キリスト教/セルビア総主教ポルフィリイェ聖下がコンスタンティノープルのバルソロメオス総主教のウクライナにおける行為を「教会法にそっていない」とコメントした件で、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の聖職者がセルビア総主教を非難(2021年3月)着座後すぐに泥沼の気配

 新たに着座したキリスト教/東方正教会/セルビア正教会は、セルビア総主教ポルフィリイェ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Porfirije, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)は、インタビューでの答えの中で、コンスタンティノープルのバルソロメオス総主教のウクライナにおける行為(一方的に独立正教会を設置したことなど)を「我々はロシア正教会の見方をしているわけではなく教会法を守っているだけ。コンスタンティノープルのやり方は教会法・慣習に沿っていない」とコメントしました。
 これに関して、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の“聖職者”が、「セルビア総主教は教会法の専門家でも、ウクライナにおける専門家でもなんでもない」と非難しているようです。

 

 (英語)Schismatic bishop fires back: Serbian Patriarch is no expert on canons, he’s pretending to be an oracle / OrthoChristian.Com
 (英語)OCU claims Patriarch Porfirije is not an expert on canons – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

 ウクライナにおける現在の東方正教会の問題は多々ありますが、まず OCU の首座である“エピファニー府主教”について、ポーランド正教会は「彼は主教ではない」と回答しており、キプロス正教会でコンスタンティノープルを批判している府主教らは「彼は神品(聖職者)ではない」と発言しています。
 ポルフィリイェ総主教にいたっては、かつて「彼は信徒ですらない」としていました。

 ポルフィリイェ総主教からしてみれば、なんで首座を自称する「信徒ですらない人物」のよくわからない手下からこんなことを言われねばならんのかという話で、コンスタンティノープルがこれに対して(ポルフィリイェ聖下のコメント及び、それに対する OCU の人物のコメントに対して)何か反応するのか注目です。

 

 それにしても、ああ、泥沼……。

キリスト教/セルビア総主教ポルフィリイェ聖下が念のための隔離へ(2021年3月)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の症状がみられる司祭との接触のため

 新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の症状がみられた司祭との接触があったため、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会は、セルビア総主教ポルフィリイェ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Porfirije, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)が医師の助言に従い念のための自主隔離に入るようです。

 

 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)Press Release | Serbian Orthodox Church [Official web site]

キリスト教/ルーマニア総主教ダニエル聖下が、ルーマニア駐箚のセルビア大使と会見(2021年3月)

 2021年3月2日、キリスト教/東方正教会/ルーマニア正教会の首座/ルーマニア正教会総主教ダニエル聖下(ブカレスト大主教 : ムンテニア・ドブロジャ府主教 : His Beatitude Daniel, Archbishop of Bucharest, Metropolitan of Muntenia and Dobrudgea, Locum tenens of the throne of Caesarea Cappadociae, Patriarch of the Romanian Orthodox Church)は、ルーマニア駐箚セルビア共和国特命全権大使ステファン・トマシェヴィッチ閣下(Stefan Tomašević)と会見しました。

 会談では両国間、ルーマニア正教会・セルビア正教会の関係、永眠したセルビア正教会のイリネイ前総主教、新たに選出され着座したポルフィリイェ総主教のことなどが話題となったようです。

 

 (英語:ルーマニア正教会通信)Patriarch Daniel meets new Serbian Ambassador to Romania – Basilica.ro

 

TRINITAS TV:
Ambasadorul Republicii Serbia, în vizită de prezentare la Patriarhia Română – YouTube

 

Стефан ТомашевићさんはTwitterを使っています 「Данашњи сусрет са Његовом светошћу патријархом Румунске православне цркве г. Данијелом пружио је прилику да се обострано искаже искрена посвећеност ради даљег унапређења односа наших држава и две сестринске православне цркве, а на добробит наших народа и будућих поколења 🇷🇸🇷🇴 https://t.co/ZLUmxLeL8Z」 / Twitter

キリスト教/セルビア正教会のアタナシイェ主教座下の容態が悪化している模様(2021年3月)元ザフムリェ・ヘルツェゴビナ・沿海主教

 入院が報じられていたキリスト教/東方正教会/セルビア正教会のアタナシイェ主教座下(His Grace Bishop Atanasije)の容態が悪化しているようです。

 

 (セルビア語:ザフムリェ・ヘルツェゴビナ・沿海教区 公式サイト)Умировљени Епископ Атанасије у тешком општем стању | Епархија ЗХиП
 (セルビア語:モンテネグロ・沿海府主教庁 公式サイト)Умировљени Епископ Атанасије у тешком општем стању | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 

 アタナシイェ主教は1938年1月8日生まれの83歳で、ザフムリェ・ヘルツェゴビナ・沿海主教を1999年に引退した後は特定の教区を率いていません。
 聖師父学の専門家のようです。

 

 現在、モンテネグロ・沿海府主教庁の管理者となっているブディムリャ・ニクシッチ主教ヨアニキイェ座下(His Grace Bishop Joanikije of Budimlja and Nikšić)が、アタナシイェ主教を見舞ったようです。
※アタナシイェ主教座下は新型コロナウイルス感染症【COVID-19】と報道されており、掲載写真でも医療従事者の方々は防護服とフェイスシールド(向かって左端の男性を除く)です。

 (セルビア語:ザフムリェ・ヘルツェゴビナ・沿海教区 公式サイト)Епископ Јоаникије посјетио обољелог умировљеног Епископа Атанасија | Епархија ЗХиП
 (セルビア語:モンテネグロ・沿海府主教庁 公式サイト)Епископ Јоаникије посјетио обољелог умировљеног Епископа Атанасија | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 

続報:
 訃報(2021年3月4日):キリスト教/セルビア正教会のアタナシイェ主教座下が永眠(1938~2021)元ザフムリェ・ヘルツェゴビナ・沿海主教。新型コロナウイルス感染症【COVID-19】によるセルビア正教会の主教以上の永眠は5人目

モンテネグロ大統領ミロ・ジュカノヴィッチ閣下が、キリスト教/第46代セルビア総主教に選出されたポルフィリイェ聖下に祝意(2021年2月)

 モンテネグロ大統領ミロ・ジュカノヴィッチ閣下(His Excellency Mr Milo ĐukanovićМило Ђукановић)が、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教に選出されたポルフィリイェ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Porfirije, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)に祝意を表明しているようです。

 

 (モンテネグロ語:モンテネグロ大統領府 公式サイト)Novosti | Predsjednik Đukanović uputio čestitku novoizabranom srpskom patrijarhu Porfiriju

 

 反セルビア正教会の立場から教会に厳しい弾圧をおこない、これに加え選挙で野党勢力への弾圧をおこなうなどという愚行が、もともとうさんくさいモンテネグロの政情のさらなる評判低下を招きました。
 またセルビア共和国と西欧の接近によりこれ以上下手な手を打つのが危険になっているということもあります。
 そして、コンスタンティノープルがモンテネグロの教会法上合法でない“モンテネグロ正教会”を認めるつもりがまったくないという立場が動かないことなど、そろそろ完全に失敗というオチも見えますが……。

 ジュカノヴィッチ大統領としては、とりあえずこれまでの態度は堅持しつつも、これ以上のルール破りや無礼な態度を減らしながら、相手方の失策を待つということになるでしょう。