キリスト教/ロシア正教会/アフリカにおける総主教代理/クリン府主教レオニード座下が、ナイジェリア大統領ブハリ閣下の80歳を祝福(2022年12月)

 2022年12月17日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会/アフリカにおける総主教代理/クリン府主教レオニード座下(His Eminence Metropolitan Leonid of Klin, Patriarchal Exarch of Africa)は、ナイジェリア連邦共和国大統領ムハンマド・ブハリ閣下(His Excellency Muhammadu Buhari GCFR)の80歳の誕生日を祝福するメッセージを発出しました。

 

 (英語:アフリカにおける総主教代理区 公式ウェブサイト)Congratulations from Metropolitan Leonid to the President of Nigeria Muhammadu Buhari on his 80th birthday

Поздравление митрополита… – Patriarchal Exarchate of Africa | Facebook

インタビュー動画(ロシア語・英語字幕):キリスト教/ロシア正教会/アフリカにおける総主教代理/クリン府主教レオニード座下が、アレクサンドリア総主教庁による“処分”についてコメント(2022年11月)

関連:
 キリスト教/東方正教会シスマ2022:アレクサンドリア総主教セオドロス2世聖下が、モスクワ総主教キリル聖下の名を礼拝で挙げることを停止(2022年11月)ロシア側からは2019年に停止済み。相互に関係停止へ
 キリスト教/東方正教会シスマ2022:ロシア正教会/アフリカにおける総主教代理/クリン府主教レオニード座下が、アレクサンドリア総主教庁による“処分”についてコメント(2022年11月)

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会/アフリカにおける総主教代理/クリン府主教レオニード座下(His Eminence Metropolitan Leonid of Klin, Patriarchal Exarch for Africa)へのインタビュー動画、英語字幕版が出ていたのでリンクしておきます。

 

Патриарший Экзархат Африки(アフリカにおける総主教代理区 公式チャンネル):
Metropolitan Leonid: We saved Orthodox Christians of Africa from canonical crimes – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KdhIGAAmIs8

キリスト教/東方正教会シスマ2022:ロシア正教会/アフリカにおける総主教代理/クリン府主教レオニード座下が、アレクサンドリア総主教庁による“処分”についてコメント(2022年11月)

一つ前の情報:
 キリスト教/東方正教会シスマ2022:アレクサンドリア総主教セオドロス2世聖下が、モスクワ総主教キリル聖下の名を礼拝で挙げることを停止(2022年11月)ロシア側からは2019年に停止済み。相互に関係停止へ

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会/アフリカにおける総主教代理/クリン府主教レオニード座下(His Eminence Metropolitan Leonid of Klin, Patriarchal Exarch for Africa)が、上記の件についてコメント。

 アレクサンドリア総主教庁が何を決定したのか確認すること、モスクワ総主教と聖シノドの決定を待つことなど、原則の確認などから、現在の活動について語っていたりもします。

 

 (ロシア語)Telegram: Contact @exarchleonid

 (動画:ロシア語:ロシア正教会 アフリカにおける総主教代理区 公式サイト)Митрополит Леонид: Мы спасли православных Африки от канонических преступлений
 (インタビュー記事:ロシア語:ロシア正教会 アフリカにおける総主教代理区 公式サイト)Патриарший Экзарх Африки прокомментировал решения Александрийской Церкви
 (インタビュー記事:ロシア語:ロシア正教会 アフリカにおける総主教代理区 公式サイト)Любые вердикты Александрийской Церкви в отношении духовенства Русской Православной Церкви будут канонически ничтожны

 

続報:
 インタビュー動画(ロシア語・英語字幕):キリスト教/ロシア正教会/アフリカにおける総主教代理/クリン府主教レオニード座下が、アレクサンドリア総主教庁による“処分”についてコメント(2022年11月)

キリスト教/東方正教会シスマ2022:アレクサンドリア総主教セオドロス2世聖下が、モスクワ総主教キリル聖下の名を礼拝で挙げることを停止(2022年11月)ロシア側からは2019年に停止済み。相互に関係停止へ

 現在開催されている、キリスト教/東方正教会/アレクサンドリア総主教庁の聖シノドの会合で、キリスト教/東方正教会/アレクサンドリア・全アフリカ総主教セオドロス2世聖下(His Beatitude Theodoros II, Pope and Patriarch of Alexandria and All Africa)は、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・ロシア全土【ルーシ全土】総主教キリル聖下(キリール総主教キリイル総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)の名を礼拝で挙げることを停止することを決定しました。
 会合はまだ終了していないので、全体の決定の詳細がどうなるかはわかりませんが、2019年にロシア正教会側は同様の決定をしているので、これで相互に関係の停止となりました。
 また、アレクサンドリア総主教庁は、ロシア正教会のアフリカにおける総主教代理/クリン府主教レオニード座下(His Eminence Metropolitan Leonid of Klin, Patriarchal Exarch for Africa)の聖職権限を剥奪するとしています。ロシア正教会には何の関係もありませんが

