キリスト教/ロシア正教会/プスコフ・ポルホフ府主教ティーホン座下が、シンフェロポリ・クリミア府主教に(2023年10月)

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の聖シノドは、シンフェロポリ・クリミア府主教ラザル座下(His Eminence Metropolitan Lazar of Simferopol and Crimea)の引退と、プスコフ・ポルホフ府主教ティーホン座下(His Eminence Metropolitan Tikhon of Pskov and Porkhov)を新たにシンフェロポリ・クリミア府主教にすることを決定したようです。

 

 (ロシア語:ロシア正教会クリミア府主教庁 公式ウェブサイト)Митрополит Тихон (Шевкунов) назначен главой Крымской митрополии

 (英語)Metropolitan Tikhon of Pskov (author of Everyday Saints) transferred to Crimea / OrthoChristian.Com

訃報(2023年10月4日):キリスト教/ランチ名誉大司教テレスフォア・プラシドゥス・トッポ枢機卿座下が帰天(1939~2023)

 2023年10月4日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/インドのランチ名誉大司教テレスフォア・プラシドゥス・トッポ枢機卿座下(His Eminence Telesphore Placidus Cardinal Toppo, Archbishop Emeritus of Ranchi)が帰天しました。

 1939年10月15日生まれの83歳。

 帰天に伴い、枢機卿の人数は241人に減少しました。

 

 (英語)First ever tribal cardinal from India dies at age 84 – Rome Reports

ROME REPORTS in English:
First ever tribal cardinal from India dies at age 84 – YouTube

キリスト教/ロシア正教古儀式派教会の首座コルニリー府主教座下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教アントニー座下を訪問(2023年10月)

 2023年10月6日、キリスト教/東方正教会系統の古儀式派のロシア正教古儀式派教会の首座/モスクワ・ロシア全土府主教コルニリー座下(His Eminence Metropolitan Korniliy of Moscow and all Russia)が、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)を訪問しました。

 両教会の協力などに加え、ロシア正教古儀式派教会の公式ウェブサイトを読む限りでは、教会法上の問題などについても話されたようです。

 

 (ロシア語:ロシア正教古儀式派教会 公式ウェブサイト)Встреча с представителями РПЦ

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁 公式ウェブサイト)DECR chairman meets with first hierarch of the Russian Orthodox Old Believer Church / News / Patriarchate.ru
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁 渉外局 公式ウェブサイト)DECR chairman meets with first hierarch of the Russian Orthodox Old Believer Church

キリスト教/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】の首座/東方カトリコスのバセリオス・マルトマ・マシューズ3世聖下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教アントニー座下と会見(2023年9月)

 2023年9月28日、キリスト教/オリエント正教会/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコス・マランカラ府主教“モラン”・“マル”・バセリオス・マルトマ・マシューズ3世聖下(シロ・マランカル典礼カトリコスバゼリオス・マルトマ・マテウス3世 : His Holiness Moran Mar Baselios Marthoma【Mar Thoma】 Mathews III)が、インドを訪問中のキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)と会見しました。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁 渉外局 公式ウェブサイト)DECR Chairman met with the Primate of the Malankara Church of India

 (英語)Primate of Malankara Orthodox Church Received Metropolitan Anthony of DECR – Orthodoxy Cognate PAGE

“モンテネグロ正教会”の新たな首座を称している“ボリス府主教”が礼拝でモスクワ総主教やセルビア総主教の名前を挙げたと、“ミハイロ府主教”側が非難(2023年10月)

 キリスト教/東方正教会系統の、主流の教会からはどこからも教会法上合法と認められていない、モンテネグロ正教会(MOC)で、新たな首座を称している“ボリス府主教”が礼拝でロシア正教会の首座/モスクワ総主教キリル聖下やセルビア総主教ポルフィリイェ聖下の名前を挙げたと、“ミハイロ府主教”(ツェティニェ大主教・モンテネグロ府主教ミハイロ座下 : His Beatitude Mihailo, Archbishop of Cetinje and Montenegrin Metropolitan)側が非難をしています。

 その礼拝では、ウクライナ人の司祭の“叙聖”もおこなわれたそうですが……。

 

 (モンテネグロ語:モンテネグロ正教会【ミハイロ府主教側】 公式ウェブサイト)Raščinjeni vikarni episkop se moli za srpskog i ruskog patrijarha | Crnogorska Pravoslavna Crkva

 

ミハイロ府主教側がアップロードしている動画(転載?)/
Crnogorska Pravoslavna Crkva(モンテネグロ正教会 公式チャンネル):
Bojan Bojović se moli za srpskog i ruskog patrijarha – YouTube

 

 ミハイロ府主教側の非難の根拠は、まあ予想通りなのですが……。

 ただ、ボリス府主教が、モスクワ総主教やセルビア総主教の名を礼拝で挙げたのは、東方正教会の独立正教会の首座は礼拝において自分たちが独立正教会と認めている教会の首座の名前を挙げるので、それに沿ったものでしょう。
 本気でコンスタンティノープルから独立正教会として認めるトモスを手に入れられると思っているのか、という疑問も浮かびますが、体裁を整えているつもりではあるようです。

 ミハイロ府主教は、もともとコンスタンティノープルに破門された司祭なので、近年、首座が変われば(ウクライナの OCU のように)コンスタンティノープルから独立正教会として認めるトモスがもらえるという発想があるようです。
 もともと、ミハイロ府主教は、コンスタンティノープルが自分にトモスを渡すと自信を見せていたのですが、最近では、自分たちの教会組織はそれほど大きくないことを理由にコンスタンティノープルがトモスを渡すはずがないという見解を掲載していたりします。

 

関連:
 “モンテネグロ正教会”で新たな首座が選出されたとの報道。これまでの首座“ミハイロ府主教”はこの動きを否定(2023年9月)