動画(ロシア語):キリスト教/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】に関する10の事実(2019年9月)

 キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下が、マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコスのバセリオス・マルトマ・パウロス2世聖下と会見しましたが、モスクワ総主教庁が、「マランカラ正教シリア教会【インド正教会】に関する10の事実」と題する映像を公開しています。

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
10 фактов о Маланкарской Ортодоксальной Сирийской Церкви – YouTube

 

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 キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下が、マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコスのバセリオス・マルトマ・パウロス2世聖下と会見(2019年9月)
 キリスト教/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコスのバセリオス・マルトマ・パウロス2世聖下らが、モスクワ総主教ピメン1世聖下の墓へ(2019年9月)
 映像(キャプションは英語):キリスト教/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】とロシア正教会の90年間の関係についての映像(2019年9月) – キリスト教 高位聖職者のニュース

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下が、マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコスのバセリオス・マルトマ・パウロス2世聖下と会見(2019年9月)

 2019年9月3日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【全ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、ロシア連邦を訪問中のキリスト教/オリエント正教会/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコス・マランカラ府主教“モラン”・“マル”・バセリオス・マルトマ・パウロス2世聖下(シロ・マランカル典礼カトリコスモラン・バゼリオス・マルトマ・パウロス2世 : His Holiness Moran Mar Baselios Marthoma【Mar Thoma】 Paulose II, the Catholicos of the East and Malankara Metropolitan, the Supreme Head of the Malankara Orthodox Syrian Church of India)と会見しました。

 ロシア正教会側から、
 モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))、
 ヴォスクレセンスク主教ディオニシー座下(His Grace Bishop Dionisiy of Voskresensk)、

 マランカラ正教シリア教会【インド正教会】側から、
 マドラス府主教ユハノン・“マル”・ディアスコロス座下(His Grace Metropolitan Yuhanon Mar Diascoros of Madras)、
 米国北東部府主教ザカライアー・“マル”・ニコロヴォス座下(His Grace Metropolitan Zachariah Mar Nicholovos of North East America)、
 が同席。

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Святейший Патриарх Кирилл встретился с Предстоятелем Маланкарской Церкви – YouTube

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Patriarch Kirill meets with Primate of Malankara Church / News / Patriarchate.ru
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Святейший Патриарх Кирилл встретился с Предстоятелем Маланкарской Церкви / Новости / Патриархия.ru
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Patriarch Kirill meets with Primate of Malankara Church | The Russian Orthodox Church
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Святейший Патриарх Кирилл встретился с Предстоятелем Маланкарской Церкви | Русская Православная Церковь

 (英語)Historic Meeting Between Catholicos Baselios Paulose II and Patriarch Kirill Convened in Moscow | News | Orthodoxy Cognate PAGE
 (英語)‘The Malankara Church Existed From the Beginning of Christianity’ – Patriarch Kirill of Moscow and All Russia | News | Orthodoxy Cognate PAGE

 

Historical event : His Holiness… – Catholicate News | Facebook

 

Moscow- Russia: His Holiness Baselios… – Catholicate News | Facebook

 

Catholicate News | Facebook

 

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キリスト教/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコスのバセリオス・マルトマ・パウロス2世聖下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下の礼拝に臨席・会談(2019年9月)

 2019年9月1日、ロシア連邦を訪問中のキリスト教/オリエント正教会/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコス・マランカラ府主教“モラン”・“マル”・バセリオス・マルトマ・パウロス2世聖下(シロ・マランカル典礼カトリコスモラン・バゼリオス・マルトマ・パウロス2世 : His Holiness Moran Mar Baselios Marthoma【Mar Thoma】 Paulose II, the Catholicos of the East and Malankara Metropolitan, the Supreme Head of the Malankara Orthodox Syrian Church of India)は、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))の礼拝に臨席し、会談をおこないました。

 1988年の、聖下が同教会の最も若い主教だった時代のロシア正教会への訪問と、その時期からのロシア正教会の広がり、両教会の協力可能な範囲についてなどが話題となったようです。

 マランカラ正教シリア教会から、
 マドラス府主教ユハノン・“マル”・ディアスコロス座下(His Grace Metropolitan Yuhanon Mar Diascoros of Madras)、
 米国北東部府主教ザカライアー・“マル”・ニコロヴォス座下(His Grace Metropolitan Zachariah Mar Nicholovos of North East America)、
 が同行しています。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Primate of Malankara Church | The Russian Orthodox Church
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Митрополит Волоколамский Иларион встретился с Предстоятелем Маланкарской Церкви | Русская Православная Церковь

