キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、 Romfea のインタビューに答える(2018年2月)

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、ギリシャの東方正教会メディア「Romfea」のインタビューに答えたようです。

※現在、 Romfea.gr のサイトには該当記事が見当たらないので、少し前の記事か、まだ掲載されていないものだと思われます。

 インタビュー内容は、
 東方正教会全体に関するもの、
 モスクワ総主教庁100周年、
 ブルガリア正教会と、教会法上合法な教会ではない“マケドニア正教会”に関すること、
 アメリカ大統領がエルサレムを首都と認定した問題、など中東の状況
 ウクライナの正教会に関する状況、ウクライナ東方カトリック教会関連、
 などです。

 ロシア正教会の現在の(表向きの)立場を簡潔にまとめた発言と受け止めていいのではないでしょうか。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion’s interview to Romfea Greek church news agency | The Russian Orthodox Church

キリスト教/セルビア正教会が、1999年のユーゴ空爆への参加を拒否したギリシャ軍人に対して、聖コンスタンティノス帝勲章を授与(2018年1月)

 2018年1月23日、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会は、1999年のユーゴスラビア空爆に参加することを拒否したギリシャのマリノス・リツディス海軍少尉(Marinos Ritsoudis)に聖コンスタンティノス帝勲章を授与したそうです。

 

Телевизија Храм:
Висока црквена признања пријатељима српског народа – YouTube

 

 (セルビア正教会公式サイト)Висока црквена признања пријатељима српског народа | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 (英語)Serbian Church awards Greek naval officer for refusing to participate in bombing of Yugoslavia / OrthoChristian.Com

 

キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下らが「スルプスカ共和国の日」の礼拝(2018年1月)

※この記事は世界の王室ニュースと重複します。

 

 旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナを構成するスルプスカ共和国【セルビア人共和国】の“国祭日”が、2018年1月9日に祝われ、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)は、バニャルカ【バニャ・ルカ】の救世主ハリストス大聖堂で礼拝をおこなったようです。

 

 (英語:セルビア正教会公式サイト)State Day and Patron Saint-day of Republic of Srpska | Serbian Orthodox Church [Official web site]
 (英語:セルビア王室公式サイト)THE ROYAL COUPLE AT CELEBRATION OF THE REPUBLIC OF SRPSKA DAY | The Royal Family of Serbia

 

 式典・礼拝には、
 現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラビア王室の、
 ユーゴスラビア皇太子アレクサンダル2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Alexander II of Yugoslavia / Serbia)、
 ユーゴスラビア皇太子妃カタリナ殿下(英語ではキャサリン皇太子妃 : Her Royal Highness Crown Princess Katherine of Yugoslavia / Serbia)、
 政界から、
 スルプスカ共和国大統領ミロラド・ドディク閣下(His Excellency Mr Milorad Dodik)、
 スルプスカ共和国議会議長ナデリコ・クブリロヴィッチ閣下(Nedeljko Cubrilović)、
 スルプスカ共和国首相ジェリカ・ツヴィヤノヴィッチ閣下(Željka Cvijanović)、
 セルビア共和国ブチッチ大統領名代・大統領官房ニコラ・セラコヴィッチ閣下(Nikola Selaković)、
 セルビア共和国副首相ネボイサ・ステファノヴィッチ閣下(Nebojša Stefanović)、
 セルビア共和国国防大臣アレクサンダル・ヴーリン閣下(Aleksandar Vulin)、
 が参列。

 ダバル=ボスニア府主教フリゾストム座下(His Eminence Metropolitan Hrizostom of Dabar-Bosnia)、
 バニャルカ主教イェフレム座下(His Grace Bishop Jefrem of Banjaluka【Banja Luka】)、
 ズヴォルニク=トゥズラ主教フォティイェ座下(His Grace Bishop Fotije of Zvornik-Tuzla)、
 ビハチ=ペトロバツ主教セルギイェ座下(His Grace Bishop Sergije of Bihac-Petrovac)、
 らが総主教と礼拝をおこなった模様。

 

キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下の降誕祭の説教映像など(2018年1月)

 キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)の、降誕祭の説教の映像などです。

 

説教/
Телевизија Храм:
Патријарх Иринеј: "Божићним миром да се измиримо са Богом и ближњим!" – YouTube

 

現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室の旧ユーゴスラビア皇太子アレクサンダル2世殿下夫妻や、カトリックの聖職者も参列/
Телевизија Храм:
Патријарх Иринеј на Божић богослужио у Храму Светог Саве на Врачару – YouTube

 

キリスト教/ギリシャ正教会が、ブルガリア正教会がマケドニア正教会を“承認”しようとしていることについて懸念を表明(2017年12月)

 (ギリシャ語)ΔΙΣ: Η επέμβαση της Εκκλησίας της Βουλγαρίας αντίκειται στους Ιερούς Κανόνες
 (英語)Greek Synod says Bulgarians acting against holy canons in case of Macedonian Church / OrthoChristian.Com

 

 ブルガリア正教会が、セルビア正教会から勝手に独立を宣言しているマケドニア正教会を、自身の傘下の自治的権限を持つ教会として認めようとしている問題について、ギリシャ正教会が懸念を表明。セルビア正教会の管轄権を侵害するのみならず「マケドニア正教会」という名称の教会が東方正教会で教会法上合法となる事態は、マケドニア共和国という名称について反対してきたギリシャ共和国のメンツをつぶすことにもなります。
 マケドニアとブルガリアの政教同調による今回の件について、ギリシャのツィプラス政権は教会の国家からの分離(政教分離)を推し進めようとしてきたゆえに、この件についてマケドニアやブルガリアに積極的に抗議をすることもしにくく、弱い指導者という印象が強まるかもしれません(逆に、教会のことなので無視するのが当然の人物とすでに思われているかもしれません)。
 ともあれ、ユーゴスラビア崩壊問題、いまだ終わらず広まるのみ。

 ロシア正教会およびロシア連邦も、セルビアとの連帯からマケドニアとブルガリアに対してなんらかの処置をおこなう可能性もありますが、そんな余裕はないかなあ

 コンスタンティノープルの全地総主教庁の指導力に期待する向きもあるようですが、ムリでしょう。
 トルコのエルドアン大統領がローザンヌ条約の改定について言及し始めた以上、ヘタすると全地総主教庁の聖職者を含むギリシャ系住民はイスタンブール(コンスタンティノープル)から追い出されるかもしれません。