キリスト教/アルメニア使徒教会/キリキア・カトリコスのアラム1世聖下が、マロン東方典礼カトリック教会首座/アンティオキア総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下を訪問(2024年6月)

 2024年6月10日、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)キリキア・カトリコスのアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of the Great House of Cilicia【Catholicos of the Holy See of Cilicia】)は、キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会【マロン派】首座/アンティオキア・レバント全土総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下(His Beatitude and Eminence Moran Mor Béchara Boutros Cardinal Raï, O.M.M. , Patriarch of Antioch【Antiochia】 and the Whole Levant 【Maronite】)を訪問しました。

 実施が遅れているレバノン共和国の総選挙、これから予定されているアラム1世によるバチカン訪問と、アラム1世によるレクチャーと、ローマ教皇フランシスコ聖下との会見が、会談の内容のようです。

 また、アラム1世は、レバノン共和国駐箚ローマ教皇大使パオロ・ボルジア座下(ミラッツォ名義大司教 : Archbishop Paolo Borgia, Apostolic Nuncio to Lebanon, Titular Archbishop of Milazzo)とも会談しました。

 加えて、アラム1世は、本国アルメニアのガレギン2世とも電話会談。

 バチカン訪問に向けて、いろいろと会談がなされているようです。

 

 (英語:アルメニア使徒教会 キリキア・カトリコス庁 公式サイト)His Holiness Catholicos Aram I Meets with Patriarch Cardinal Mar Bechara Boutros Al-Rai – Armenian Church Catholicosate of Cilicia

XユーザーのArmenian Churchさん: 「On Monday, June 10th, 2024, His Holiness Catholicos Aram I met with Patriarch Cardinal Mar Bechara Boutros Al-Rai at the Maronite Patriarchate in Bkerke. https://t.co/xnLrtqTn17」 / X
https://x.com/holyseeofcilici/status/1800845635459088414

Armenian Church, Holy See of Cilicia | Facebook

キリスト教/ラテン・エルサレム総大司教ピエールバッティスタ・ピッツァバッラ枢機卿座下らが、キプロスにおける総大司教代理ブルーノ・ヴァッリアーノ神父を司教に叙階(2024年3月)

 2024年3月16日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/ラテン典礼エルサレム総大司教ピエールバッティスタ・ピッツァバッラ枢機卿座下(His Beatitude Patriarch Pierbattista Cardinal Pizzaballa, O.F.M., Latin Patriarch of Jerusalem)らは、キプロスにおける総大司教代理のブルーノ・ヴァッリアーノ神父(Father Bruno Varriano, OFM)を司教に叙階しました。
 エルサレム補佐司教/アスティギ名義司教/キプロスにおける総大司教代理ブルーノ・ヴァッリアーノ司教座下(Bishop Bruno Varriano, O.F.M., Auxiliary Bishop of Jerusalem, Titular Bishop of Astigi, Patriarchal Vicar for Cyprus)となります。

 キプロスで常駐して活動する(ラテン典礼の)カトリック司教は 340 年ぶりということですが、その 340 年前の人物については特に触れられていません。

 司教叙階をおこなったのは、エルサレム総大司教の他、二名:
 サンタ・マリア・イン・ヴィア・ラータ助祭枢機卿フォルトゥナート・フレッツァ枢機卿座下(His Eminence Fortunato Cardinal Frezza, Cardinal-Deacon of Santa Maria in Via Lata)、
 マロン東方典礼カトリック教会キプロス大司教セリム・ジャン・スフェイル座下(Archbishop Selim Jean Sfeir, Maronite Archbishop of Cyprus)、

 司教叙階式には、以下の人々らが臨席:
 セトゥーバル司教アメリコ・マヌエル・アルヴェス・アギアール枢機卿座下(His Eminence Américo Manuel Cardinal Alves Aguiar, Bishop of Setúbal)、
 サンパウロ大司教オディロ・ペドロ・シェーラー枢機卿座下(His Eminence Odilo Pedro Cardinal Scherer, Archbishop of São Paulo)、
 キプロス駐箚ローマ教皇大使ジョヴァンニ・ピエトロ・ダル・トーゾ大司教座下(ヨルダン駐箚ローマ教皇大使 : フォラティアナ名義大司教 : Archbishop Giovanni Pietro Dal Toso, Apostolic Nuncio to Jordan, Apostolic Nuncio to Cyprus, Titular Archbishop of Foratiana)、
 東方正教会キプロス大主教ゲオルギオス座下(His Beatitude Archbishop GeorgeGeorgios】 of Cyprus)、
 東方正教会エルサレム総主教庁の代表、
 アルメニア使徒教会のキプロス府主教(?)、

 

Christian Media Center – English:
Episcopal Ordination Br. Bruno Varriano 2024 | Nicosia, Cyprus – YouTube

 

