キリスト教/ブルガリア正教会聖シノドが、ブルガリア首相ボイコ・ボリソフ閣下らと会見(2018年10月)

 2018年10月4日、キリスト教/東方正教会のブルガリア正教会総主教庁聖シノドは、ブルガリア共和国首相ボイコ・メトディエフ・ボリソフ閣下(His Excellency Mr Boyko Metodiev Borisov)や議員代表団らと会見しました。
 現在審議されている、宗教関連の法案二つに関する、ブルガリア正教会聖シノド側の反対意見を受けて、首相ら有力政治家が訪問した形です。

 

関連:
 キリスト教/ブルガリア正教会聖シノドが、同国の宗教関連の法の改定に反対する意見の提出と声明の公開(2018年10月)成立するとブルガリア正教会とイスラム教スンナ派以外は全部つぶれるという観測も

 

 ボリソフ首相は、国家とブルガリア正教会総主教庁の間に問題が起きないようベストを尽くすと表明した模様。。

 

БЪЛГАРСКА ПАТРИАРШИЯ(ブルガリア正教会総主教庁公式チャンネル):
Св. Синод се срещна с премиера Бойко Борисов – YouTube

 

 (ブルガリア語:ブルガリア正教会総主教庁公式サイト)Св. Синод се срещна с премиера Бойко Борисов и представители на политическите парии, внесли проектозаконите за Вероизповеданията

 

 現在、ブルガリア共和国では、ボリソフ首相を中心とした権威主義的(さらに強い批判者によれば全体主義的)政策が進められており、ブルガリア正教会に関していうと、教会を国家の管轄下に置くという方針だと見られています。これはかつての共産主義政権のようなものではないかということと、反発した聖職者らがかつてのブルガリア正教会代替シノドのようなものを結成して教会が分裂する可能性もあり、正直(法の改定は)やめてほしいというのが教会側の総意ということになるでしょう。

 

 一方で不思議なのは、ボリソフ首相にそこまでの権威があるのかどうかというところですが、こちらについてはなんとも……。
 東ヨーロッパには妖怪のような政治力を持つ政治家が各国に現れているとの観測もあり、ボリソフ首相が今後たとえ首相職を離れても事実上国政を牛耳る可能性もあります。

 

※臨席した聖シノドメンバーらを後で追記しておきます:
 ヴァルナとヴェリキー・プレスラフ府主教ヨアン座下(His Eminence Metropolitan Ĭoan of Varna and Veliki Preslav (Great Preslav))、

 ブルガリア総主教ネオフィット聖下(His Holiness Patriarch Neophyte【Neofit】 of Bulgaria)
 スリヴェン府主教ヨアンニキー座下(His Eminence Metropolitans Ĭoanikiĭ of Sliven)、
 ヴェリコ・タルノヴォ府主教グリゴリー座下(His Eminence Metropolitan GregoryGrigoriĭ】 of Veliko Tarnovo)、
 ロヴェチ府主教ガヴリール座下(His Eminence Metropolitan GabrielGavriil】 of Lovech)、
 西欧・中欧府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan AntonyAntoniĭ】 of the Western and Central Europe)、
 ネヴロコプ府主教セラフィム座下(His Eminence Metropolitan Serafim of Nevrokop)、
 ルセ府主教ナウム座下(His Eminence Metropolitan Naum of Ruse)、
 スタラ・ザゴラ府主教キプリアン座下(His Eminence Metropolitan Cyprian of Stara Zagora)、
 ヴラツァ府主教グリゴリー座下(His Eminence Metropolitan Grigoriy of Vratsa)、
 ヴィディン府主教ダニール座下(His Eminence Metropolitan Daniil of Vidin)、
 メルニク主教ゲラシム座下(His Grace Bishop Gerasim of Melnik)、

 

キリスト教/ブルガリア総主教ネオフィット聖下が退院、入院してから一ヶ月ほど(2018年5月)

 キリスト教/東方正教会/ブルガリア正教会の首座/ブルガリア総主教ネオフィット聖下(His Holiness Patriarch Neophyte【Neofit】 of Bulgaria)が、退院したようです。

 

 (英語)Patriarch Neofit of Bulgaria discharged from hospital after month-long stay / OrthoChristian.Com

 (英語)(記事の掲載が終了しています)Patriarch Neophyte Discharged From Hospital – EU Scoop
掲載時URL:https://www.euscoop.com/en/2018/5/18/patriarch-neophyte-discharged-from-hospital

 

