キリスト教/セルビア正教会/ザグレブ=リュブリャナ府主教ポルフィリイェ座下が、クロアチア駐箚のスペイン大使と会見(2020年10月)

 2020年10月26日、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会のザグレブ=リュブリャナ府主教ポルフィリイェ座下(His Eminence Metropolitan Porfirije of Zagreb-Ljubljana)は、クロアチア共和国駐箚スペイン王国特命全権大使アロンソ・デスカヤル・デ・マサレド閣下(His Excellency Alonso Dezcallar de Mazarredo)と会見しました。

 会談では、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】のパンデミック、クロアチアにおけるセルビア正教会の立ち位置および COVID-19 への対応などが話題となったようです。

※「デスカヤル・デ・マサレド」という姓を持つ大使が近年でスペインに二人いるみたいですが、関係性については不明。ただし、全員、パルマ・デ・マヨルカの貴族の系統に属するのではないかと思われます。

 

 (セルビア語:セルビア正教会ザグレブ=リュブリャナ府主教庁 公式サイト)Митрополит примио Амбасадора Шпаније у Хрватској – Митрополија загребачко-љубљанска

 

Митрополит Порфирије данас је у Загребу… – Mitropolija zagrebačko-ljubljanska | Facebook

 

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、新たに枢機卿に昇叙される13人を発表(2020年10月)

 キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、新たに枢機卿に昇叙される13人を発表しました。
 11月28日に教皇枢密会議にて昇叙される予定。
 9人は教皇選挙権を持つ80歳未満の模様(120人までという話はどこへいったのか……)。

 

Vatican News – Italiano:
L’annuncio di Francesco: 13 nuovi cardinali per la Chiesa – YouTube

 

 教皇、11月28日に枢機卿会議招集、13名の新枢機卿発表 – バチカン・ニュース

 (英語:バチカン・ニュース)Pope announces a consistory for the creation of 13 new cardinals – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)An introduction to the 13 new Cardinals announced by Pope Francis – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)New Cardinal-elects express surprise and gratitude – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)Cardinal-elect Antoine Kambanda: Being a Cardinal is a joy, a great burden, and a challenge – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)Cardinal-designate Advincula: Pope wants Church to tend to “peripheries” – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)Cardinal-elect Cantalamessa: Nomination ‘recognition of Word of God’ – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)Cardinal-elect Gregory: a pastor shaped by a “wonderful legacy of faith" – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)Cardinal-designate Grech: in service of the synodality of the Church – Vatican News

 

 (英語)Pope Francis announces that he will appoint new cardinals in November | ROME REPORTS

Pope Francis announces that he will appoint new cardinals in November – YouTube

 

13人は、

 

Bishop Mario Grech – General Secretary of the Synod of Bishops

ローマ教皇庁シノドス事務局事務局長マリオ・グレック司教座下(Bishop Mario Grech, General Secretary of the Synod of Bishops)
国籍:マルタ共和国

 

Bishop Marcello Semeraro – Prefect of the Congregation for the Causes of Saints

ローマ教皇庁列聖省長官マルチェッロ・セメラーロ司教座下(Bishop Marcello Semeraro, Prefect of the Congregation for the Causes of Saints)
国籍:イタリア共和国

 この方は、列聖省長官への起用により、枢機卿昇叙が確実視されていました。

関連:
 キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、マルチェッロ・セメラーロ司教座下をローマ教皇庁列聖省長官に、フリドリン・アンボンゴ・ベスング枢機卿座下を7人目のローマ教皇顧問枢機卿評議会議員に任命(2020年10月)

 

Archbishop Antoine Kambanda – Archbishop di Kigali (Rwanda)

キガリ大司教アントワーヌ・カンバンダ座下(Archbishop Antoine Kambanda, Archbishop of Kigali)

国籍:ルワンダ共和国

 

Archbishop Wilton Daniel Gregory, Archbishop of Washington, DC (USA)

ワシントン大司教ウィルトン・ダニエル・グレゴリー座下(セント・トーマス使徒座管理 : Archbishop Wilton Daniel Gregory, Archbishop of Washington, Apostolic Administrator of Saint Thomas)

国籍:アメリカ合衆国

 

Archbishop Jose Fuerte Advincula – Archbishop of Capiz, Philippines

カピス大司教ホセ・フエルテ・アドヴィンクラ座下(Archbishop Jose Fuerte Advincula, Archbishop of Capiz)

国籍:フィリピン共和国

 

