キリスト教/スペインのブルゴス大司教区にあるクララ会の修道院の修道女たちが、教皇座空位論の“司教”に従いカトリック教会を離れると宣言した件、処分の手続きが開始されている模様(2024年6月)

 キリスト教/ローマ・カトリック教会/スペインのブルゴス大司教区にあるクララ会の修道院が、教皇座空位主義者(Sedevacantism)の“司教”に従うことを宣言した件。

関連:
 キリスト教/スペインのブルゴス大司教区にあるクララ会の修道院の修道女たちが、教皇座空位論の“司教”に従いカトリック教会を離れると宣言した模様(2024年5月)

 2024年5月29日に、イサベル修道院長の任期が終了ということもあり、該当する修道院が属する連盟はローマ教皇聖座に対応を要請し、ローマ教皇聖座は、ブルゴス大司教マリオ・イセタ・ガビカゴヘアスコア座下(Archbishop Mario Iceta Gavicagogeascoa, Archbishop of Burgos)をこの件の責任者として任命しました。

 (スペイン語:ブルゴス大司教区 公式ウェブサイト)Ante las novedades sobre la comunidad de Santa Clara de Belorado
 (英語)Excommunication looms for renegade group of Poor Clares in Spain  | Catholic News Agency

 6月6日に、大司教から派遣された3人が、修道女側に通知文書を手渡した模様です。6月16日までの弁明が求められているようですが……。その可能性はなさそうな対応だったようです。
 また、修道女側も、ブルゴス大司教側が修道院財産を(彼女らの認識によれば不当に)動かせないようにしていることと、修道院の敷地に3人が勝手に立ち入ったことに対し批判をしています。

分離した修道女側のアカウントに掲載されている、彼女たちが受け取った文書の画像と、6月6日の3人の来訪を受けてのコメント:
Queridos hermanos en Cristo: Paz y bien. A día de hoy nos volvemos a ver impelidas a desmentir los extremos en que los medios de… | Instagram

 

2024年6月18日追記:

 該当の修道女側の要請により、出頭期限は6月21日に延期となったようです。

 (英語)Schismatic Spanish nuns have last chance to avoid formal excommunication | Catholic News Agency

キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下が、同教会のロンドン大主教アンゲロス座下と会見(2024年6月)

 2024年6月11日、キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)は、同教会のロンドン大主教【ロンドン大司教】アンゲロス座下(His Eminence Archbishop Angaelos of London)と会見しました。

 内容は、アンゲロス大主教から活動の報告を受けているようなもののようですが。

 前々から気になっているのは、アンゲロス大主教の称号について、コプト正教会(アレクサンドリア総主教庁)の公式ウェブサイトは、主教(Bishop)としか表記しておらず、大主教である表記を見たことがありません。
 ただし、コプト正教会の海外教区では、大主教(Archbishop)としているところが、英国以外でもあり、本人が勝手に名乗っているようなわけでももちろんなさそうです。

 

 (英語:コプト正教会 公式ウェブサイト)H.H. Pope Tawadros II Receives H.G. Bishop Angelos, Bishop of London – Coptic Orthodox Church

H.H…. – Coptic Orthodox Church – الكنيسة القبطية الأرثوذكسية | Facebook

XユーザーのArchbishop Angaelosさん: 「Blessed to be received by His Holiness Pope Tawadros III, Pope of Alexandria and Patriarch of the See of Saint Mark, at the Papal Residence in Cairo today, with an opportunity to discuss the Church’s pastoral ministry and wider engagement in the Britain, as well as our ecumenical https://t.co/2HaU8gPZaN」 / X
https://x.com/BishopAngaelos/status/1800491220038250711

キリスト新聞社ホームページの記事へのリンク:シリコンバレーの司教とカトリックのAI専門家 AIによる福音伝道について議論 2024年5月31日

※キリスト新聞社ホームページへのリンクです。

 シリコンバレーの司教とカトリックのAI専門家 AIによる福音伝道について議論 2024年5月31日 – キリスト新聞社ホームページ

 キリスト教/ローマ・カトリック教会の、サンノゼ司教【サンノゼ・イン・カリフォルニア司教】オスカー・カントゥ座下(Bishop Oscar Cantú, Bishop of San Jose)のコメントがあります。