 

 (ギリシャ語)Το Πατριαρχείο Αλεξανδρείας διέκοψε την μνημόνευση του Πατριάρχη Μόσχας
 (英語)Patriarch Theodoros stops commemorating Patriarch Kirill, Russian Exarch declared defrocked by Alexandria / OrthoChristian.Com

 

 2018年~2019年にコンスタンティノープルが、自身がロシア正教会の管轄権下と認めていたウクライナで、教会法上合法でない上に使徒継承性が成立していない“主教”を首座とする OCU を承認するというムチャクチャな事態(使徒継承性や独立正教会に関するルールという、東方正教会の根幹を儀礼上トップの場所が雑に破った)があり、それに追随したアレクサンドリア総主教庁、ギリシャ正教会、キプロス正教会を含めて、ロシア正教会は関係を停止しています(一部残ってる部分もありますが)。コンスタンティノープルを含む4教会以外は追随していないため事態はその後には大きく動いていませんでしたが、アレクサンドリア総主教庁はロシア正教会と相互に関係を停止することを選びました。4教会はこのままロシア正教会と縁を切る方向に進む可能性が増しているように見えます。

 今回のアレクサンドリア総主教庁の決定は、ロシア正教会が、アレクサンドリア総主教庁の管轄権下であるとロシア正教会が認めていたはずのアフリカに、「アフリカにおける総主教代理区」を許可なく設置し、アレクサンドリア総主教庁を無視してお株を奪うような活動を始めたことが原因です(が、そもそも、上記のようなコンスタンティノープルの愚行に賛同した時点で結末は予見できていたようなものです)。
 ただ、ロシア正教会を含む各独立正教会は、一度独立正教会と認め、その管轄権下と認めれば撤回が出来ないという立場(そのため、ウクライナをロシア正教会の管轄権下ではないと一方的に認めることはできない)であり、ロシア正教会はアフリカ全土をアレクサンドリア総主教庁の管轄権下であると20世紀初頭に認めています。つまり、一方的にアフリカで活動すると「そんなことをしたらコンスタンティノープルと同レベルになってしまう」という指摘は出ていました。
 これに対する公式な立場はモスクワ総主教庁からは出ていないように思います。ロシア正教会の聖職者からは、「アフリカ全土はそもそもローマ総主教庁の管轄権下なので、モスクワ総主教庁が勝手によその総主教庁に移動することは出来ないから、アレクサンドリア総主教庁の管轄権下と認めたこと自体が無効なので無意味」というような見解も出ているようです(よく考えるものというか……)。

 ともあれ、ロシア正教会側のアフリカにおける総主教代理区が、オリエント正教会のコプト正教会から建物の提供を受けるに及び、アレクサンドリア総主教からコプト正教会側へ抗議(「東方正教会内部の問題への介入だ!」)もおこなわれたようですが、特に意味のある反応もなかったようで、結果的にことは東方正教会内部の問題におさまっていないことを示した形に。

 もともと、アレクサンドリア総主教庁は、活動において、ギリシャとロシア正教会からの支援に強く依存している形があり、ギリシャからの要求によりコンスタンティノープルに追随したものの、ロシア正教会からの関係停止とそのアフリカにおける総主教代理区設置から受けるマイナスな影響は強かったはず。
 その後、セオドロス総主教は、アフリカの要人と会見する機会もいくつかあったようで、おそらくロシア正教会と完全に縁を切ってもやっていける、あるいはやっていくしかないと踏んだということなんでしょう。
 今回の件がコンスタンティノープルやギリシャの諸集団と事前に協議したものなのかどうかはわかりませんが、どちらにせよアレクサンドリアと歩調をあわせていく形になるでしょう。

 

続報:
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キリスト教/ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)の今年最後の聖シノド会合がおこなわれる(2020年12月)

 2020年12月9日、キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で高度な自治権を行使するウクライナ正教会は、今年最後の聖シノド会合をおこないました。

 ヴァルナヴ掌院(Archimandrite Varnavu)がミコライフ教区(ムィコラーイウ教区)の補佐としてノヴォブズキー主教に任命されるようです。

 内容はいろいろありますが、コンスタンティノープル批判が一番重要なものでしょうか。
 コンスタンティノープルのバルソロメオス総主教は、ウクライナ正教会の主教らについて「私は彼らが一時的にウクライナにいるのを許してやっている」などと発言するなど、とにかくまあこれはもういろいろとダメだろうと思う次第です。