Archbishop Celestino Aós Braco, O.F.M. Cap – Archbishop of Santiago, Chile

サンティアゴ・デ・チリ大司教セレスティーノ・アオス・ブラコ座下(Archbishop Celestino Aós Braco, O.F.M. Cap., Archbishop of Santiago de Chile)

国籍:チリ共和国スペイン王国

 

Bishop Cornelius Sim – Apostolic Vicar of Brunei

ブルネイ使徒座代理【代牧】コルネリウス・シム司教座下(Bishop Cornelius Sim, Vicar Apostolic of Brunei, Titular Bishop of Putia in Numidia)

国籍:ブルネイ・ダルサラーム国

 

Archbishop Augusto Paolo Lojudice – Archbishop of Siena-Colle Val d’Elsa-Montalcino

シエナ=コッレ・ディ・ヴァル・デルザ=モンタルチーノ大司教アウグスト・パオロ・ロユディチェ座下(Archbishop Augusto Paolo Lojudice, Archbishop of Siena-Colle di Val d’Elsa-Montalcino)

国籍:イタリア共和国

 

Father Mauro Gambetti, O.F.M. Conv. – Guardian of the Sacro Convento in Assisi

コンベンツアル聖フランシスコ修道会【コンベンツアル派の小さき兄弟会】司祭/アッシジの聖フランチェスコ修道院院長マウロ・ガンベッティ神父(The Very Reverend Father Mauro Gambetti, O.F.M. Conv., Priest of Order of Friars Minor Conventual, General Custos of the Sacred Convent of Saint Francis)

国籍:イタリア共和国

 

 以下の四方は80歳以上の模様。

 

Bishop Felipe Arizmendi Esquivel – Bishop Emeritus of San Cristobal de las Casas

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス名誉司教フェリペ・アリスメンディ・エスキベル座下(Bishop Felipe Arizmendi Esquivel, Bishop Emeritus of San Cristóbal de Las Casas)

国籍:メキシコ合衆国

 

Archbishop Silvano M. Tomasi, Former Nunzio Apostolico and Permanent Observer Emeritus to the United Nations and Specialized Agencies in Geneva

国際連合ジュネーブ事務局駐箚 ローマ教皇聖座 名誉代表シルヴァーノ・マリア・トマージ大司教座下(アケルム名義大司教 : Archbishop Silvano Maria Tomasi, C.S., Permanent Observer Emeritus to United Nations Office and Specialized Agencies in Geneva, Titular Archbishop of Acelum)

国籍:イタリア共和国

 

Father Raniero Cantalamessa, O.F.M. Cap. – Preacher of the Papal Household

カプチン・フランシスコ修道会司祭/使徒座説教師【ローマ教皇付説教師】ラニエロ・カンタラメッサ神父(Father Raniero Cantalamessa, O.F.M. Cap., Priest of Order of Friars Minor Capuchin)

国籍:イタリア共和国

 

Msgr Enrico Feroci – Rector of the Shrine of Our Lady of Divine Love in Castel di Leva

エンリコ・フェローチ神父(Father Enrico Feroci

国籍:イタリア共和国

 

続報:
 キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、13人を新たな枢機卿に昇叙(2020年11月)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】対策により、13人のうち2人が参加できず

 

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、スペイン首相サンチェス閣下と会見(2020年10月)

 2020年10月24日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、スペイン王国首相ペドロ・サンチェス・ペレス=カステホン閣下(The Most Excellent Mr Pedro Sánchez Pérez-Castejón)と会見しました。

 

 (英語)Pope advises Spanish prime minister on how to govern without submitting to ideologies | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English
Pope advises Spanish prime minister on how to govern without submitting to ideologies – YouTube

 

 (英語:ローマ教皇聖座 公式サイト)Holy See Press Office Communiqué: Audience with the Prime Minister of Spain, 24.10.2020
 (英語:バチカン・ニュース)Pope receives Pedro Sánchez Pérez-Castejón – Vatican News

 (スペイン語:スペイン政府 公式サイト)La Moncloa. 24/10/2020. Sánchez apuesta por trabajar unidos para construir un mundo más justo y solidario, que defienda a las personas más vulnerables [Presidente/Destacados]

 

La MoncloaさんはTwitterを使っています 「El PG, @sanchezcastejon, se ha reunido hoy con @Pontifex_es, en el Vaticano, para abordar cuestiones de interés común como el multilateralismo, el cambio climático, las migraciones o el pacto educativo global. ℹ️ Toda la información: https://t.co/FxVLHmATRq https://t.co/PKHu6yFjeL」 / Twitter

 

