キリスト教/ロシア真正教会【RTOC】“ティーホン派”の“ティーホン大主教”の降誕祭のメッセージ(2020年1月)

 キリスト教/東方正教会系統に属するロシア真正教会【RTOC】“ティーホン派”の“ティーホン大主教”(ロシア真正教会首位/オムスク・シベリア大主教ティーホン座下 : His Eminence Tikhon, Archbishop of Omsk and Siberia, First Hierarch of the Russian True Orthodox Church)の降誕祭のメッセージが公開されています。

※似たような名前の集団もあります。

 

 (英語: RTOC 公式サイト)Nativity Epistle of of Most Reverend Tikhon, Archbishop of Omsk and Siberia, 2019/ 2020

 

キリスト教/ギリシャ真正教会“カリニコス・シノド”【GOC-K】の降誕祭のメッセージ(2020年1月)

 キリスト教/東方正教会系統のオールド・カレンダリスト【Old Calendarist】【旧暦主義者】の集団の一つ、 GOC-K (Church of the Genuine Orthodox Christians of Greece : ギリシャ真正教会 : カリニコス・シノド : Kallinikos-Synod)が降誕祭のメッセージを出しています。

※「Church of the Genuine Orthodox Christians of Greece」には同名の集団(離脱した勢力など)があってややこしいですが。
 おそらくここの集団が最大勢力で、第三者が単にこの名称や GOC という略称を使う場合もこの教会を指すことが多いのではないかと思います。

 

 (英語:アメリカ・ギリシャ真正教会公式サイト)Synodal Nativity Message for 2019

 

1935年にキリスト教/ギリシャ正教会から離脱した GOC の首座“カリニコス大主教”が、ギリシャの2014年の法に基づいた“宗教団体”となる(なった?)ことを選択した模様(2019年6月)

※注記:
 状況がよくわかっていないまま書いた記事ですので、機会があれば整理します。

 

 昔の話からいきますと、キリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会では、1924年に暦の切り替えをおこない、これに反対する人々を弾圧するということがありました(古い暦を支持する聖職者を守って警官に殺された女性がいるとか)。古い暦を支持する人々を(英語で)オールド・カレンダリスト(old calendarist)などと呼んだりします。
 1935年に古い暦を支持する人々はギリシャ正教会を離脱し、 GOC (Church of the Genuine Orthodox Christians of Greece : ギリシャ真正教会)という組織を結成するのですが、この他にもギリシャ正教会から離脱したり GOC から離脱したり、いろいろな組織が存在しています。わかりやすくするためかなんなのかよくわかりませんが、その時々の首座の名前を取って~・シノドなどと呼ばれたりもします(首座がカリニコスだと「カリニコス・シノド」)。またこれらの組織とコミュニオンの関係にあったり、前にそうであったりする集団を総称してトゥルー・オーソドキシー(True Orthodoxy)という呼び名があったりします。

 今回の GOC はその中の一つで、その首座の“カリニコス大主教”が、2014年のギリシャの法に基づいた「宗教団体」として登録する道を選んだというそういう話です(手続きや承認が終わっているのかは不明)。ちなみに今まではなんだったのかというと、非営利の団体に分類されるようなものだったようです。
 この2014年の法は、ギリシャ正教会を正しいものとするような前提になっているらしく(原文未確認)、それに従うのは(ギリシャ正教会を間違っていると判断して離脱した集団としては)おかしいという反対意見が生じているようです(ただ、そもそもギリシャ憲法では、コンスタンティノープルと関係が明確にあるギリシャ正教会を特別扱いしているわけですが……)。
 また、登録の狙いとして、 GOC 及び関連する名称を独占的に使用する(他の集団などに使用させないようにする)ことがあるともいわれています(そんなことが可能なのかもわかりませんが……)。

 状況もはっきりしませんが、東方正教会は、主流の集団以外もよくわからない状況に突入していくことになるのかもしれません。

 

キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、 Romfea のインタビューに答える(2018年2月)

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、ギリシャの東方正教会メディア「Romfea」のインタビューに答えたようです。

※現在、 Romfea.gr のサイトには該当記事が見当たらないので、少し前の記事か、まだ掲載されていないものだと思われます。

 インタビュー内容は、
 東方正教会全体に関するもの、
 モスクワ総主教庁100周年、
 ブルガリア正教会と、教会法上合法な教会ではない“マケドニア正教会”に関すること、
 アメリカ大統領がエルサレムを首都と認定した問題、など中東の状況
 ウクライナの正教会に関する状況、ウクライナ東方カトリック教会関連、
 などです。

 ロシア正教会の現在の(表向きの)立場を簡潔にまとめた発言と受け止めていいのではないでしょうか。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion’s interview to Romfea Greek church news agency | The Russian Orthodox Church