キリスト教/ピエトロ・パロリン枢機卿座下がジョージア総主教【グルジア総主教】イリア2世聖下を訪問(2019年12月)

 2019年12月29日、キリスト教/ローマ教皇庁国務省長官ピエトロ・パロリン枢機卿座下(His Eminence Pietro Cardinal Parolin)は、キリスト教/東方正教会/ジョージア正教会【グルジア正教会】の首座/全ジョージアのカトリコス=総主教イリア2世聖下(His Holiness Catholicos-Patriarch Ilia II of All Georgia)を訪問しました。

 両教会の関係強化や、キリスト教が直面している問題について意見交換がなされた模様。
 報道によりますと、マザー・テレサMother Theresa)のジョージア訪問25周年、そして来年がイリア2世のローマ訪問(ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世訪問)40周年となるようです。ローマ教皇フランシスコ聖下(ローマ法王フランシスコ台下 : His Holiness Pope Francis)は、イリア2世をローマに招待した模様(体調面で難しいのではないかと思いますが……)。

 

 (ジョージア語【グルジア語】:ジョージア正教会総主教庁公式サイト)სრულიად საქართველოს კათოლიკოს-პატრიარქი ვატიკანის სახელმწიფო მდივანს შეხვდა

 

საქართველოს საპატრიარქო ❲ოფიციალური… – საქართველოს საპატრიარქო ❲ოფიციალური გვერდი❳ | Facebook

 

 (英語)Interfax-Religion: Georgian patriarch, cardinal from Vatican discuss challenges faced by Christian world

 

 ピエトロ・パロリン座下は、ジョージア首相【グルジア首相】ギオルギ・ガハリア閣下(His Excellency Mr Giorgi Gakharia)と会見しています。

 (英語:ジョージア政府【グルジア政府】公式サイト)Government of Georgia – Appearance 2019 | Secretary of State of the Holy See Congratulates Prime Minister on the Release of Doctor Vazha Gaprindashvili

冒頭:
საქართველოს მთავრობა – შეხვედრა წმინდა საყდრის სახელმწიფო მდივანთან | Facebook

 

東方正教会大分裂:キリスト教/ロシア正教会の聖シノド会合がアレクサンドリア総主教とのコミュニオン解除を決定(2019年12月)

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の聖シノド会合は、キリスト教/東方正教会/アレクサンドリア・全アフリカ総主教セオドロス2世聖下(His Beatitude Theodoros II, Pope and Patriarch of Alexandria and All Africa)とのコミュニオン解除を決定しました。
 これは、セオドロス2世が、前言を翻し、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】を承認したことによる対抗措置です。

関連記事:
 東方正教会大分裂:キリスト教/ロシア正教会が、アレクサンドリア総主教庁の駐モスクワ・メトヒオン【ポドヴォリエ】(正教会の大使館的聖堂)の権能を停止する予定との報道(2019年11月)

 報道によれば、決定は八項目にまとめられるようです。

  1. 教会分裂勢力(コンスタンティノープル系ウクライナ正教会)とコミュニオンに入ったアレクサンドリア総主教セオドロスの反教会法的行為に対し、深い悲しみを表明すること
  2. それはこれまでの彼の意見表明とまったく反するものであることを強調すること
  3. この行動は、アレクサンドリア総主教庁聖シノド会合では審議されておらず、独断のものであること
  4. 彼の名を挙げて礼拝することが不可能であることと、彼とユーカリスティック・コミュニオンを継続することが不可能であることを確認すること
  5. アレクサンドリア総主教に追随しないアレクサンドリア総主教庁の聖職者とはコミュニオンを継続すること
  6. アレクサンドリア総主教庁の駐モスクワ・メトヒオン【ポドヴォリエ】(正教会の大使館的聖堂)の権能を停止すること
  7. アレクサンドリア総主教庁に向けて置かれていたエジプト・カイロのモスクワ総主教庁の代表団は、ロシア正教会の小教区に変更されること
  8. アフリカに置かれていたロシア正教会の小教区はアレクサンドリア総主教庁の管轄権下から撤退し、モスクワ総主教庁直轄に移ること