 

ボリスポリ・ブロヴァリー府主教アントニー座下のコメントなど/
Українська Православна Церква(ウクライナ正教会 公式チャンネル):
КОМЕНТАР: Засідання Священного Синоду УПЦ – YouTube

 

#ВІДЕО Підсумки засідання Священного… – Українська Православна Церква | Facebook

 

 (ウクライナ語:ウクライナ正教会 公式サイト)Розпочалось останнє у 2020 році засідання Священного Синоду Української Православної Церкви – Українська Православна Церква
 (ウクライナ語:ウクライナ正教会 公式サイト)Підсумки Священного Синоду УПЦ від 9 грудня 2020 року (+відео) – Українська Православна Церква
 (ウクライナ語:ウクライナ正教会 公式サイト)УПЦ передала Антіохійській Церкві понад 2 мільйони гривень, – Священний Синод – Українська Православна Церква
 (ウクライナ語:ウクライナ正教会 公式サイト)УПЦ передала медичним закладам і нужденним 2,5 мільйона гривень і понад 450 тонн гуманітарної допомоги – Українська Православна Церква
 (ウクライナ語:ウクライナ正教会 公式サイト)Звіт Керуючого справами Української Православної Церкви за 2020 рік – Українська Православна Церква
 (ウクライナ語:ウクライナ正教会 公式サイト)Священний Синод благословив місцеве шанування 5-ох подвижників, які подвизались у Сумській і Олександрійській єпархіях – Українська Православна Церква
 (ウクライナ語:ウクライナ正教会 公式サイト)УПЦ у 2020 році – зросла кількість парафій, священнослужителів і студентів духовних навчальних закладів – Українська Православна Церква
 (ウクライナ語:ウクライナ正教会 公式サイト)Священний Синод обрав нового єпископа — вікарія Миколаївської єпархії – Українська Православна Церква
 (ウクライナ語:ウクライナ正教会 公式サイト)Священний Синод висловив позицію щодо заяви Патріарха Варфоломія відносно статусу УПЦ – Українська Православна Церква

 

Розпочалось останнє у 2020 році… – Українська Православна Церква | Facebook

 

9 грудня 2020 року під час останнього в… – Українська Православна Церква | Facebook

 

 ウクライナ正教会の聖シノドは、ウクライナ正教会の首座/キエフ・ウクライナ全土府主教オヌフリー座下(His Beatitude Metropolitan OnufriyOnufry】 of Kiev and All Ukraine)の臨席の元に開催され、固定メンバーは、

  • オデッサ・イズマイル府主教アガファンゲル座下(アハファンヘル府主教 : His Eminence Agafangel, Metropolitan of Odessa and Izmail)
  • シンフェロポリ・クリミア府主教ラザル座下(His Eminence Metropolitan Lazar of Simferopol and Crimea)
  • フスト・ヴィノグラドフ府主教【フースト・ヴィノフラーディフ府主教】マルク座下(His Eminence Metropolitan Mark of Khust and Vinogradov【Vynohradiv】)
  • ドネツク・マリウポリ府主教イラリオン座下(His Eminence Hilarion【Ilarion】, Metropolitan of Donetsk and Mariupol)
  • カメネツ=ポドリスク・ゴロドク府主教【カムヤネツィ=ポヂリスキー・ホロドク府主教】フョードル座下(His Eminence Metropolitan Theodore of Kamyanets-Podilskyi and Horodok)
  • ヴィシゴロド・チェルノブイリ府主教パーヴェル座下(His Eminence Metropolitan Pavel of Vyshgorod and Chornobyl)
  • ルガンスク・アルチェフスク府主教【ルハンスク・アルチェウスク府主教】ミトロファン座下(His Eminence Metropolitan MitrofanMytrofan】 of Lugansk【Luhansk】 and Alchevsk)
  • ボリスポリ・ブロヴァリー府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Antoniy of Boryspil and Brovary)

 

 (ロシア語:ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式サイト)Блаженнейший митрополит Онуфрий возглавил последнее в 2020 году заседание Синода Украинской Православной Церкви / Новости / Патриархия.ru
 (ロシア語:ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式サイト)Состоялось очередное заседание Священного Синода Украинской Православной Церкви / Новости / Патриархия.ru

 (英語)Ukrainian Synod: Constantinople has no canonical grounds to talk about status of Ukrainian Church / OrthoChristian.Com
 (英語)2020 report: Ukrainian Church grows in number of monasteries, parishes, bishops, clergy / OrthoChristian.Com

 (英語)Synod: Phanar's rhetoric on UOC status threatens religious peace in Ukraine – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)Synod of UOC: Phanar's decisions on His Beatitude have no canonical grounds – UOJ – the Union of Orthodox Journalists