共和国のアトス山の修道士たちに向けたテレグラムを公開しています。

※この方も徐々にこの世界で真に言論の自由を謳歌する人々の仲間入りをしてきています。

 それによりますと、“総主教と呼ばれている”バルソロメオスなる「神を裏切った人物」のおかげでウクライナ正教会は血と涙を流している、この人物が2019年10月19日にアトス山訪問を予定しているので(要は)「帰れ!」といってくれというようなそんな内容です。

 文章の後半には、

господин Архондонис

アルホントニス氏

 と、姓表記で言及している例もあり、すでにウクライナ正教会はトルコの総主教として言及したこともありますが、そろそろアルホントニス氏が定着していくのではないかという気がします。

 また、ルカ座下は、“アルホントニス氏”に関して、教会を攻撃してくるナショナリストでさえ教会の一員だが、彼や彼と同じような先達は人類の敵としています。
 その先達には、ネストリウス派を形成したネストリウス(Nestorius)や、単意論のセルギオス1世Sergius I【Sergios I】)、ローマ・カトリック教会との合同を目指して廃位されたイオアニス9世・ベッコスJohn XI Bekkos)、そして近代のメレティオス4世アシナゴラスといった、歴代のコンスタンティノープル大主教や総主教が挙げられています(ネストリウスを除けば99.999%以上の日本人は聞いたこともないでしょう)。

 

 さて、上記の話とは別ですが。
 もはや世俗化を超えて世俗の政治団体となっているコンスタンティノープル(彼らの神学? コンスタンティノープルの命令を聞け! 要はそれだけです)、しかしアトス山の修道士は逆らえないのではないか、という指摘がロシア側の人々から出ています。
 なんでも追い出されたら食っていけないからだとか。

 ……いったい、聖地の修道士とはなんなのか。

 かつてオウム真理教の信者を批判して、「世間で人と面倒な付き合いをしつつ労働していくことを嫌い、劣悪な環境下での修行へ逃げた」といったような言葉が出たことがありますが……。

 昨年から続くシスマは、東方正教会、キリスト教、伝統宗教にはもはやなんの価値もないのではないかという不安を呼び起こすもので(いや個人的には不安もなにもないですけど)、これがどう着地するのかは非常に興味深いところです。

 

キリスト教/アレクサンドリア・全アフリカ総主教セオドロス2世聖下が、キプロス大統領ニコス・アナスタシアディス閣下と会見(2019年8月)

 キプロス共和国を訪問中のキリスト教/東方正教会/アレクサンドリア・全アフリカ総主教セオドロス2世聖下(His Beatitude Theodoros II, Pope and Patriarch of Alexandria and All Africa)は、キプロス共和国大統領ニコス・アナスタシアディス閣下(His Excellency Mr Nicos Anastasiades)と会見しました。

 

 (英語)Meeting of the Patriarch of Alexandria with the President of Cyprus – Romfea News

Romfea.newsさんはTwitterを使っています: 「Patriarch Theodore of Alexandria claims that he feels at home when in Cyprus and thanks Archbishop Chrysostomos for his constant support to the Patriarchate of Alexandria. #romfeanews https://t.co/6ddyAgIwHp」 / Twitter

Romfea.news – Patriarch Theodore of Alexandria claims that… | Facebook

 

訃報(2019年8月11日):キリスト教/ハラパ名誉大司教セルヒオ・オベソ・リベラ枢機卿座下が帰天(1931~2019)

 2019年8月11日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/メキシコ合衆国のハラパ名誉大司教セルヒオ・オベソ・リベラ枢機卿座下(His Eminence Sergio Cardinal Obeso Rivera, Archbishop Emeritus of Jalapa)が帰天したようです。
 1931年10月31日生まれの87歳。

 帰天に伴い、枢機卿の人数は216人に減少しました。

 

 (英語)Cardinal Sergio Obeso Rivera has died, there now remains 119 cardinals electors | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
There now remains 119 cardinals electors – YouTube

 

 (英語:ローマ教皇聖座公式サイト)Holy Father’s telegram of condolences for the death of His Eminence Cardinal Sergio Obeso Rivera, 12.08.2019

 

訃報(2019年7月26日):キリスト教/サン・クリストバル・デ・ラ・ハバナ名誉大司教ハイメ・ルーカス・オルテガ・イ・アラミノ枢機卿座下が帰天(1936~2019)

 2019年7月26日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/キューバのサン・クリストバル・デ・ラ・ハバナ名誉大司教ハイメ・ルーカス・オルテガ・イ・アラミノ枢機卿座下(His Eminence Jaime Lucas Cardinal Ortega y Alamino, Archbishop Emeritus of San Cristobal de la Habana)が帰天しました。
 1936年10月18日生まれの82歳。

 帰天に伴い、枢機卿の人数は217人に減少しました。

 

 (英語)Cardinal Jaime Ortega dies at 82 years of age | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Cardinal Jaime Ortega dies at 82 years of age – YouTube

 

 (英語)Cardinal Jaime Ortega, the man who welcomed three popes to Cuba | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Cardinal Jaime Ortega, the man who welcomed three popes to Cuba – YouTube

 

 米との国交回復橋渡し役 キューバ・カトリックの枢機卿死去 | NHKニュース

アメリカとキューバの国交回復に向けて両国の交渉の橋渡し役を担ったとされるキューバ・カトリック教会のハイメ・オルテガ枢機卿が26日、亡くなりました。82才でした。

オルテガ氏の功績は、アメリカ国内でも高く評価されていて、2016年に当時のオバマ大統領がアメリカの大統領として88年ぶりにキューバを公式訪問した際にも、オルテガ氏と面会しています。

キューバをめぐってアメリカのトランプ大統領は、国交を回復したオバマ前政権のキューバ政策を見直し送金制限や渡航制限を復活させるなど経済制裁を強めていて、両国の関係は再び悪化しています。

 

 (英語:バチカン・ニュース)Pope's condolence for the death of Cardinal Ortega of Cuba – Vatican News