 ここからの展開ですが、アフリカ大陸において、ギリシャ系人種の主教らに“二級市民”として扱われているアフリカ系聖職者(アフリカ系のみならずギリシャ系人種以外は東方正教会では二級市民ですが)らがどう行動するかということになるでしょう。
 ロシア正教会側は、「全アフリカにおける総主教代理区」のようなものを設置し、彼らをアレクサンドリアから切り崩して取り込んでいくのではないでしょうか。

 

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Священный Синод принял меры в связи с признанием Предстоятелем Александрийского Патриархата раскольнической структуры на Украине / Новости / Патриархия.ru
 (ロシア語:ベラルーシ正教会公式サイト)Митрополит Павел принял участие в заседании Священного Синода Русской Православной Церкви | Митрополит | Белорусская Православная Церковь | Новости | Официальный портал Белорусской Православной Церкви

 (英語)Interfax-Religion: Patriarch Kirill ceases liturgical commemoration of patriarch of Alexandria for recognizing new church of Ukraine
 (英語)Russian Synod removes Russian parishes in Africa from jurisdiction of Patriarchate of Alexandria / OrthoChristian.Com
 (英語)ROC Synod evaluates the recognition of OCU by Alexandrian Patriarchate – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が「ウルビ・エト・オルビ」をおこなう(2019年2月)

 キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇フランシスコ聖下(ローマ法王フランシスコ台下 : His Holiness Pope Francis)は、「ウルビ・エト・オルビ」をおこないました。

 

Vatican News(バチカン・ニュース英語版【国際版】公式チャンネル):
Pope Francis-Christmas Message and “Urbi et Orbi” Blessing 2019-12-25 – YouTube

 

 降誕祭2019:教皇フランシスコによる「ウルビ・エト・オルビ」 – バチカン・ニュース
 (英語)Pope at 'Urbi et Orbi' prays for the suffering children of the world – Vatican News

 

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下がクリスマス(降誕祭)の深夜ミサを執り行う(2019年12月)

 キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇フランシスコ聖下(ローマ法王フランシスコ台下 : His Holiness Pope Francis)は、クリスマス(降誕祭)の深夜ミサを執り行いました。

 

Vatican News(バチカン・ニュース英語版【国際版】公式チャンネル)
Pope Francis-Holy Mass of the Christmas Vigil 2019-12-24 – YouTube

 

Vatican News – Italiano(バチカン・ニュース イタリア語版):
Papa Francesco Messa nella Notte di Natale 2019 12 24 – YouTube

 

 降誕祭2019:「イエスのように、自分自身を贈り物に」教皇、深夜ミサ – バチカン・ニュース
 (英語:バチカン・ニュース)Pope at Christmas Night Mass: “Tonight God’s love is revealed” – Vatican News
 (英語)Pope Francis' Christmas Homily (Full Text) | ROME REPORTS

 

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、アンジェロ・ソダーノ枢機卿座下の首席枢機卿辞任を承諾(2019年12月)教皇自発教令により、今後、首席枢機卿は任期五年・再任可能となる模様

 2019年12月21日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/ローマ教皇フランシスコ聖下(ローマ法王台下 : His Holiness Pope Francis)は、アンジェロ・ソダーノ枢機卿座下(His Eminence Angelo Cardinal Sodano)の首席枢機卿辞任の申し出を承諾しました。
 同枢機卿は2005年より首席枢機卿の地位にありました。

 教皇自発教令により、以降、首席枢機卿は、任期五年・再任可能な役職となる模様です。

 

 (英語:ローマ教皇聖座公式サイト)Resignations and Appointments, 21.12.2019

 (英語:バチカンニュース)Pope issues Motu proprio regarding Dean of College of Cardinals – Vatican News

 

リンクを追加(2019年12月21日):
 (英語:ローマ教皇聖座公式サイト)Apostolic Letter in the form of a “Motu Proprio” regarding the Office of Dean of the College of Cardinals, 21.12.2019

 ソダノ枢機卿、枢機卿会主席を引退 – バチカン・ニュース

 

関連:
 キリスト教/首席枢機卿にジョヴァンニ・バッティスタ・レ枢機卿座下、次席枢機卿にローマ教皇庁東方教会省長官レオナルド・サンドリ座下が選出(2020年1月)