Pedro SánchezさんはTwitterを使っています 「Gracias, @Pontifex_es por recibirme en el Vaticano. Coincidimos en abordar la crisis ocasionada por el #COVID19 desde el multilateralismo y con una mirada social; protegiendo a los más vulnerables y avanzando, toda la sociedad unida, hacia un mundo más justo y solidario. https://t.co/BMUGUXx2o8」 / Twitter

 

アンドラ共同統治公/ウルヘル司教ジュアン=エンリク・ビベス・イ・シシリア大司教座下が、アンドラ公国で選出された市長らと会見(2020年1月)

※この記事は世界の王室ニュースと重複します。

 

 2020年1月21日、キリスト教/ローマ・カトリック教会のウルヘル司教で、個人として大司教に叙されているジュアン=エンリク・ビベス・イ・シシリア座下(Archbishop Joan-Enric Vives i Sicília, Bishop of Urgell)は、2019年12月にアンドラ公国で選出された市長(Cònsols Majors)・副市長(Cònsols Menors)らと会見しました。

※ウルヘル司教は、フランス国家元首(現在は大統領)とともにアンドラ公国の共同国家元首であるアンドラ共同統治公(Co-Prince of Andorra)を務めます。

 

 (カタルーニャ語:ウルヘル司教区 公式ウェブサイト)El Copríncep Episcopal rep els Cònsols dels Comuns d'Andorra

Bisbat d'Urgell – Bisbat d'Urgellさんがリンクをシェアしました。 | Facebook

 

キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”公式サイトに“フィラレート総主教”へのインタビューが掲載(2019年9月)コンスタンティノープルを批判

 “ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の公式サイトに、“フィラレート総主教”(キーウ・全ルーシ=ウクライナ総主教フィラレート聖下 : His Holiness Patriarch Filaret of Kyiv and All Rus’-Ukraine)へのインタビュー記事が掲載されています。
 記事によれば、ジャーナリストによるインタビューのようです。

 

 (ウクライナ語: UOC-KP 公式サイト)Патріарх Філарет: «В Українській державі повинна бути дійсно незалежна автокефальна Церква» – Українська Православна Церква Київський Патріархат

 (英語)Filaret: Pat. Bartholomew asked President to speed up liquidation of UOC-KP – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)Filaret: Patriarch Bartholomew seeks absolute power in Orthodoxy – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)Philaret effectively admits to election tampering, claims Epiphany became primate thanks to him / OrthoChristian.Com

 

 内容は、これまでに比べれば整理されており、この一年いうことがコロコロ変わったり、これまでの行動のまずいところがうまく(?)スルーされているような気がするようなところ、そしてそもそも教会にナショナリズムは必要なの?という根本的なことを除けば、ある程度の説得力はあるのではないかと思います。

 フィラレート総主教によれば、まず彼はロシア正教会モスクワ総主教庁に独立正教会としてくれるように請願したが、これははねつけられたということです。
 そのためコンスタンティノープルを頼ったが、彼らはずーっとグズグズしたあげく、事実上独立を認めていない内容のトモスを渡してきた。それはコンスタンティノープルを絶対的な権力として確立させるためだ、としています。数年前の東方正教会全体の会合で、ロシア正教会、アンティオキア総主教庁、ブルガリア正教会、ジョージア正教会【グルジア正教会】、が欠席しましたが、これはコンスタンティノープルが自らの権力を絶対にしようとしたためであるとし、欠席したロシア正教会などの立場を支持しています(!)。
 また、なぜ「総主教」にこだわるかといえば、ポーランド正教会のように府主教を首座とする独立正教会というのは可能だが、府主教は必ずしも独立正教会の首座というわけではない。「総主教」ならば必ずそうだ、ということです(なぜ総主教にこだわるかについてもこれまで発言が変わったりしているので話半分に聞いていけばいいのですが、確かに総主教と認めた相手にあの内容のトモスを渡すのはムチャ度が増すとは思います)。
 ポロシェンコ(元)大統領については、選挙目当てだったとまたも批判、というか事実を指摘
 その他、欧州を批判したりしていますが、結論としては、ウクライナには、モスクワからもコンスタンティノープルからも真に独立(independent)した「独立正教会(autocephalous church)」が必要だということです。

 

 理屈の展開はわからないでもありませんが、そもそも国単位で独立教会を作らねばならないというのは東方正教会全体では合意されていないというのはどうでもいいとしても、モスクワとコンスタンティノープルを共に敵に回していったいどこに独立正教会として認定してもらおうというのか。もらったとしてなんなんだというのがさっぱりわからないところです。