2024年5月2日、キリスト教/東方正教会/アレクサンドリア総主教庁のジンバブエ・アンゴラ府主教セラフィム座下(His Eminence Metropolitan Seraphim【Serafim】 (Kykkotis) of Zimbabwe and Angola)は、エンジェリック・モレン(Angelic Molen)という女性を女性輔祭(Deaconess : 女性助祭)に叙聖したということです。
アレクサンドリア・全アフリカ総主教セオドロス2世聖下(His Beatitude Theodoros II, Pope and Patriarch of Alexandria and All Africa)と聖シノドの承認によるものですが、(例によって)他の東方正教会の教会との事前の調整は一切ありません。
おそらくですが、今回の件をスルーする教会、認める教会、場合によってはコミュニオンを解除する教会にわかれると思われます。
また、ロシア正教会がアフリカにおける総主教代理庁(Patriarchal Exarchate of Africa)を設置し、(コミュニオンを相互に切っている)アレクサンドリア総主教庁と対立していますが、今回のアレクサンドリア総主教庁の行動により、女性輔祭という存在を支持しない人々がロシア正教会(のアフリカにおける総主教代理庁)の支持に回ることも考えられます。
※この話題は、広範囲に影響を与える可能性がありますので、重要だと思われる方は、細かい事実や最新の情報をご自身で熱心に追われることをお勧めします。
(英語)Metropolitan Serafim of Zimbabwe Ordained Angelic Molen as Deaconess – Orthodoxy Cognate PAGE
Orthodoxy Cognate PAGE:
Breaking News: Dr. John G. Panagiotou Responds to the Ordination of Orthodox Deaconess in Zimbabwe – YouTube
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(英語)Eastern Orthodox Church ordains Zimbabwean woman as its first deaconess
(ギリシャ語)Χειροτονήθηκε η πρώτη γυναίκα διακόνισσα στην Ι.Μ. Ζιμπάμπουε!!
追記:
2024年5月4日、セラフィム府主教は、エンジェリック女性輔祭を女性輔祭長(訳語訂正)女性首輔祭(Archdeaconess)に昇叙したという情報が出ています。
全体の状況も今一つはっきりしないので、新しい情報を待つことにします。
関連:
キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルの府主教が、アレクサンドリア総主教庁のジンバブエ府主教が女性輔祭を叙聖した件について猛批判したというニュースに続き、それに対する反論など(2024年5月)
動画(英語):ロシア真正教会【RTOC】の西欧教区のチャンネルが、東方正教会アレクサンドリア総主教庁が、 Deaconess を“叙聖”したことに関する動画を公開(2024年5月)