キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下が、ジョージア【グルジア】国会議長イラクリ・コバヒゼ閣下らと会見(2019年3月)

 2019年3月29日、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)は、セルビア共和国を訪問中のジョージア【グルジア】国会議長イラクリ・コバヒゼ閣下(Irakli Kobakhidze)と総主教庁にて会見しました。
 ジョージア側から、セルビア共和国駐箚ジョージア特命全権大使ヨセフ・ナノバシヴィリ閣下(Joseb Nanobashvili)や、議会の議員らが同行。

 

 (英語:セルビア正教会総主教庁公式サイト)President of the Parliament of Georgia visits Serbian Patriarch | Serbian Orthodox Church [Official web site]
 (セルビア語:セルビア正教会総主教庁公式サイト)Председник Парламента Грузије код Патријарха српског | Српскa Православнa Црквa [Званични сајт]

 

🇬🇪🇷🇸 ირაკლი კობახიძე სერბეთის პატრიარქს… – საქართველოს პარლამენტი | Facebook

 

キリスト教/アルバニア正教会首座アナスタシオス大主教座下が、コンスタンティノープルとモスクワの関係が完全に断絶した場合、コンスタンティノープルに付く意向を表明(2019年3月)

 キリスト教/東方正教会/アルバニア正教会の首座/ティラナ・ドゥラス大主教アナスタシオス座下(His Beatitude Archbishop Anastasios of Tirana and Durres, Primate of Albania)は、2019年3月21日付(サイトには3月29日掲載)のキリスト教/東方正教会/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)へのメッセージで、コンスタンティノープルとキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁の関係が完全に断絶した場合には(異論はあるものの結局は)コンスタンティノープルに付くと明言しました。

 

 (英語:アルバニア正教会公式サイト)On the Ukrainian Ecclesiastical Question. 2nd Reply. Speaking the Truth in Love

However, in order to avoid any possible misinterpretation, we clarify that in the case of a tragic outcome to Schism (May God not allow it!), the Orthodox Autocephalous Church of Albania will remain with the Ecumenical Patriarchate firmly speaking the truth in love.

 (英語)Archbishop of Albania: In case of a Schism, we remain by the side of the Ecumenical Patriarchate – Romfea News

 

 もともとアナスタシオス座下はギリシャ人なので(アルバニア市民権も保有)、コンスタンティノープルに逆らえる可能性はゼロだとは思っていましたが、(なにも解決がされていないままでも)コンスタンティノープルに付くという意思がはっきりと表明されたことにより、事態はまた一つ進むでしょう。
 次の展開としては、ギリシャ系の他の教会によるコンスタンティノープルに付くという意思表明がなされるかどうか、そしてモスクワ総主教庁がアルバニア正教会とフル・コミュニオンを解除するかどうか、ということがあるかと思います。

 コンスタンティノープルのトルコ及びギリシャ共和国内にある管轄権下の地域は揺らがないと思いますが、聖職者制度の改定に関する異論により、アメリカ合衆国の教会からは離脱者が出る可能性は指摘されています。また、アメリカ正教会【OCA】内のコンスタンティノープルに同調する人々はOCAを離脱してコンスタンティノープルの管轄権下に入るという観測もされています。
 国の障壁が薄い地域はこれから本格的な“再編成”に入っていき、国の障壁が厚い地域はその壁をお互いに閉ざし、東方正教会は分裂していくでしょう。

 

追記:
 現在、モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会は、アルバニア大主教の上記のコメントに対し、コンスタンティノープルの行動への疑問を指摘している部分を取り上げ、最終的にはコンスタンティノープルの側に付くとしていることは重要視していないようです。

 (ウクライナ語:ウクライナ正教会公式サイト)Предстоятель Албанської Церкви: Повернення розкольників у Православну Церкву не може відбутися без покаяння – Українська Православна Церква

 

キリスト教/ポーランド正教会の首座/ワルシャワ・全ポーランド府主教サワ座下が、新任のポーランド駐箚ベラルーシ大使と会見(2019年3月)

 2019年3月27日、キリスト教/東方正教会/ポーランド正教会の首座/ワルシャワ・全ポーランド府主教サワ座下(His Beatitude Metropolitan Sawa of Warsaw and All Poland)は、新任のポーランド共和国駐箚ベラルーシ共和国特命全権大使ウラジーミル・チュシェフ閣下(His Excellency Vladimir Chushev)と会見しました。