 AI は社会にとってすでに重要なテーマとなっていますが、宗教やキリスト教の方面でどうなるのかはまだまだわかりません。

キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下が、ローマ教皇庁教理省長官ビクトル・マヌエル・フェルナンデス枢機卿座下らと会見(2024年5月)

 2024年5月22日、キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)は、ローマ教皇庁教理省長官ビクトル・マヌエル・フェルナンデス枢機卿座下(His Eminence Victor Manuel Cardinal Fernández, Prefect of the Dicastery for the Doctrine of the Faith)と会見しました。

 コプト正教会側の公式ウェブサイトの記載から取れるのは(英語版の記事はときどき変になるので注意ですが)、2024年3月に出された、いわゆる同性婚(so-called same-sex marriage)を拒否する同教会の聖シノドの声明に対し、今回の訪問時に枢機卿がこれに賛同した、ということです。
 2023年末に、ローマ教皇庁が、同性カップルを祝福できるという見解を示したと報道された後に、東方の教会ではこれに対して神学的対話への影響や中止に関する議題があがりました。
 枢機卿は、同性婚にカトリック教会が賛成しているわけではないことを伝えています。

 枢機卿には、エジプト駐箚ローマ教皇大使ニコラス・ヘンリー・マリー・デニス・テヴナン大司教座下(アエクラヌム名義大司教 : Archbishop Nicolas Henry Marie Denis Thevenin, Titular Archbishop of Aeclanum, Apostolic Nuncio to Egypt, Apostolic Nuncio to Oman)が同行(なぜかコプト正教会の記事では毎回 Cardinal と表記されますが……)。

 

 (英語:コプト正教会 公式ウェブサイト)H.H. Pope Tawadros II Receives Cardinal Victor Fernandez, Envoy of the Pope of the Vatican, and Head of the Vatican’s Department of Doctrine and Faith – Coptic Orthodox Church

قداس… – Coptic Orthodox Church – الكنيسة القبطية الأرثوذكسية | Facebook

 

追記:
 バチカンニュース(英語版)でも記事が出たのでリンクしておきます。

 Fiducia supplicans: Fernández Visits Tawadros – Vatican News

 

追記2:
 ROME REPORTS も映像付きで記事を出しました。
 東西教会の融和(が進まない原因となりうる)ということで注目が高かった項目ということでしょうか。

 (英語)Vatican seeks to clear up misunderstandings with Coptic Church over same-sex blessings – Rome Reports

ROME REPORTS in English:
Vatican seeks to clear up misunderstandings with Coptic Church over same sex blessings – YouTube

インタビュー動画(英語):キリスト教/シリア・マラバル東方典礼カトリック教会(シロ=マラバル東方典礼カトリック教会)首座/エルナクラム=アンガマリー首位大司教ラファエル・タッティル座下へのインタビュー映像(2024年5月)

 インドのキリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/シリア・マラバル東方典礼カトリック教会(シロ=マラバル東方典礼カトリック教会)首座/エルナクラム=アンガマリー首位大司教“マル”・ラファエル・タッティル座下(His Beatitude Archbishop Mar Raphael Thattil, Major Archbishop of Ernakulam-Angamaly)へのインタビュー映像です。

 

Vatican News – English:
Interview: Archbishop Raphael Thattil, head of Syro-Malabar Church – YouTube

 

 (英語:バチカンニュース)Archbishop Thattil: Union with Rome central to Syro-Malabar identity – Vatican News

The following transcript has been lightly edited for reasons of style and brevity.

※つまり、記事のテキストは、動画中の座下の発言そのままではありません。

 

関連:
 キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、インドのシリア・マラバル東方典礼カトリック教会(シロ=マラバル東方典礼カトリック教会)首座/ラファエル・タッティル首位大司教座下ら同教会の聖職者らと会見(2024年5月)