キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下がモザンビークに向けて出発(2019年9月)

 2019年9月4日、キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、モザンビーク共和国へ出発しました。

 モザンビーク共和国、マダガスカル共和国、モーリシャス共和国への司牧訪問。
 9月4日~9月10日の日程となっています。

 

Vatican News – Italiano:
Il Papa in volo per il Mozambico – YouTube

 

 教皇、アフリカ東部の3カ国歴訪に出発 – バチカン・ニュース
 (英語:バチカン・ニュース)Pope departs for his 31st Apostolic Journey – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース:搭乗中)Pope prays for victims of Hurricane Dorian in Bahamas – Vatican News

 

 (英語:ローマ教皇聖座公式サイト)Apostolic Trip of His Holiness Francis in Mozambique, Madagascar and Mauritius (4 to 10 September 2019) – Departure from Rome, Telegram to the President of the Italian Republic, 04.09.2019
※恒例の搭乗機通過予定国国家元首へのテレグラムですが、今回の出発に際してはイタリア共和国大統領セルジョ・マッタレッラ閣下(セルジオ・マッタレラ : His Excellency Sergio Mattarella)へのみ。

 

 (英語:ローマ教皇聖座公式サイト)Apostolic Trip of His Holiness Francis in Mozambique, Madagascar and Mauritius (4 to 10 September 2019) – The Pope’s words on the flight from Rome to Maputo

 

 (英語)Pope Francis travels to Mozambique | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Pope Francis travels to Mozambique – YouTube

 

 (英語)Journalists joke with Pope about being stuck in the elevator – Vatican News

 

関連:
 キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下がモザンビークに到着(2019年9月)モザンビーク大統領ニュシ閣下と会見

 

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、10月5日に叙任される新たな枢機卿13名を発表(2019年9月)

 2019年9月1日、キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、10月5日に新たに枢機卿に叙任される13名を発表しました。

 80歳未満のローマ教皇選挙権を持つ枢機卿が10名(うち一人は司祭)、80歳以上の選挙権を持たない枢機卿が3名。
 

 

Vatican News – Italiano:
Papa Francesco: 5 ottobre un nuovo Concistoro – YouTube

 

 (英語)Pope announces 13 new Cardinals for the missionary Church – Vatican News

 

1. Bishop Miguel Angel Ayuso Guixot, mccj – President of the Pontifical Council for Interreligious Dialogue.

スペイン王国/
ローマ教皇庁諸宗教対話評議会議長ミゲル・アンヘル・アジュソ・ギソト司教座下(ルペルシアナ名義司教 : Bishop Miguel Ángel Ayuso Guixot, M.C.C.I., President of the Pontifical Council for Interreligious Dialogue, Titular Bishop of Luperciana)

 

2. Archbishop José Tolentino Medonça – Archivist and Librarian of the Holy Roman Church

ポルトガル共和国/
ジョゼ・トレンティーノ・カラサ・ド・メンドンサ大司教座下(Archbishop José Tolentino Calaça de Mendonça, Titular Archbishop of Suava)

 

3. Archbishop Ignatius Suharyo Hardjoatmodjo – Archbishop of Jakarta

インドネシア共和国/
ジャカルタ大司教イグナシウス・スハルヨ・ハルヨーモジョ座下(Archbishop Ignatius Suharyo Hardjoatmodjo, Archbishop of Jakarta)

 

4. Archbishop Juan de la Caridad García Rodríguez – Archbishop de San Cristóbal of Havana

キューバ共和国/
サン・クリストバル・デ・ラ・ハバナ大司教ファン・デ・ラ・カリダード・ガルシア・ロドリゲス座下(Archbishop Juan de la Caridad García Rodríguez, Archbishop of San Cristobal de la Habana)

 

5. Archbishop Fridolin Ambongo Besungu, o.f.m. cap – Archbishop of Kinshasa

コンゴ民主共和国/
キンシャサ大司教フリドリン・アンボンゴ・ベスング座下(Archbishop Fridolin Ambongo Besungu, O.F.M. Cap., Archbishop of Kinshasa)

 

6. Archbishop Jean-Claude Höllerich, sj – Archbishop of Luxembourg

ルクセンブルク大公国/
ルクセンブルク大司教ジャン=クロード・オロリッシュ座下(Archbishop Jean-Claude Höllerich, S.J., Archbishop of Luxembourg)

 

7. Bishop Alvaro L. Ramazzini Imeri – Bishop di Huehuetenamgo

グアテマラ共和国/
ウェウェテナンゴ司教アルバロ・レオネル・ラマツィーニ・イメリ座下(Bishop Alvaro Leonel Ramazzini Imeri, Bishop of Huehuetenango)

 

8. Archbishop Matteo Zuppi – Archbishop of Bologna.

イタリア共和国/
ボローニャ大司教マッテオ・マリア・ツッピ【ズッピ】座下(Archbishop Matteo Maria Zuppi, Archbishop of Bologna)

 