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Primate of Malankara Church / News / Patriarchate.ru
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Митрополит Волоколамский Иларион встретился с Предстоятелем Маланкарской Церкви / Новости / Патриархия.ru

※聖下のロシア到着時の内容などを含む記事
 (英語)The Primate of Malankara Nasranis In Russia After Four Decades | News | Orthodoxy Cognate PAGE

 

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 映像(キャプションは英語):キリスト教/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】とロシア正教会の90年間の関係についての映像(2019年9月) – キリスト教 高位聖職者のニュース

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下が、ロシア駐箚のエストニア大使と会見(2019年3月)

 2019年3月5日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【全ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、昨年任命されたロシア連邦駐箚エストニア共和国特命全権大使マルグス・ライドルー閣下(His Excellency Mr Margus Laidre)と会見しました。

 会談では、キリル総主教から、子供時代には両親と一緒に夏をエストニアで過ごすことが多かった話が出たようです。1955年にピュフティツキー女子修道院を最初に訪問したが、再訪した際には修道院の前に病院ができており、そこの医院長が過激な無神論者で、女子修道院をつぶそうと、巨大なスピーカーで音を出して祈るのを邪魔したりしていたというような、そういうことがあったそうです(ソ連時代の宗教弾圧としては平和なレベルのような気もしますが……)。また、さらに後に訪れた時は、良くなっていたということ。先代でエストニア出身である故・モスクワ総主教アレクシー2世聖下とともに訪れたようにも読めますが……。
 大使のほうは、モスクワには12年に来ていなかったが、(都市自体はそれほどでもないが)聖堂が良くなっていることに驚いていると語ったようです。
 以上の項目はロシア正教会側の記事によるものですが、エストニア大使館の公式サイトでは「現代ロシア社会における宗教の役割と、総主教とエストニアの長期間にわたる個人的なつながり」について話したというようになっています。

 

 キリル総主教の父ミハイル・グンヂャエフ司祭(Mikhail Gundyaev)は、近年になってロシア連邦大統領ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン閣下(His Excellency Mr Vladimir Vladimirovich Putin)の誕生時に洗礼を施した人物という情報が出てきています。
 ミハイル司祭は赤子(プーチン大統領)の名前として自分の洗礼名「ミハイル」を提案したらしいのですが、母親のマリヤ・イヴァノヴナ・プーチナ夫人(Maria Ivanovna Putina)は夫=赤子の父ウラジーミル・スピリドノヴィチ・プーチン氏(Vladimir Spiridonovich Putin)と同じウラジーミルを選んだという、まことしやかな話です。

 またアレクシー2世は、ドイツ貴族、またはスウェーデン貴族の家系で、エストニア出身とはいえ、何人といえばいいのかよくわからないケースです。

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Святейший Патриарх встретился с послом Эстонии в РФ Маргусом Лайдре – YouTube

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)His Holiness Patriarch Kirill meets with H.E. Margus Laidre, Estonia’s Ambassador to Russia / News / Patriarchate.ru
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)His Holiness Patriarch Kirill meets with H.E. Margus Laidre, Estonia’s Ambassador to Russia | The Russian Orthodox Church

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Состоялась встреча Святейшего Патриарха Кирилла с послом Эстонии в России Маргусом Лайдре / Новости / Патриархия.ru

 

Suursaadik Margus Laidre kohtus 5…. – Estonian Embassy in Moscow | Facebook

 

 (エストニア語:駐モスクワ・エストニア大使館)Suursaadik Margus Laidre kohtus patriarh Kirilliga – Moskva
 (ロシア語:駐モスクワ・エストニア大使館)Посол Эстонии в России Маргус Лайдре встретился с Патриархом Кириллом – Moscow

 

インタビュー記事(ロシア語):キリスト教/コンスタンティノープル管轄権下からの事実上の離脱を決めた西欧ロシア正教会大主教区のジャン【イオアン】大主教座下「理想的な教会は無い。ローマ・カトリック教会の現状を見るがいい」(2019年2月)

 2019年2月23日に臨時総会【EGA】がおこなわれ、事実上、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルからの離脱を決定した西欧ロシア正教会大主教区。

