2019年2月21日、キリスト教/ルーマニア正教会の2019年最初の聖シノド会合が開始されたようです。
最大の議題はウクライナにおける教会分裂の問題の模様。
キリスト教/東方正教会/ルーマニア正教会の首座/ルーマニア正教会総主教ダニエル聖下(ブカレスト大主教 : ムンテニア・ドブロジャ府主教 : カエサレア・カッパドキアエ座代行 : His Beatitude Daniel, Archbishop of Bucharest, Metropolitan of Muntenia and Dobrudgea, Locum tenens of the throne of Caesarea Cappadociae, Patriarch of the Romanian Orthodox Church)は、ウクライナにはルーマニア正教会の小教区が127(追記:ウクライナ正教会= UOC の管轄権下のようです)あり、意見の表明には慎重になるべきである旨の発言をしているようです。
詳細は調べていませんが、小教区の一部がクリミアに存在する可能性があります。その場合、コンスタンティノープルがトモスを授与した「“独立正教会の”ウクライナ正教会」を承認するとクリミアの小教区はロシア連邦構成主体クリミア共和国当局からの圧力を受けることは避けられないでしょう。
また、もちろんのこと、ウクライナ当局がモスクワ総主教庁系のウクライナ正教会の聖堂や教会財産を強制的に接収・弾圧を継続している現在、ロシア寄りの発言は極めて難しいものと思われます。
以上のことは政治的な問題といっていいと思いますが、これに加え、教会法やらなんやらという問題が加わります(というか人によってはこちらのみが重要というか)。
はっきりいって、お茶を濁してなにもしないことにするのが最適ではないでしょうか。
なにかあっても、懸念の表明や、(何の意味もない)汎・東方正教会の会合開催の要求などでしょうか。
(英語:ルーマニア正教会通信)First 2019 Holy Synod working session kicks off with Ukraine situation on the agenda – Basilica.ro
First 2019 Holy Synod working session kicks off with Ukraine situation on the agenda:https://t.co/jfftvblLNp pic.twitter.com/OtqAS3GsWe
— Basilica.ro (EN) (@BasilicaNews) February 21, 2019
追加のリンク:
(英語:ルーマニア正教会通信)Holy Synod examines Ukrainian ecclesiastical issue at first 2019 working session – Basilica.ro
Here's what the Holy Synod of the Romanian Orthodox Church said about the situation in #Ukraine:https://t.co/nCoJEwXn9S pic.twitter.com/bJaLjo2N11
— Basilica.ro (EN) (@BasilicaNews) February 21, 2019
TRINITAS TV:
Prima ședință de lucru a Sfântului Sinod din 2019 – YouTube