9. Archbishop Cristóbal López Romero, sdb – Archbishop of Rabat

モロッコ王国/
ラバト大司教クリストバル・ロペス・ロメロ座下(タンジェ使徒座管理 : Archbishop Cristóbal López Romero, S.D.B., Archbishop of Rabat, Apostolic Administrator of Tanger)

 

10. Father Michael Czerny, sj – Undersecretary of the Migrants and Refugees Section of the Dicastery for Promoting Integral Development

チェコスロバキア生まれのカナダ人/
ローマ教皇庁人間開発のための部署・移住者部門次官補マイケル・チェルニー司祭(The Reverend Father Michael Czerny, S.J., Under Secretary of the Dicastery for Promoting Integral Human Development)

 

以下は80歳以上。

1. Archbishop Michael Louis Fitzgerald – Archbishop Emeritus of Nepte

英国/
名誉ローマ教皇大使(エジプト駐箚)マイケル・ルイス・フィッツジェラルド大司教座下(ネプテ名義大司教 : Archbishop Michael Louis Fitzgerald, M. Afr., Apostolic Nuncio Emeritus to Egypt, Titular Archbishop of Nepte)

 

2. Archbishop Sigitas Tamkevicius, sj – Archbishop Emeritus of Kaunas

リトアニア共和国/
カウナス名誉大司教シギタス・タンケヴィチウス大司教座下(Archbishop Sigitas Tamkevičius, S.J., Archbishop Emeritus of Kaunas)

 

3. Bishop Eugenio Dal Corso, psdp – Bishop Emeritus of Benguela

アンゴラ共和国/
ベンゲラ名誉司教エウジェニオ・ダル・コルソ司教座下(Bishop Eugenio Dal Corso, P.S.D.P., Bishop Emeritus of Benguela)

 

追記:

 「教皇、エレベーターに25分閉じ込められた後に、13人の新枢機卿を発表」

 (英語)Pope announces 13 new cardinals, after being stuck in elevator 25 minutes | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Pope announces 13 new cardinals, after being stuck in elevator 25 minutes – YouTube

 

追記2:

 (英語)These are the 13 new members of the College of Cardinals | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
These are the 13 new members of the College of Cardinals – YouTube

 

追記3:

 教皇、13人の新枢機卿の任命発表 – バチカン・ニュース

[80歳未満の有権枢機卿]
・ミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット(教皇庁諸宗教対話評議会議長、1952年、スペイン)

・ジョゼ・トレンティーノ・デメンドンサ(バチカン図書館・機密文書館館長、1965年、ポルトガル)

・イグナチウス・スハルヨ・ハルジョアトモジョ(ジャカルタ大司教、1950年、インドネシア)

・ホァン・デ・ラ・カリダ・ガルシア・ロドリゲス(サン・クリストバル・デ・ラ・ハバナ大司教、1948年、キューバ)

・フリドリン・アンボンゴ・ベスング(キンサシャ大司教、1960年、コンゴ民主共和国(旧ザイール))

・ジャン・クロード・オロリッシュ(ルクセンブルク大司教、1958年、ルクセンブルク)

・アルバロ・レオネル・ラマッツィーニ・イメリ(ウエウエテナンゴ司教、1947年、グアテマラ)

・マテオ・ズッピ(ボローニャ大司教、1955年、イタリア)

・クリストバル・ロペス・ロメロ(ラバト(モロッコ)大司教、1952年、スペイン)

・マイケル・チェルニー(教皇庁人間開発のための部署・移住者部門次官補、1946年、チェコスロバキア)

[80歳以上の枢機卿]
・マイケル・ルイス・フィッツジェラルド(ネプテ名誉名義大司教、1937年、英国)

・シジタス・タンケビチウス(ビリニュス名誉大司教、1938年、リトアニア)

・エウジェニオ・ダル・コルソ(ベンゲラ(アンゴラ)名誉司教、1939年、イタリア)

訃報(2019年7月13日):キリスト教/パオロ・サルディ枢機卿座下が帰天(1934~2019)

 2019年7月13日、キリスト教/ローマ・カトリック教会のパオロ・サルディ枢機卿座下(His Eminence Paolo Cardinal Sardi)が帰天しました。
 1934年9月1日生まれの84歳。
 帰天に伴い、枢機卿の人数は219人に減少しました。

 

 葬儀は、ローマ教皇庁国務省名誉長官タルチジオ・ピエトロ・エヴァシオ・ベルトーネ枢機卿座下(His Eminence Tarcisio Pietro Evasio Cardinal Bertone, S.D.B.)が司式。
 また、キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)が臨席。
 サルディ座下がマルタ騎士団のパトロンを務めていた時期があることにより、マルタ騎士団より、
 第80代マルタ騎士団総長“フラー”・ジャコモ・ダッラ・トッレ・デル・テンピオ・ディ・サングイネット殿下(His Most Eminent Highness The Prince and Grand Master, Fra’ Giacomo Dalla Torre del Tempio di Sanguinetto)、
 マルタ騎士団グランド・ホスピトラー【医務総監】ラ・ロシュフコー公ドミニク・ド・ラ・ロシュフコー・ド・モンベル閣下(His Excellency Dominique de La Rochefoucauld de Montbel, Prince 【Fürst】 de La Rochefoucauld)、
 らが参列。

