キリスト教/東方正教会の聖地アトス山が、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の“聖職者”らがアトス山でナショナリズムに満ちた行為をおこなったことに関してギリシャ外相に抗議(2019年7月)

 キリスト教/東方正教会の聖地アトス山が、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の“ミハイル府主教”らがアトス山でナショナリズムに満ちた行為をおこなったことに関して、ギリシャ共和国外務大臣ヨルゴス・カトルンガロス教授閣下(ゲオルギオス・カトルガロス外相 : Prof George【Georgios】【Giórgos】 Katrougalos)に抗議したようです。

 

 (英語)Protest of the Mount Athos community for a Ukrainian hierarch – Romfea News
 (英語)Sacred Community of Mount Athos protests actions and visit of schismatic Ukrainian “Metropolitan” / OrthoChristian.Com

 

 コンスタンティノープルがモスクワの影響力を排除しようとした結果、ギリシャはウクライナの属領と化してきているような気がします。ロシアや中国に対して政治的理由で遠慮するならまだしも、ウクライナにここまでバカにされるとは……。

 コンスタンティノープルがウクライナの“府主教”(コンスタンティノープルの認める教会法を適用しても教会法上合法な聖職者ではない人物)ごときにバカにされるとなれば、東方正教会はコント集団でしかないでしょう。
 最近のコンスタンティノープルの動きを“コンスタンティノープル真理教”と揶揄してきましたが、ウクライナ真理教と言い換える必要があるかもしれません。コンスタンティノープルは今回も OCU を大っぴらに批判することはないでしょう。自ら教会法をゴミ箱に捨てたコンスタンティノープルの末路……モスクワにバカにされる立場からウクライナの子分へ……早くローマに降伏しないと Patriarch(総主教/総大司教) と認めてもらえなくなるかもしれませんよ?

 聖地アトス山もウクライナのナショナリズムを宣伝する場へと堕落してしまい、ここを訪問するくらいならば漫画やアニメに登場した地域を“聖地巡礼”と称して旅行するほうが平和でまともでしょう。

 

シスマ2018 (Spillover):キリスト教/ギリシャの東方正教会メディアΡΟΜΦΑΙΑ(Romfea.gr)が、モスクワのムフティー(イスラム教スンナ派指導者)の発言を伝える「ムスリム(イスラム教徒)はウクライナの情勢を憂慮している」「宗教は融和のためのもの」「教会分裂は良くない」(2018年10月)

 ギリシャの東方正教会系メディアΡΟΜΦΑΙΑ(Romfea.gr)が、モスクワのムフティー(イスラム教スンナ派指導者)の発言を伝えています。

 

 (ギリシャ語)Μουφτής Ρωσίας: ''Ανησυχούμε για την εκκλησιαστική κατάσταση στην Ουκρανία''

 

 記事によれば、モスクワのムフティー アリビール・クルガーノフ師(Albir Kurganov)が「ムスリム(イスラム教徒)はウクライナの情勢を憂慮している」「宗教は融和のためのもの」「教会分裂は良くない」という主旨の発言をしたということです。

 

 (ロシア語)Презентация доклада "Свобода совести и религиозная нетерпимость в современном мире" прошла в стенах пресс-центра «Россия сегодня» – Официальный сайт Духовного управления мусульман Москвы и Центрального региона "Московский Муфтият"

 

 公式サイトっぽいものを見つけたので読んでみたところ、主題は「信仰の自由」「テロの脅威」「ウクライナ問題」「欧州の反イスラムと反ユダヤ」「社会の世俗化と非伝統的な価値観の広がり」ですが、記事ではウクライナについてはおまけにひとことくらいの扱いでした。

 

関連:
 2018年~ ウクライナへの独立正教会設置を巡るコンスタンティノープルの全地総主教庁とロシア正教会モスクワ総主教庁の対立関連の記事一覧

 

ローマ教皇聖座と中国が、司教任命について暫定合意(2018年9月)帰天(死去)した一名を含む八名の司教らとのコミュニオンが承認される

 2018年9月22日、ローマ教皇聖座と中華人民共和国は、キリスト教/ローマ・カトリック教会の同国内での司教任命について暫定合意しました(内容詳細不明)。

 ローマ教皇庁の国務省長官ピエトロ・パロリン枢機卿座下(His Eminence Pietro Cardinal Parolin)のアナウンス映像が公開されています。

 キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、中国国内で独自に叙階・叙任がおこなわれた司教らのうち、2018年9月22日付で、帰天(死去)している一人を含む八人とのフル・エクレジアル・コミュニオンを承認(司教叙階・教区長叙任などの承認・有効化・再有効化)したようです。

 

パロリン枢機卿座下によるアナウンス・英語版/
Vatican News – English:
Parolin on the Agreement between Holy See and People’s Republic of China – YouTube

 

パロリン枢機卿座下によるアナウンス・イタリア語版/
Vatican News – Italiano:
Dichiarazione card. Parolin sull'accordo provvisorio tra Santa Sede e Repubblica Popolare Cinese – YouTube

 

 (英語)Vatican and China sign historic deal to appoint new bishops | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Vatican and China sign historic deal to appoint new bishops – YouTube

 

 バチカン国務長官、教皇庁と中国間の司教任命めぐる暫定合意について語る – バチカン・ニュース
 教皇庁と中国、司教任命について暫定合意 – バチカン・ニュース
 教皇、中国の全司教らとの交わりを承認 – バチカン・ニュース
 教皇、中国に新教区を設立 – バチカン・ニュース

 (記事の掲載が終了しています)中国とバチカン「教会の司教の任命方法で暫定合意」 | NHKニュース
掲載時URL:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180923/k10011640991000.html

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下の復活祭【復活大祭】のメッセージ映像と長文版のテキスト。テキストは日本語版がない状況が続いています(2018年4月)

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)の、復活祭【復活大祭】のメッセージ映像および長文版テキストが公開されました。

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Пасхальное телеобращение Святейшего Патриарха Кирилла – YouTube

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Пасхальное телеобращение Святейшего Патриарха Московского и всея Руси Кирилла / Патриарх / Патриархия.ru

 

 下記の、モスクワ総主教庁渉外局公式サイトには、長文版のメッセージテキストが掲載されています。

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Пасхальное послание Патриарха Московского и всея Руси КИРИЛЛА | Русская Православная Церковь
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)PASCHAL MESSAGE of His Holiness KIRILL, Patriarch of Moscow and All Russia | The Russian Orthodox Church

 ※↑と同内容
 (英語:在外ロシア正教会米国東部教区公式サイト)Eastern American Diocese of the Russian Orthodox Church Abroad – Paschal Epistle of His Holiness, Patriarch Kyrill, to the Archpastors, Pastors, Deacons, Monastics & All Faithful Children of the Russian Orthodox Church

 

 ここ最近のこのようなメッセージの発表の傾向としてですが、以前は掲載されていた日本語版が掲載されていません

 今回は、中国語版が(現時点で)リンク切れ状態なので、それをはぶくとしても、英語とロシア語のほかにPDFファイルとして、ウクライナ語、ベラルーシ語、モルドバ語【ルーマニア語】、ラトビア語、リトアニア語、キルギス語、タジク語、トルクメン語、アゼルバイジャン語、ドイツ語、韓国語【朝鮮語】、が用意されています。

 ロシア正教会の管轄権下を含む、各国での言葉に翻訳されています。
 エストニア語がないのは全地総主教庁側との管轄権争いが原因とも思えますが(全地総主教庁系のエストニア使徒正教会が存在)、日本正教会信者向けのものがないのは理由がよくわかりません。まさか全聖職者および全信徒がロシア語を学び終わったわけでもないでしょうし。長期にわたっているので、訳出できる人が急にいなくなったということでもなさそうですし。
 モスクワ総主教庁と日本正教会の間で何かトラブルがあるのか、日本人信者はどうせ読まないとバレてしまったのか。

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下の日曜正午の祈り(2016年5月22日)

 2016年5月22日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/ローマ教皇フランシスコ聖下(ローマ法王台下 : His Holiness Pope Francis)は、日曜正午の祈りをおこないました。

 

vatican(バチカン放送局公式チャンネル):
Angelus Domini 2016.05.22 – YouTube

 

記事:
 教皇、世界人道サミット、中国の信者のために祈る、日曜正午の集いで – バチカン放送局