キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下がアラゴン州首相、サラゴサ大司教と会見。対立教皇ベネディクトゥス13世の名誉回復の請願を受ける(2022年10月)

 2022年10月26日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、スペイン王国アラゴン州首相ハビエル・ランバン閣下(Javier Lambán)、サラゴサ大司教カルロス・マヌエル・エスクリバーノ・スビアス座下(Archbishop Carlos Manuel Escribano Subías, Archbishop of Zaragoza)と会見しました。

 州首相らは、フランシスコ教皇を同地に招待したほか、アラゴン王国とローマ教皇聖座の歴史的つながりの強調、そして対立教皇ベネディクトゥス13世Benedictus XIII : Antipope Benedict XIIIパパ・ルナPapa Luna)の名誉回復を請願したようです。

 最後の請願が具体的に何を示すのかわかりませんが……。
 アラゴンでは来年に、ベネディクトゥス13世帰天600周年の行事などが予定されている模様。

 

 (英語)President of Aragon, Archbishop of Zaragoza ask to rehabilitate the figure of "Papa Luna" | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Spanish representatives ask Pope Francis to restore the image of Papa Luna – YouTube

 

 (スペイン語:アラゴン州政府 公式サイト)Lambán invita al Papa a visitar Zaragoza, reivindica los nexos del Reino de Aragón con la autoridad pontificia y solicita la rehabilitación del Papa Luna

GobAragon(アラゴン州政府 公式チャンネル):
El Papa Francisco recibe al Presidente de Aragón y al Arzobispo de Zaragoza – YouTube

 

Gobierno de AragónさんはTwitterを使っています: 「El presidente @JLambanM ha invitado al Papa Francisco a visitar Zaragoza y San Juan de la Peña. Lambán reivindica los nexos del Reino de Aragón con la autoridad pontificia y solicita la rehabilitación del Papa Luna. ℹ https://t.co/Q59oek7umJ @Pontifex_es @vaticannews_es https://t.co/jy5xYBhBXS」 / Twitter

 

Javier LambánさんはTwitterを使っています: 「El Papa Francisco @Pontifex_es nos ha acogido en audiencia esta mañana.Un honor que he compartido con el @Arzobispo_ZGZ.Impresiona la conversación con el Santo Padre,por la autoridad moral que ejerce, por la sencillez y cercanía con que lo hace y por su sabiduría @vaticannews_es https://t.co/LZCUZ7oGnK」 / Twitter

 

Javier LambánさんはTwitterを使っています: 「Además de admirar y aprovechar las sabias reflexiones de Francisco @Pontifex_es, le regalamos la Medida de la #VirgenDelPilar con la #Cuatribarrada que trajo Sancho Ramírez de Roma y le pedimos la rehabilitación del #PapaLuna, uno de los aragoneses más importantes de la historia https://t.co/YX9oda46dV」 / Twitter

ローマ教皇聖座と中華人民共和国の司教任命に関する暫定合意がさらに2年間延長(2022年10月)

 2022年10月22日、ローマ教皇聖座と中華人民共和国は、キリスト教/ローマ・カトリック教会の同国内での司教任命についての暫定合意をさらに延長することで合意したようです。

 

 (英語:ローマ教皇聖座 公式サイト)Communiqué on the extension of the Provisional Agreement between the Holy See and the People’s Republic of China regarding the appointment of Bishops, 22.10.2022

 教皇庁と中国間の司教任命めぐる暫定合意延長を発表 – バチカン・ニュース
 パロリン枢機卿:教皇と中国間の暫定合意延長について – バチカン・ニュース

 (英語)Holy See-China: Provisional Agreement on nomination of Bishops renewed for second time – Vatican News
 (英語)Parolin: ‘An Agreement on aspects essential to daily life of Church in China’ – Vatican News

 (英語)Cardinal Tagle: A decision to safeguard apostolic succession for Chinese Catholics – Vatican News

 

続報:
 中華人民共和国の地元当局が、ローマ教皇聖座が承認していない“江西教区”の補佐司教に、余江司教 彭卫照 座下を叙任したとの報道。聖座は「司教任命に関する暫定合意」に反するとして驚き反発し説明を求めている模様(2022年11月)

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、キリスト教/東インド諸島総大司教フィリペ・ネリ・フェラン座下を枢機卿に叙任(2022年8月27日)

