キリスト教/ローマ・カトリック教会/聖ペトロ座属人裁治区に初の司教が叙任される(2015年11月)

 キリスト教/ローマ・カトリック教会/聖ペトロ座の属人裁治区(Personal Ordinariate of the Chair of Saint Peter)の公式サイトによりますと、同属人裁治区の裁治権者に初の司教が叙任されたそうです。
 スティーヴン・J・ロペス司教座下(Rev. Msgr. Steven J. Lopes)が同属人裁治区を管理することになるようです。

 属人裁治区は、アングリカン・コミュニオンの教会から離脱しカトリックの傘下に入った人々のために作られたものであり、現時点で三つ存在する属人裁治区は、いずれも司教ではない裁治権者が管理しています。
 北米を管轄する聖ペトロ座の属人裁治区は2012年設立。
 初代裁治権者ジェフリー・N・スティーンソン師は、公式サイト肩書きがすでに名誉裁治権者(Monsignor Jeffrey N. Steenson, Ordinary Emeritus)となっています。

 

記事:
 (英語:聖ペトロ座の属人裁治区公式サイト)WELCOME, BISHOP-ELECT LOPES! | Personal Ordinariate of the Chair of St. Peter
 (英語:聖ペトロ座の属人裁治区公式サイト)Statement on the appointment of Bishop-elect Lopes | Personal Ordinariate of the Chair of St. Peter

キリスト教/英国正教会【イギリス正教会】がキリスト教/オリエント正教会/コプト正教会より離脱(2015年10月)

 英国正教会【イギリス正教会】公式サイトで2015年10月5日付けで掲載されている記事によりますと、キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の傘下にあった英国正教会【イギリス正教会】首座グラストンベリー府主教セラフィム座下(His Eminence Metropolitan Seraphim of Glastonbury)とキリスト教/オリエント正教会/コプト正教会/英国代表主教のアンゲロス主教座下(アンジェロス主教 : His Grace Bishop Angaelos, General Bishop of the Coptic Orthodox Church in the United Kingdom)の共同声明として、イギリス正教会がコプト正教会より平和裏に離脱することが合意されたという文書が出されています。

 

 イギリス正教会は、シリア正教会系の教会として成立しましたが、1994年にコプト正教会の傘下に入っていました。
 今回の離脱後、1994年以前の「autonomous(自治)」教会の地位になるとのことですが、これがオリエント正教会全体でどのような位置付けなのかはよくわかりません。
 しかし、主流のコミュニオンには属さないということになるでしょう。

 

記事:
 (英語)Joint announcement from the Coptic Orthodox Church in the United Kingdom and the British Orthodox Church of the British Isles – The British Orthodox Church

 

キリスト教/ウクライナ独立正教会(UAOC)首座に“マカリー府主教”が選出される(2015年6月)

 2015年6月4日、キリスト教/東方正教会系統の教会法上合法でないウクライナ独立正教会(UAOC)は、2月24日に永眠した“メフォーディー府主教”の後継を選ぶ選挙を行い、“マカリー府主教”(リヴィウ府主教マカリー座下 : His Eminence Metropolitan Makariy of Lviv)が選出された模様です。
 1944年10月1日生まれの70歳。

 同府主教は、ロシア正教会の司祭でしたが、後にウクライナ独立正教会(UAOC)に移ります。
 メフォーディイ座下の永眠に伴い、首座代行に選出されていました。

 ウクライナ独立正教会は、ウクライナ国内に展開する東方正教会系の教会の一つで、人口の10%近い信徒が存在するとの調査もありますが、東方正教会の各教会からは合法的な教会として承認されていません。

 

 (英語)UAOC elects a new Primate – RISU
 (英語)Metropolitan Makariy of Lviv elected new Primate of the Ukrainian Autocephalous Orthodox Church | News | Orthodoxy Cognate PAGE

キリスト教/アッシリア東方教会が、首座であるカトリコス=総主教の選出を延期、古代東方教会との統合を目指す(2015年6月)

 キリスト教/東方教会/アッシリア東方教会の聖職者会議が2015年6月2日~6月5日に開催され、今年3月に永眠したカトリコス=総主教“マル”・ディンハ4世聖下(ディンカ4世 : His Holiness Mar Dinkha[MarDinkha] IV, Catholicos-Patriarch)の後継の選出が9月に延期されることなどが決定されたようです。
 理由として、アッシリア東方教会より分派した古代東方教会との(再)統合を目指すことが上げられています。

 

追記:
 この交渉は失敗に終わり、同教会の聖シノドはこれ以上の対話をおこなわないことを決定、ゲワルギス3世を選出しました。

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下が、ヴォロネジ州知事、ヴォロネジ府主教と会見(2014年8月)

 2014年8月26日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、ロシア連邦構成主体ヴォロネジ州知事アレクセイ・ヴァーシリエヴィチ・ゴルデーエフ閣下(Alexey Vasiliyevich Gordeyev【Gordeev】)及びロシア正教会ヴォロネジ・リスキンスキー府主教セルギイ座下(His Eminence Metropolitan Sergii【Sergius】 of Voronezh and Liskinsky)と会見しました。

 会談では、ヴォロネジ府主教教区の更なる発展、教区と州政府の共同プロジェクト、ウクライナ東南部からロシア連邦への避難民(ヴォロネジ州へは17000人)への支援などについて話し合われたようです。

 

Патриарх Кирилл принял губернатора Воронежской области А.В. Гордеева – YouTube