 会談ではポーランド正教会とベラルーシ正教会【ロシア正教会のベラルーシにおける総主教代理区】の問題について議論された模様。

 

 (ポーランド語:ポーランド正教会公式サイト)ORTHODOX | Warszawa: wizyta ambasadora Republiki Białorusi

 

キリスト教/ルーマニア正教会/セヴェリン・ストレハイア主教ニコディム座下が、ルーマニア駐箚のベラルーシ大使と会見(2019年3月)

 2019年3月27日、キリスト教/東方正教会/ルーマニア正教会/セヴェリン・ストレハイア主教ニコディム座下(His Grace Bishop Nicodim of Severin and Strehaia)は、同地を訪問したルーマニア駐箚ベラルーシ共和国特命全権大使アンドレイ・グリンケヴィチ閣下(His Excellency Andrei Grinkevich)と会見しました。

 下記記事によれば、会談内容に、ルーマニア正教会とベラルーシ正教会【ロシア正教会のベラルーシにおける総主教代理区】の相互の巡礼が議題に挙がっていたようです。
 東方正教会の各教会が存在する国々では、巡礼観光と呼んでいいのかなんと呼べばいいのかわかりませんが、教会と政治が協力して信徒を巡礼させることによって経済効果が生じているという状態になっています。
 これはまた、教会間の仲が悪くなると、信徒たちが相手の教会に属する歴史的な聖堂や修道院などを巡礼=観光しにくくなり、観光収入減少により経済が悪化するということでもあります。昨年のロシア正教会モスクワ総主教庁によるコンスタンティノープルとのフル・コミュニオン解除により、(コンスタンティノープルの管轄権下にある領域が存在する)ギリシャ共和国ではロシア人観光客が減少しました(ギリシャ側はノンキにも「365日ロシア人をもてなす」と述べていた直後に減少の報道がされました)。事実上の経済制裁みたいなものですが、ギリシャではツィプラス政権による教会予算減額のほうが大きな話題になっていったため、どれくらいマイナスなのかはよくわかりません。
 ルーマニアの主教とベラルーシ大使がそのような状況を認識していないとも考えにくいため、少なくとも二人の間では、ロシア正教会とルーマニア正教会のフル・コミュニオン解除(ルーマニア正教会が、コンスタンティノープルが設置した独立正教会の「ウクライナ正教会」(OCU)を承認すれば、モスクワはルーマニアとのフル・コミュニオンを解除するでしょう)の可能性はまったく考えられていないのでしょう。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア正教会通信)Episcopul Severinului şi Strehaiei s-a întâlnit cu Ambasadorul Republicii Belarus în România – Basilica.ro

 

Basilica.roさんのツイート: "Întâlnirea a avut loc la Reşedinţa Episcopală din Drobeta Turnu Severin. https://t.co/tYt9UoGKUJ"

 

キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、レバノン大統領ミシェル・アウン閣下と会見(2019年3月)

 2019年3月25日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、ロシア連邦を訪問中のレバノン共和国大統領ミシェル・アウン大将閣下(His Excellency General Michel Aoun)と会見しました。
 大統領には、同共和国外務・移民大臣ジブラーン・バシール閣下(バシル外相 : His Excellency Mr Gebran Bassil)が同行。
 また、キリスト教/東方正教会/アンティオキア総主教庁の駐モスクワ・メトヒオン【ポドヴォリエ】ニフォン府主教座下(His Eminence, the Most Reverend Niphon, Metropolitan of Philippople?【Chehba?】)が同席した模様です。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)DECR chairman meets with President of Lebanon | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)DECR chairman meets with President of Lebanon / News / Patriarchate.ru
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Председатель ОВЦС встретился с Президентом Ливана | Русская Православная Церковь
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Председатель ОВЦС встретился с Президентом Ливана / Новости / Патриархия.ru

 (アラビア語:レバノン大統領府公式サイト)رئيس الجمهورية استهل نشاطاته في موسكو بلقاء رجال اعمال روسيين ووفدا من بطريركية روسيا – رئاسة الجمهورية اللبنانية

 

Lebanese Presidencyさんのツイート: "الرئيس عون التقى رئيس قسم العلاقات الخارجية في بطريركية موسكو وكل الروسيا المتروبوليت هيلاريون على رأس وفد بمشاركة المعتمد البطريركي للروم الارثوذكس في موسكو المطران نيفون صيقلي وعدد من الكهنة… https://t.co/4hrH4PnQM8"

 

الرئيس عون استقبل في حضور اعضاء الوفد… – Lebanese Presidency | Facebook