キリスト教/アルメニア使徒教会/キリキア・カトリコスのアラム1世聖下が、東方正教会/コンスタンティノープルのフランス府主教エマニュエル座下らと会見(2019年3月)

 2019年3月21日、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)のキリキア・カトリコスアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of the Great House of Cilicia)は、レバノン共和国を訪問したキリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルのフランス府主教エマニュエル座下(His Eminence Metropolitan Emmanuel of France)及びアドリアノープル府主教アンフィロキオス座下(His Eminence Metropolitan Amphilochios of Adrianople)と会見しました。

 

 (英語:アルメニア使徒教会キリキア・カトリコス庁公式サイト)HIS HOLINESS ARAM I RECEIVED THE SPECIAL REPRESENTATIVE OF HIS ALL-HOLINESS ECUMENICAL PATRIARCH BARTHOLOMEW | Armenian Church Catholicosate of Cilicia

Armenian Churchさんのツイート: "On Thursday, March 21st, 2019, @CatholicosAramI received H.E. #Metropolitan Emmanuel of #France and #Western #Europe, Special #Representative of His All-Holiness #EcumenicalPatriarch Bartholomew, accompanied by the Representative of the Ecumenical Patriarch in #Athens.… https://t.co/1PgM4PLclg"

 

 下記、ギリシャの正教会系メディア Romfea の記事(アンティオキア総主教ヨウハンナ10世聖下による会見ととセットの記事)では、

 (英語)Delegation of Ecumenical Patriarchate visits Patriarchate of Antioch – Romfea News

The meeting with the Patriarch Aram of Armenians and Cilicia was conducted in a good atmosphere.

There were discussed issues of the Christians in the Middle East, especially the progress of the Bilateral Theological Dialogue between the Orthodox Church and the Ancient Churches of the East.

 「Patriarch Aram of Armenians and Cilicia」という表現からして謎ですが、これはとりあえず誰かは特定できる表現といえばそうです。カトリコスの「カ」の字もないのは、多くの人が「カトリコス」という称号を知らないからでしょう。「Armenians」というのも、「キリキア」と聞いてもよくわからないから「アルメニア人の教会ですよ」という注記のようなものでしょう。
 ちなみにキリキア・カトリコス庁の Twitter アカウントでは、ちゃんと「Ecumenical Patriarch」と相手側の称号を尊重した書き方をしていますね。この称号はそのままで知らない人でも「なんかえらい総主教なんだな」とわかりますし、またアルメニア使徒教会ではエチミアジンの「全アルメニア人のカトリコス」が「Supreme Patriarch(最高総主教)」の称号も用いるため、同教会から見ればさほど偉く見える称号というわけではありません。

 しかし Romfea の記事の、「Ancient Churches of the East」と、アッシリア東方教会から分離した古代東方教会の(英語での)名称が唐突に出てくるのは……。
 おそらくこれはアルメニア使徒教会などを含むオリエント正教会(非カルケドン派)のことを書きたかったのであって、ネストリウス派とも称される(ネストリウスよりも古くから続く)東方教会やアッシリア東方教会、古代東方教会とはなんにも関係ないでしょう。古代東方教会の教区がレバノンにあるという情報もありませんし。
 ギリシャの正教会系メディアの、ギリシャ系以外の教会(ギリシャ系以外の東方正教会すら含む)に対する“無知”というか雑さいかがなものか、と思うことがあります。

 

キリスト教/東方正教会アンティオキア総主教庁/ベイルート府主教エリアス座下が、アメリカ合衆国国務長官マイク・ポンペオ閣下と会見(2019年3月)

 2019年3月23日、キリスト教/東方正教会アンティオキア総主教庁/ベイルート府主教エリアス座下(His Eminence, the Most Reverend Metropolitan Elias of Beirut)は、レバノン共和国を訪問したアメリカ合衆国国務長官マイク・ポンペオ閣下(ポンペイオ国務長官 : The Honorable Mike Pompeo)夫妻と会見しました。
 数年前にも会見があった模様。

 アメリカ合衆国国務省は、ウクライナ発のシスマで一役買うなど、東方正教会へのアンテナを伸ばしています。
 今回の会見も、アンティオキア総主教庁をロシア及びシリアの政権から引き離そうという動きの一環のようにも思えますが……。

 

 (英語)Meeting between Metropolitan of Beirut and Secretary of State of the USA – Romfea News

 

Secretary Pompeoさんのツイート: "Spoke about the importance of protecting and defending religious diversity and opportunity w/Bishop Audi today and how they enrich every country.… https://t.co/gQfKyNxoSg"


※これはポンペオ長官の Twitter アカウントですが、 Bishop Audi というのが、エリアス府主教座下のことです(アンティオキア総主教庁公式サイトでは Aude )。
東方正教会では聖職者の名前はかぶるので元々の姓を () 付きで表記に使ったりしますが、 Audi または Aude は姓です。

 