 この大主教区は、もともとロシア帝国崩壊後のソ連での弾圧から逃れた人々らにより結成され、その後ロシア正教会モスクワ総主教庁を完全に離れてコンスタンティノープルの管轄権下に入っていたものです(ものすごく簡単にいいましたが)。
 1999年には、コンスタンティノープルより総主教代理区として認めるトモスを与えられましたが、2018年11月27日にコンスタンティノープルより突如として一方的に廃止を宣告されました。また、これは大主教区自体の廃止を要求するものでした。
 一方、大主教区側は、これに対し、総主教代理区として認めるかどうかはコンスタンティノープルが決めるものだが、大主教区の将来を決めるのは大主教区自体の総会【GA : General Assembly】であるとし、2019年2月23日、臨時総会【EGA : Extraordinary General Assembly】を開催、コンスタンティノープルからの要求を拒否することを投票で決定しています。
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 キリスト教/コンスタンティノープル管轄下で一方的に総主教代理区としては廃止された西欧ロシア正教会大主教区の臨時総会が開催、集団としての解体を認めないと決定(2019年2月)

 また、これから大主教区が、コンスタンティノープルではないどこの教会法上合法な教会に属するかですが、ロシア正教会モスクワ総主教庁、(ロシア正教会の管轄権下で自治的な権限を保有する)在外ロシア正教会、ルーマニア正教会、アメリカ正教会【OCA】の名前が挙がっていました。

  Orthodoxie.com によりますと、投票でコンスタンティノープルの要求の拒否が決まった後、同大主教区のジャン大主教座下(イオアン大主教 : ハリオポリス大主教)は、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会のウィーン・ブダペスト大主教アントニー座下(His Eminence Archbishop Anthony【Antoniy】 of Vienna and Budapest)からの書簡を読み上げ、すでにロシア正教会モスクワ総主教庁との間の対話が進んでいることをあきらかにしています。
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 キリスト教/コンスタンティノープル管轄下で一方的に総主教代理区としては廃止され、事実上の離脱を決定した西欧ロシア正教会大主教区は、すでにロシア正教会モスクワ総主教庁との話を進めている模様(2019年2月)

 今回、さらに別のメディアがジャン座下へのインタビューをおこなっています。

 (ロシア語)Парижский архиепископ о перспективе перехода к РПЦ: «Идеальных церквей нет» – РОССИЯ – RFI

 今までの状況の確認ですが、興味深いものになっています。

 新しく属する教会として連絡を取った先として(ロシア正教会以外)、在外ロシア正教会とルーマニア正教会へも連絡を取ったことがあきらかにされていますが、在外ロシア正教会では大主教区側の要求が通りにくそうなこと、ルーマニア正教会ははっきりしないようです。アメリカ正教会【OCA】については言及がありません。
※なお、ルーマニア正教会が前向きに検討しているとする報道もありますが……。

 また、現在の政治情勢のもとで、ロシア正教会の管轄権下に入ることについては、「政治とは距離を置くこと」という状況によっては厳しいもののよくある聖職者的なコメントに加え、ロシアの聖堂や修道院が復興していることに心動かされている様子がうかがわれます。
 加えて、離脱者が出る可能性についても認めています。西欧は自由な国々なので立ち去るのも自由ということですが……これは東方正教会の聖職者として果たして良いのかとも思われます。
 しかし、次のようなコメントも面白いところです。
「スキャンダルなどの問題はすべて教会にある。ローマ・カトリック教会の現状を見よ(このインタビューより時間としては後ですが、本日、オーストラリアの枢機卿が複数の児童への性的虐待で有罪宣告)」
「私はいつも楽園はここにはないと言っている。修道院も楽園ではない。地上には天国はない」
「もし我々がもっとも理想的な教会を求めてもそんなものはない。無人島で一人で過ごすしかない」

 インタビューの中で質問されていながらはっきりと答えられていないように思うのは、大主教区が教会法上合法な教会の中にあるべきなのか(つまり「完全に独立した宗教組織になってはいけないの?」)ということと、現在の状況で東方正教会の教会法上合法な教会とはなにか(モスクワがコンスタンティノープルとのフル・コミュニオンを解除している現状で、コンスタンティノープルがモスクワとのフル・コミュニオンを解除する可能性はあるわけですが、そうなってもモスクワは教会法上合法な教会なのか)というあたりでしょうか。