 聖下の入院中、ブルガリア正教会では、マケドニア正教会-オフリド大主教庁【MOC-OA】との関係を巡っていくつかの動きがありました。
 公式サイトの文章が読みにくいので、よくわからないのですが、ブルガリア正教会聖シノドは、 MOC-OA を“承認”することに及び腰になっているのではないかとも思えます。

 (ブルガリア語:ブルガリア正教会公式サイト)СЪОБЩЕНИЕ до медиите относно Синодалната архиерейска комисия за преговори с МПЦ
 (ブルガリア語:ブルガリア正教会公式サイト)ИЗЯВЛЕНИЕ НА НЕГОВО ВИСОКОПРЕОСВЕЩЕНСТВО РУСЕНСКИЯ МИТРОПОЛИТ НАУМ

 

関連:
 キリスト教/ブルガリア総主教ネオフィット聖下が緊急入院(2018年4月)ちなみに入院先は徳洲会系として設立された病院のようです

 

キリスト教/ブルガリア総主教ネオフィット聖下が緊急入院(2018年4月)ちなみに入院先は徳洲会系として設立された病院のようです

 2018年4月18日、キリスト教/東方正教会/ブルガリア正教会の首座/ブルガリア総主教ネオフィット聖下(His Holiness Patriarch Neophyte【Neofit】 of Bulgaria)は、体調不良のために緊急入院したようです。

 容態は安定しているとのことですが、退院はしていない模様。

 なお、記事などによれば、病院は、徳洲会系列として設立されたもののようです。
 現在は違うグループの名前も冠しているので関係がはっきりしませんが、「Tokuda」が名称の一部に残っているようです。

 

 (ブルガリア語:ブルガリア正教会公式サイト)Съобщение за здравословното състояние на Негово Светейшество Българския Патриарх и Софийски митрополит Неофит

 (英語)Pat. Neofit of Bulgaria urgently admitted to hospital / OrthoChristian.Com

 (ブルガリア語)Патриарх Неофит днес е приет спешно в болница | Новини от България | Новини
 (ブルガリア語)Патриархът е по-добре, но остава в реанимацията (обновено) | Новини от България | Новини

 (英語:ルーマニア正教会通信)Bulgarian Patriarch Neophyte urgently admitted to hospital – Basilica.ro

 

追記:
 容態に関する簡易的な記者会見の映像のようです。

БЪЛГАРСКА ПАТРИАРШИЯ(ブルガリア総主教庁公式チャンネル):
Брифинг в сградата на Св. Синод по повод здравословното състояние на Българския патриарх Неофит – YouTube

 

続報:
 キリスト教/ブルガリア総主教ネオフィット聖下が退院、入院してから一ヶ月ほど(2018年5月)

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下が、ブルガリア大統領ルメン・ラデフ閣下と会談。ブルガリア総主教ネオフィット聖下らが同席(2018年3月)

 2018年3月4日、ブルガリア共和国を訪問中のキリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、ブルガリア共和国大統領ルメン・ゲオルギエフ・ラデフ空軍少将閣下(His Excellency Dr Rumen Georgiev Radev)と会談しました。
 ブルガリア側は、キリスト教/東方正教会/ブルガリア正教会の首座/ブルガリア総主教ネオフィット聖下(His Holiness Patriarch Neophyte【Neofit】 of Bulgaria)らが同席。
 ロシア正教会からは、モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))らが同席しています。

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Святейший Патриарх Кирилл встретился с Президентом Республики Болгарии – YouTube

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Patriarch Kirill meets with President of Bulgaria | The Russian Orthodox Church

 (ブルガリア大統領府公式サイト)Президентът Румен Радев: Българският и руският народ са свързани от дълбоки духовни и културни връзки, принос за което имат и православните църкви на двете държави

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下が、ブルガリア首相ボイコ・ボリソフ閣下と会談。ブルガリア総主教ネオフィット聖下らが同席(2018年3月)

 2018年3月3日、ブルガリア共和国を訪問中のキリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、ブルガリア共和国首相ボイコ・メトディエフ・ボリソフ閣下(His Excellency Mr Boyko Metodiev Borisov)と会談しました。
 キリスト教/東方正教会/ブルガリア正教会の首座/ブルガリア総主教ネオフィット聖下(His Holiness Patriarch Neophyte【Neofit】 of Bulgaria)らが同席。

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Патриарх Кирилл встретился с Премьер-министром Болгарии Бойко Борисовым – YouTube

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)His Holiness Patriarch Kirill of Moscow and All Russia and His Holiness Patriarch Neophyte of Bulgaria meet with Bulgarian Prime Minister Boyko Borissov | The Russian Orthodox Church