 2022年8月27日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、東インド諸島総大司教/ゴア・ダマン大司教フィリペ・ネリ・アントニオ・セバスティアン・ド・ロザリオ・フェラン座下(Filipe Neri António Sebastião do Rosário Ferrão, Archbishop of Goa and Daman, Patriarch of East Indies)を枢機卿に昇叙しました。

 ゴア大司教区・つまり(確認してませんが)東インド総大司教としても初めての枢機卿ということになるようです。
 なお、カトリックの総大司教は、通常、個人としても総大司教の階位を持ちますが、東インド諸島総大司教はそのあたりが不明で、名誉職の総大司教のためか、同座下はこれまでは大司教と一般的に表記されており、個人として総大司教としているケースを見た記憶がありません。しかし、枢機卿昇叙を受けた人物は個人としては総大司教よりは上になるので、これで座下に関しては、総大司教なのか大司教なのか気にする必要がなくなりました。

 

 (英語:ゴア大司教区 公式ウェブサイト)Archdiocese of Goa gets its First Cardinal in 465 Years – Goa DCSCM

 

Prudent Media Goa:
GOA GETS 1ST CARDINAL AFTER 465 YEARS: HIS EMINENCE, FILIPE NERI CARDINAL FERRAO – YouTube

 

CCR TV:
Goa Welcomes Filipe Neri Cardinal Ferrao – YouTube

 

Goa Diocesan Centre For Social Communication Media:
Congratulatory speech to Filipe Neri Cardinal Ferrao by Fr. Amandio Valadares – YouTube

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教アントニー座下と会見(2022年8月)

 2022年8月5日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)と会見しました。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局 公式サイト)Metropolitan Anthony of Volokolamsk meets with Pope Francis of Rome

 

Synodal Times:
Ahead of trip to Kazakhstan, Pope Francis meets with Russian Orthodox Metropolitan Anthony | Synodal – YouTube

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が教皇自発教令を発布。オプス・デイの管轄を司教省から聖職者省に変更。属人区長は司教とならなくなる、など(2022年7月)

 2022年7月22日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)はオプス・デイに関する内容の教皇自発教令を発布しました。
 8月4日に発効します。

 オプス・デイの管轄を司教省から聖職者省に変更。属人区長は司教とならなくなる、などです。

※現在のオプス・デイ属人区長フェルナンド・オカリス・ブラーニャ師(Monsignor Fernando Ocáriz Braña)は属人区長となってから数年たちますが司教叙階を受けていません。

 属人区長は裁治権を有しており、今回の教令により、オプス・デイの組織に大きな変更が起こるわけではありません。
 ローマ教皇庁は今年に組織再編をおこなっており、これもまた一環である、と思われます。
 しかし、この内容では宗教的な理屈はともかくとしても単純にオプス・デイへの格下げがおこなわれたようにしか思えないのですが……。

 今回の自発教令はオプス・デイを対象にしていると取れますし、オプス・デイ以外に属人区(Personal Prelature)は成立していませんので、他への影響を考える必要はなさそうです。

※アングリカンの人々を受け入れるために設置された属人裁治区(Personal Ordinariate)は、発想を属人区から取り入れた部分はあるとはいえ別物ですので、今回の件には関係ありません。

 

 (英語:ローマ教皇聖座 公式サイト)Apostolic Letter issued “Motu proprio” of the Supreme Pontiff Francis “Ad charisma tuendum”, 22.07.2022

 

 (英語)Pope Francis adapts the norms of Opus Dei to the new apostolic constitution | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English :
Pope Francis adapts the norms of Opus Dei to the new apostolic constitution – YouTube

 

 (日本語版:オプス・デイ公式サイト)属人区長の手紙:自発教令『Ad charisma tuendum』について。 – オプス・デイ
 (日本語版:オプス・デイ公式サイト)自発教令の形式による使徒的書簡『アド・カリスマ・トゥエンドゥム』(Ad charisma tuendum):カリスマを守るため – オプス・デイ
 (日本語版:オプス・デイ公式サイト)自発教令『アド・カリスマ・トゥエドゥム』(Ad charisma tuendum)についてQ&A – オプス・デイ

 (英語アメリカ版:オプス・デイ公式サイト)Motu Proprio “Ad charisma tuendum”: Questions and Answers – Opus Dei
 (英語アメリカ版:オプス・デイ公式サイト)Letter from the Prelate regarding the Motu Proprio “Ad charisma tuendum” – Opus Dei