2019年8月29日、ウクライナ国会で、選挙で新しく当選した議員らによる宣誓などがおこなわれたようです。
キリスト教/東方正教会系の教会三派首座らそれぞれを接触させないように他の宗派・教派の人物が配置されているのを見て、吹き出してしまいました。
※写真を下記の記事か、フェースブックのほうでご覧ください。
(ウクライナ語:ウクライナ正教会モスクワ総主教庁系公式サイト)Предстоятель взяв участь в урочистому засіданні Верховної Ради – Українська Православна Церква
(英語)Primate of UOC takes part in the ceremonial meeting of Verkhovna Rada – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】フェースブック:
Сьогодні народні депутати IX скликання… – Православна Церква України | Facebook
写真向かって右から、
キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で高度な自治的権限を有するウクライナ正教会の、
ボリスポリ・ブロヴァリー府主教【ボリスピリ・ブロヴァリー府主教】アントニー座下(His Eminence Metropolitan Antoniy of Boryspil and Brovary)、
首座/キエフ・全ウクライナ府主教オヌフリー座下(His Beatitude Metropolitan Onufry of Kiev and All Ukraine)、
間に三人挟んで、
コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の首座“エピファニー府主教”、
元ウクライナ独立正教会【UAOC】首座で、現在は OCU の“リヴィウ府主教”である“マカリー府主教”、
間に一人挟んで、
“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”(キーウ・全ルーシ=ウクライナ総主教フィラレート聖下 : His Holiness Patriarch Filaret of Kyiv and All Rus’-Ukraine)、
となっています。
ぶっちゃけシスマ前から出てくるお三方(オヌフリー府主教、マカリー府主教、フィラレート総主教)はやっぱり全員来ているわけで、大山鳴動して鼠一匹というか、なんにも変わってないじゃないかと。
ただ、今回のこの並びで、元 UAOC 首座のマカリー府主教が、 OCU において重要な位置を占めていることは確認できたかと思います。 UOC-KP がフィラレート総主教によって分裂した以上、むしろ UAOC からの基盤のほうが安定している可能性もあります。もちろん、それが OCU の安定につながるのかどうかはよくわかりませんが……。