2024年5月13日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、インドのキリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/シリア・マラバル東方典礼カトリック教会(シロ=マラバル東方典礼カトリック教会)首座/エルナクラム=アンガマリー首位大司教“マル”・ラファエル・タッティル座下(His Beatitude Archbishop MarRaphael Thattil, Major Archbishop of Ernakulam-Angamaly)ら、同教会の聖職者らと会見しました。
– Bishop Bosco Puthur, emeritus of Saint Thomas of the Apostle of Melboure of the Syro-Malabars, Australia; apostolic administrator “sede plena” of the archeparchy of Ernakulam-Angamaly of the Syro-Malabars, India;
2024年1月9日、シリア・マラバル東方典礼カトリック教会の聖シノドスは、シャムシャバード司教ラファエル・タッティル座下(Bishop Raphael Thattil, Bishop of Shamshabad)を新たな首座・エルナクラム=アンガマリー首位大司教に選出しました。
座下の選出は予想されていなかったことであり、現地では意外に受け止められています。
翌2024年1月10日、ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、同教会による座下の選出を承認。
これにより、ラファエル・タッティル座下は、シリア・マラバル東方典礼カトリック教会の首座・エルナクラム=アンガマリー首位大司教となると同時に、エルナクラム=アンガマリー大司教区の教区長となります(His Beatitude Archbishop MarRaphael Thattil, Major Archbishop of Ernakulam-Angamaly)。
同大司教区の教区付きのセバスティアン・ヴァニヤプラッカル司教座下(Bishop MarSebastian Vaniyapurackal, Archiepiscopal Administrator of Ernakulam-Angamaly, Administrator of Syro-Malabar Church, Titular Bishop of Troyna)は、首位大司教の代行として、同教会の首座代行となっていましたが、この役割は終了となったとみてよいと思われます。
しかしローマ教皇聖座の発表によれば、使徒座管理であるボスコ・プサー司教(Bishop MarBosco Puthur, Apostolic Administrator of Ernakulam-Angamaly)は、使徒座管理として職に留まります。これの理由は不明ですが、同教会内部での伝統を巡る争いなどが終結していないことが一因なのか……?
Bishop Bosco Puthur, emeritus of Saint Thomas the Apostle of Melbourne of the Syro-Malabars, Australia, will continue as apostolic administrator ad nutum Sanctae Sedis of the archeparchy of Ernakulam-Angamaly of the Syro-Malabars donec aliter provideatur.
2023年12月7日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、インドの、シリア・マラバル東方典礼カトリック教会(シロ=マラバル東方典礼カトリック教会)首座のジョージ・アレンチェリー枢機卿座下(His Beatitude MarGeorge Cardinal Alencherry, Major Archbishop of Ernakulam-Angamaly)がエルナクラム=アンガマリー首位大司教を辞任することを許可しました。
※なお、同教会の状況をよく把握していないので、下記文には間違いがあるかもしれません。
エルナクラム=アンガマリー大司教区では、首位大司教の他に、使徒座管理を兼職していた別教区のアンドルーズ・タザット大司教座下(トリチュール大司教 : Archbishop MarAndrews Thazhath, Archbishop of Trichur)がいましたが任を解かれ、ボスコ・プサー司教(Bishop MarBosco Puthur, Apostolic Administrator of Ernakulam-Angamaly)が新たな使徒座管理に叙任されています。
また、シリア・マラバル東方典礼カトリック教会の首座代行/エルナクラム=アンガマリー大司教座管理には、教会法に基づき、同大司教区の教区付きのセバスティアン・ヴァニヤプラッカル司教座下(Bishop MarSebastian Vaniyapurackal, Archiepiscopal Administrator of Ernakulam-Angamaly, Administrator of Syro-Malabar Church, Titular Bishop of Troyna)が任にあたるようです。
次の首位大司教の選出は、2024年1月とされています。
2023年4月21日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下は、ローマ・カトリック教会で、アングリカン系統の教会を離脱した人々のために設けられた属人裁治区のうちオーストラリアに設置されている「南十字星の聖母の属人裁治区(Personal Ordinariate of Our Lady of the Southern Cross)」の第2代裁治権者カール・レオナード・リード司祭(Priest Carl Leonard Reid, Ordinary of Our Lady of the Southern Cross)の辞任を承認しました。
同・属人裁治区の使徒座管理として、ブロークン湾司教アンソニー・ランダッツォ座下(Bishop Anthony Randazzo, Bishop of Broken Bay)が叙任されました。
これらは2023年7月1日に効力を発揮します。
Resignation of the ordinary of the personal ordinariate of Our Lady of the Southern Cross
Australia, and appointment of apostolic administrator (ad nutum Sanctae Sedis” of the ordinariate
The Holy Father Francis has accepted the resignation from the pastoral care of the personal ordinariate of Our Lady of the Southern Cross, Australia, presented by Msgr. Carl Reid, with effect from 1 July 2023.
His Holiness has appointed Bishop Anthony Randazzo of the diocese of Broken Bay, Australia, as apostolic administrator “ad nutum Sanctae Sedis” of the personal ordinariate of Our Lady of the Southern Cross, Australia, with effect from the same date.
2022年11月28日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、キリスト教/東方正教会/ブルガリア正教会のベログラトチク主教ポリカルプ座下(His Grace Bishop Polikarp of Belogradchik)と会見しました。
ポリカルプ主教一行は、聖下総代理アンジェロ・デ・ドナティス枢機卿座下(オスティア使徒座管理 : サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂主席司祭 : His Eminence Angelo Cardinal De Donatis , Vicar General of His Holiness, Apostolic Administrator of Ostia, Archpriest of the Arcibasilica di San Giovanni in Laterano)とも会談したようです。
これはポリカルプ主教が、ブルガリア総主教の代理(補佐)として活動しているため、首座の補佐同士だからでしょうか。