 

 (英語)Pope Francis attends the funeral of Cardinal Sardi | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English
Pope Francis attends the funeral of Cardinal Sardi – YouTube

 

 (英語:バチカン・ニュース公式サイト)Pope sends his condolences for the death of Cardinal Sardi – Vatican News

 (英語:マルタ騎士団公式サイト)The Order of Malta mourns the passing of Cardinal Paolo Sardi – Order of Malta
 (英語:マルタ騎士団公式サイト)Funeral of Cardinal Paolo Sardi in St. Peter’s Basilica – Order of Malta

 

キリスト教/キプロス大主教クリソストモス2世座下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下と会見(2019年6月)ロシア大使が同行

 2019年6月8日、キリスト教/東方正教会/キプロス正教会の首座/ノヴァ・ユスティニアナと全キプロスの大主教クリソストモス2世座下(His Beatitude Archbishop Chrysostomos II of Nova Justiniana and all Cyprus)は、同地を訪問したキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))と会見しました。
 キプロス共和国駐箚ロシア連邦特命全権大使スタニスラフ・ヴィリオロヴィチ・オサドチー閣下(His Excellency Mr Stanislav Viliorovich Osadchiy)が同行。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Archbishop Chrysostomos of Cyprus | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Archbishop Chrysostomos of Cyprus / News / Patriarchate.ru
 (ギリシャ語:キプロス正教会公式サイト)Ο Μητροπολίτης Βολοκολάμσκ κ. Ιλαρίων στον Μακαριώτατο Προκαθήμενο της Αποστολικής Εκκλησίας Κύπρου – Εκκλησία της Κύπρου
 (英語)Metropolitan Hilarion to Archbishop Chrysostomos of Cyprus – Romfea News

 

 ウクライナ問題が討議され、クリソストモス2世座下から、いくつかの提案がなされたようです。
 提案の一つは、前々からいわれているロシア正教会が(モスクワ総主教庁系の)ウクライナ正教会の独立を承認するというものとみられていますが、いったいこれが今の段階でなんの解決策になるのか、それをまず説明して欲しいものです。
 ほかにも提案はあったようなのですが、いずれにせよ、実効性や、時間切れ(ギリシャ正教会によるコンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の承認が近いという観測)の問題など、そろそろもうダメだねという共通理解を作る時期に思えます。

 一連の問題の根本は、コンスタンティノープルが一方的に問題だらけの何かを決定して撤回しない場合にそれに従わなければならないのか・コンスタンティノープルにコミュニオンを解除された場合には東方正教会の教会法上合法な教会でなくなってしまうのかということにあり、コンスタンティノープルと完全に縁を切る選択肢がロシア正教会からすら出ていない以上、答えはもう出ているとしか判断できません。
 したがって、「従いたくねえなあ」とグズグズするだけの状態が続いていますが、外側は冷酷な判断を下しています。
 カトリック系の英語メディアでは、日本語で「独立正教会」とされているものを、「Autocephalyというランクの自治権を認められている集団」 として説明しているところもあり、東方正教会というものは要するにコンスタンティノープル総主教とそれに属する集団であると(ローマ教皇と東方典礼カトリック教会の相似として)理解されてきています。
 プーチン大統領とローマ教皇の会談がおこなわれる観測の一つとして、ロシア側がロシア国内のカトリックに対してもう少し待遇を良くする代わりにローマ教皇にモスクワを訪問(ローマ側も希望していること)してもらってロシア正教会とモスクワ総主教のプレゼンスを高めるような発言をしてもらうという交換条件が提示されるのではないかというものがあります。モスクワ総主教庁はローマ教皇のモスクワ訪問について時期尚早としていますが、プーチン大統領が問題をちっとも解決できそうにないロシア正教会に苛立ちを感じていても不思議ではないため、強引にことを運んでローマ教皇の「お言葉」によりロシア正教会の格をあげてコンスタンティノープルに方針転換を迫るということです。事の真偽はともかくとして、もはやローマ教皇の介入を持ち出さなければコンスタンティノープルに押し切られるというのはあながち間違いとも思えません。しかし、モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会【UOC】は、ローマこそが今回の問題の根本として声明を出しており、さらに問題をややこしくする可能性もあります。また、正教会系のメディアには、ローマ教皇のモスクワ訪問が起これば正教会の終わりだと意見表明しているところもあり、妙な波紋が広がる可能性もあります。

 

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、2019年7月4日にロシア大統領プーチン閣下と会見の予定との報道(2019年6月)三回目の会談

 バチカン発の複数の報道によりますと、キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、2019年7月4日にロシア連邦大統領ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン閣下(His Excellency Mr Vladimir Vladimirovich Putin)と会見の予定だそうです。

 

 (英語)RTL Today – Pope to receive Putin at Vatican on July 4

 

関連:
 キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、ロシア大統領プーチン閣下と会見(2019年7月)