 (英語:ラテン・エルサレム総大司教区 公式ウェブサイト)Latin Patriarchate of Jerusalem – After 340 years… Msgr. Bruno Varriano, Bishop to the Island of Cyprus
 (英語:ラテン総大司教区キプロス代理区 公式ウェブサイト)Episcopal Ordination of HE Bruno Varriano – Homily & Video – Latin Patriarchal Vicariate of Cyprus

XユーザーのLatin Patriarchate of Jerusalemさん: 「قبرص – السبت 16آذار 2024، الرسامة الأسقفية للأب برونو فريانو، النائب البطريركي في قبرص، بتكريس غبطة الكاردينال بييرباتيستا. Cyprus – On Saturday, March 16th, 2024, Card. Pizzaballa presided over the Episcopal Ordination of Fr. Bruno Varriano, Patriarchal Vicar of Cyprus. https://t.co/tYIfVPMkIV」 / X

 

 (英語:ロシア真正教会 西欧教区 公式ウェブサイト)“Archbishop” George of the “Orthodox Church” of Cyprus Attends the Ordination of the New Latin Vicar Bishop – True Orthodox Diocese of Western Europe
 東方正教会の教会法上合法でない、あるいは単に規模が大きくない教会の一つ、ロシア真正教会西欧教区の公式ウェブサイト。
 過去のカトリック側による弾圧にも関わらず、東方正教会のキプロス大主教が臨席しているということで(もちろん批判的な意味で)記事にしています。

クリスマス(2022年):キリスト教/ロシア正教会首座/モスクワ総主教キリル聖下が、東方正教会以外でかつグレゴリオ暦12月25日に降誕祭(クリスマス)を祝う諸教会の首座らへ降誕祭の挨拶を送る(2022年12月)

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・ロシア全土【ルーシ全土】総主教キリル聖下(キリール総主教キリイル総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、東方正教会以外でかつグレゴリオ暦12月25日に降誕祭(クリスマス)を祝う諸教会の首座らへ降誕祭の挨拶を送りました。

※なお、ローマ教皇フランシスコ聖下へは別に挨拶が送られています

 モスクワ総主教庁 渉外局 の公式ウェブサイトによれば、特に以下の首座らの名前が特筆されています。

  • キリスト教/オリエント正教会/シリア正教会の首座/アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・アフレム2世聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Aphrem II, the Patriarch of Antioch and All the East, the Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)
  • キリスト教/東方教会(景教、通称:ネストリウス派、など)/アッシリア東方教会の首座/第122代カトリコス=総主教“マル”・アワ3世ロイェル聖下(His Holiness Mar Awa III Royel, The Catholicos-Patriarch of the Assyrian Church of the East)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会【マロン派】首座/アンティオキア・レバント全土総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下(His Beatitude and Eminence Moran Mor Béchara Boutros Cardinal Raï, O.M.M. , Patriarch of Antioch【Antiochia】 and the Whole Levant 【Maronite】)
  • キリスト教/オリエント正教会/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコス・マランカラ府主教“モラン”・“マル”・バセリオス・マルトマ・マシューズ3世聖下(シロ・マランカル典礼カトリコス : His Holiness Moran Mar Baselios Marthoma【Mar Thoma】 Mathews III, The Catholicos of the East and Malankara Metropolitan, The Supreme Head of the Malankara Orthodox Syrian Church of India)

 

 (ロシア語:ロシア正教会 モスクワ総主教庁 渉外局 公式ウェブサイト)Святейший Патриарх Кирилл поздравил глав инославных Церквей, отмечающих Рождество по григорианскому календарю: новость ОВЦС

Святейший Патриарх Кирилл поздравил глав инославных Церквей, отмечающих Рождество по григорианскому календарю… – Mospat.ru Официальный интернет-портал Отдела Внешних Церковных Связей МП | Facebook

キリスト教/マロン東方典礼カトリック教会首座/アンティオキア総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下が、ヨルダン王アブドッラー2世陛下を訪問(2022年12月)

 2022年12月7日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会【マロン派】首座/アンティオキア・レバント全土総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下(His Beatitude and Eminence Moran Mor Béchara Boutros Cardinal Raï, O.M.M. , Patriarch of Antioch【Antiochia】 and the Whole Levant 【Maronite】)は、
 ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・ビン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)
 ヨルダン皇太子アル・フセイン・ビン・アブドッラー2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Al Hussein bin Abdullah II)
 らと会談しました。

 

 (英語:ヨルダン王室 公式サイト)King receives Maronite Patriarch Al Rahi | Royal Hashemite Court
 (英語:アブドッラー2世王 公式サイト)King receives Maronite Patriarch Al Rahi | King Abdullah II Official Website

 (英語)King receives Maronite Patriarch Al Rahi | Jordan Times
 (英語)King receives Maronite Patriarch Al Rahi…

 

RHCさんはTwitterを使っています: 「His Majesty King Abdullah II, accompanied by His Royal Highness Crown Prince Al Hussein, receives Maronite Patriarch Mar Bechara Boutros Al Rahi, and reaffirms #Jordan's ongoing support for #Lebanon in its efforts to overcome crises https://t.co/pCX7rgFQkJ」 / Twitter