بعد ظهر السبت 23 آذار 2019 استقبل سيادة… – Orthodox Archdiocese Of Beirut | Facebook

 

Romfea.news – Metropolitan of Beirut and Secretary of… | Facebook

 

キリスト教/東方正教会/アンティオキア総主教ヨウハンナ10世聖下が、レバノンを訪問したコンスタンティノープルのフランス府主教エマニュエル座下らと会見(2019年3月)

 キリスト教/東方正教会/アンティオキア・東方全土総主教ヨウハンナ10世聖下(His Beatitude Patriarch John X of Antioch and All the East)は、レバノン共和国を訪問したキリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルのフランス府主教エマニュエル座下(His Eminence Metropolitan Emmanuel of France)らと会見しました。

 コンスタンティノープル側から、
 アドリアノープル府主教アンフィロキオス座下(His Eminence Metropolitan Amphilochios of Adrianople)、
 が同行。

 アンティオキア総主教庁側から、
 ビブロス・バトルン府主教シルアン座下(His Eminence, the Most Reverend Metropolitan Silouan of Byblos, Batroun and Dependencies)、
 ザバダニ主教コンスタンティネ座下(His Grace, the Right Reverend Bishop Constantine of Zabadani)、
 らが同席。

 今のところアンティオキア側がこの情報が掲載していませんが、これが特に更新が遅れているか更新対象としていない類のものなのか、あるいはコンスタンティノープル側の府主教二人が(コンスタンティノープルが設置したほうの独立正教会の)「ウクライナ正教会」(アンティオキア総主教庁とコミュニオン状態にない)と深く関わっているからなのかはよくわかりません。
 ただ、ギリシャの正教会系メディア Romfea の記事でも、礼拝がおこなわれたという記述がないため、単なるよくある挨拶回り程度のものなのかもしれません(ほかにも訪問先あり)。

 

 (英語)Delegation of Ecumenical Patriarchate visits Patriarchate of Antioch – Romfea News

 

Romfea.news – Delegation of the Ecumenical Patriarchate at… | Facebook

 

キリスト教/シリア正教会アンティオキア総主教イグナティウス・アフレム2世聖下が、レバノン駐箚のブラジル大使 及び シリア駐箚のブラジル大使らと会見(2019年3月)

 2019年3月23日、キリスト教/オリエント正教会/シリア正教会の首座/アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・アフレム2世聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Aphrem II, the Patriarch of Antioch and All the East, the Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)は、レバノン共和国駐箚ブラジル連邦共和国特命全権大使パウロ・コルデイロ・ジ・アンドラージ・ピント閣下(His Excellency Mr Paulo Cordeiro de Andrade Pinto)及びシリア・アラブ共和国駐箚ブラジル連邦共和国特命全権大使ファビオ・ヴァス・ピタルーガ閣下(His Excellency Mr Fábio Vaz Pitaluga)らと会見しました。

※駐シリア大使のほうはいまいちはっきりした情報が出てこないので、もしかしたら特命全権大使ではないかもしれません。

 

 (英語:シリア正教会アンティオキア総主教庁公式サイト)Meeting with the Ambassadors of Brazil to Beirut and Damascus | Syrian Orthodox Patriarchate of Antioch

 

قداسة سيدنا البطريرك يستقبل سعادة سفيرَي… – His Holiness Patriarch Mor Ignatius Aphrem II | Facebook

 

キリスト教/アルメニア使徒教会/キリキア・カトリコスのアラム1世聖下が、「アルツァフ共和国」の国務大臣と会見(2019年3月)

 2019年3月18日、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)のキリキア・カトリコスアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of the Great House of Cilicia)は、アルツァフ共和国(アゼルバイジャン共和国ナゴルノ・カラバフに、アルメニア影響下で設立されている国家)の国務大臣(首相職が廃止された後の、閣僚中の主導者の職ではないかと思います。権限は不明)クリコリ・マルティロシャン閣下(マルティロシアン大臣 : His Excellency Grigory Martirosyan 【Martirosian】)と会見しました。
 レバノン共和国駐箚のアルメニア共和国特命全権大使ヴァハグン・アタベキャン閣下(アタベキアン大使 : His Excellency Vahagn Atabekian)らが同席の模様。

 

Cilicia TV:
ԼՈՒՐԵՐ ԿԱԹՈՂԻԿՈՍԱՐԱՆԷՆ 18.03.2019 – YouTube

 

Armenian Churchさんのツイート: "On Monday, March 18th, @CatholicosAramI received Grigory Martirosyan, #State #Minister of the #Republic of #Artsakh. @Artsakh_in_ME… https://t.co/DOjJ4M1Qsl"

 

 (英語:アルメニア使徒教会キリキア・カトリコス庁 公式サイト)HIS HOLINESS ARAM I RECEIVED THE STATE MINISTER OF ARTSAKH REPUBLIC | Armenian Church Catholicosate of Cilicia