 

جلالة الملك عبدالله الثاني… – الديوان الملكي الهاشمي | Facebook

書籍形式PDFファイル(2022年11月 アラビア語・一部英語):キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下のスピーチを集めたもの。掲載写真のうちキリスト教指導者では、ローマ教皇フランシスコ聖下、ロシア正教会モスクワ総主教庁キリル聖下、エチオピア総主教“アブネ”・マティアス1世聖下、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教アントニー座下を重要視か

 キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)のスピーチ内容を集めた書籍形式の PDF ファイル「Their words to the end of the World」(アラビア語・一部英語)が公開されています。

 

 (英語版サイト)"Their words to the end of the World" .. An Online Book for H.H. Pope Tawadros II – Coptic Orthodox Church
※↑のページから PDF をダウンロードできます。

 

 掲載文章の中に写真が織り交ぜられているのですが、キリスト教指導者の他に、イスラム教指導者や世俗の要人などの写真も当然あります。
 キリスト教指導者で、コプト正教会以外、かつ集団で並んでいるわけではなく、二人で写っている写真が掲載されている方に限定すると、

  • (顔写真を並べたもの)ローマ・カトリック教会/ローマ名誉教皇ベネディクト16世聖下(His Holiness Benedict XVI, Pope Emeritus)
  • ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis
  • (故)オリエント正教会/シリア正教会首座/第122代アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・ザッカー1世イワス聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Zakka I Iwas, the Patriarch of Antioch and All the East, The Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)
  • 東方正教会/ロシア正教会首座/モスクワ・ロシア全土【ルーシ全土】総主教キリル聖下(キリール総主教キリイル総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)
  • オリエント正教会/エチオピア正教会首座/エチオピア総主教・カトリコス“アブネ”・マティアス1世聖下(His Holiness Abune Mathias I, Patriarch and Catholicos of Ethiopia)
  • クリストフ・シェーンボルン枢機卿座下(His Eminence Christoph Cardinal Schönborn, O.P., Archbishop of Vienna)>
  • 東方正教会/ギリシャ正教会首座/アテネ・ギリシャ全土大主教イエロニモス2世座下(His Beatitude Hieronymos II, Archbishop of Athens and All Greece and Primate of the Autocephalous Orthodox Church of Greece)
  • (二人ではありませんが)オリエント正教会/シリア正教会首座/アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・アフレム2世聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Aphrem II, the Patriarch of Antioch and All the East, the Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)とオリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)キリキア・カトリコスアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of the Great House of Cilicia【Catholicos of the Holy See of Cilicia】)
  • ↑の“イグナティウス”・アフレム2世と二人の写真
  • 東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)

※なお、周囲に人はいますが、ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会【マロン派】のアンティオキア・全レバント総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下(His Beatitude and Eminence Moran Mor Béchara Boutros Cardinal Raï, O.M.M. , Patriarch of Antioch【Antiochia】 and the Whole Levant (Maronite))との写真もあります。

 訪問国の都合上ウィーン大司教とアテネ大主教は当然程度の扱い。
 また、シリア正教会とアルメニア使徒教会キリキア・カトリコス庁は同じオリエント正教会で近場=準・身内=重要なのは前提のようなものです。

 残りの方々のうち、フランシスコ教皇の取り扱いが一番多いです。
 続いて、エチオピア総主教、モスクワ総主教、ヴォロコラムスク府主教。
 カトリックに、ロシア正教会、エチオピア正教会、と、この辺りは当然のことでしょうか。

 エチオピア正教会は同じオリエント正教会で、コプト正教会側から20世紀に独立正教会と認められたとはいえ、信徒数はエチオピア正教会の方が多く、またエルサレムのスルタン修道院の件では争いも続いています。なかなか身内と言い切れない、そのような状況もあります。
 三者会合による声明からすると、シリア正教会およびアルメニア使徒教会キリキア・カトリコス庁はこの件においてコプト正教会側を支持しているようなので、この二教会のほうが立場が近い。
 また、オリエント正教会と東方正教会全体の会合はもう止まって終わったようなものですが、コプト正教会とシリア正教会はそれぞれロシア正教会と神学的対話を続けています。その観点からは、コプト正教会と一番近い立場にいる教会はシリア正教会となるでしょう。

 それにしても、アラビア語部分の最後が、ロシア正教会のアントニー府主教の来訪、ロシア正教会側からのメダルの授与、となっているのは示唆的ではあります。
 というか、率直に言って、驚きました。

関連:
 キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教アントニー座下と会見(2022年11月)
 キリスト教/東方正教会シスマ2022:アレクサンドリア総主教セオドロス2世聖下が、モスクワ総主教キリル聖下の名を礼拝で挙げることを停止(2022年11月)ロシア側からは2019年に停止済み。相互に関係停止へ

 

 なお、 PDF の 89 ページは、タワドロス教皇の日本訪問時のものとなっています。

関連:
 キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下の来日、日本国外相 河野太郎 閣下と会見(2017年8月)