94歳(2021年4月16日):キリスト教/ローマ名誉教皇ベネディクト16世聖下が94歳を迎える

 2021年4月16日、キリスト教/ローマ・カトリック教会のローマ名誉教皇ベネディクト16世聖下(His Holiness Benedict XVI, Pope Emeritus)は94歳を迎えました。

 特に大きな催しはなかったようですが、数週前に側近のローマ教皇庁/教皇公邸管理部室長ゲオルク・ゲンスヴァイン座下(ウルブス・サルウィア名義大司教 : His Most Reverend Excellency Monsignor Archbishop Georg Gänswein, Prefect of the Prefecture of the Papal Household, Titular Archbishop of Urbs Salvia)が答えたインタビュー映像が ROME REPORTS より配信されています。

 

 名誉教皇ベネディクト16世、94歳の誕生日 – バチカン・ニュース

 

 (英語)Benedict XVI turns 94 | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Benedict XVI turns 94 – YouTube

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、13人を新たな枢機卿に昇叙(2020年11月)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】対策により、13人のうち2人が参加できず

 2020年11月28日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、すでに発表されている13人を枢機卿に昇叙しました。

 13人のうち、
 フィリピンのカピス大司教ホセ・フエルテ・アドヴィンクラ枢機卿座下(His Eminence Jose Fuerte Cardinal Advincula, Archbishop of Capiz)
 ブルネイ使徒座代理【代牧】コルネリウス・シム枢機卿座下(His Eminence Cornelius Cardinal Sim, Vicar Apostolic of Brunei)
 は、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】対策のため、参加できなかったようです。また、同じく対策のため、参加人数が制限されました。

 

Vatican News(バチカン・ニュース):
7th Ordinary Public Consistory: Pope urges new cardinals to stay on the Lord’s road – YouTube

 

Vatican News(バチカン・ニュース):
28 November 2020 Ordinary Public Consistory Pope Francis – YouTube

 

 枢機卿会議:教皇「回心とは、脇道から神の道へと戻ること」 – バチカン・ニュース

 (英語:バチカン・ニュース)Pope urges new cardinals to stay on the Lord’s road – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)The Church’s new cardinals – who’s who? – Vatican News

 

 フランシスコ教皇および新任の枢機卿たちは、名誉教皇ベネディクト16世聖下を訪問したようです。

 教皇と新枢機卿、ベネディクト16世を訪問 – バチカン・ニュース
 (英語:バチカン・ニュース)The Pope and the new Cardinals visit Benedict XVI – Vatican News

 

 (英語)New cardinals' visit with Benedict XVI | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
New cardinals' visit with Benedict XVI – YouTube

 

キリスト教/ロベール・サラ枢機卿座下とローマ名誉教皇ベネディクト16世聖下の共著に関して、名誉教皇が共同著者名と序文などから名前を外すよう求める(2020年1月)そのまま出版された模様?

 キリスト教/ローマ・カトリック教会のローマ教皇庁/典礼秘跡省長官ロベール・サラ枢機卿座下(His Eminence Robert Cardinal Sarah, Prefect of the Congregation for Divine Worship and the Discipline of the Sacraments)とローマ名誉教皇ベネディクト16世聖下(His Holiness Benedict XVI, Pope Emeritus)の共著が出たらしいのですが、これに関してベネディクト16世側が側近のローマ教皇庁/教皇公邸管理部室長ゲオルク・ゲンスヴァイン座下(ウルブス・サルウィア名義大司教 : His Most Reverend Excellency Monsignor Archbishop Georg Gänswein, Prefect of the Prefecture of the Papal Household, Titular Archbishop of Urbs Salvia)を通じて共同著者名と序文などから名前を外すよう求めたようです。

 サラ枢機卿はこの要求を拒否し、外国の Amazon などを見る限り、そのまま共著として取り扱われているようです。

※名前どころか表紙に堂々と顔が載っている気がしますけど……。

 

 (英語:バチカン・ニュース)The book on priestly celibacy: a clarification by Archbishop Gänswein – Vatican News

 

 (英語)Benedict XVI asks to removal his name as co-author of celibacy book | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Benedict XVI asks to removal his name as co-author of celibacy book – YouTube

 

訃報(2019年7月26日):キリスト教/サン・クリストバル・デ・ラ・ハバナ名誉大司教ハイメ・ルーカス・オルテガ・イ・アラミノ枢機卿座下が帰天(1936~2019)

 2019年7月26日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/キューバのサン・クリストバル・デ・ラ・ハバナ名誉大司教ハイメ・ルーカス・オルテガ・イ・アラミノ枢機卿座下(His Eminence Jaime Lucas Cardinal Ortega y Alamino, Archbishop Emeritus of San Cristobal de la Habana)が帰天しました。
 1936年10月18日生まれの82歳。

 帰天に伴い、枢機卿の人数は217人に減少しました。

 

 (英語)Cardinal Jaime Ortega dies at 82 years of age | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Cardinal Jaime Ortega dies at 82 years of age – YouTube

 

 (英語)Cardinal Jaime Ortega, the man who welcomed three popes to Cuba | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Cardinal Jaime Ortega, the man who welcomed three popes to Cuba – YouTube

 

 米との国交回復橋渡し役 キューバ・カトリックの枢機卿死去 | NHKニュース

アメリカとキューバの国交回復に向けて両国の交渉の橋渡し役を担ったとされるキューバ・カトリック教会のハイメ・オルテガ枢機卿が26日、亡くなりました。82才でした。

オルテガ氏の功績は、アメリカ国内でも高く評価されていて、2016年に当時のオバマ大統領がアメリカの大統領として88年ぶりにキューバを公式訪問した際にも、オルテガ氏と面会しています。

キューバをめぐってアメリカのトランプ大統領は、国交を回復したオバマ前政権のキューバ政策を見直し送金制限や渡航制限を復活させるなど経済制裁を強めていて、両国の関係は再び悪化しています。

 

 (英語:バチカン・ニュース)Pope's condolence for the death of Cardinal Ortega of Cuba – Vatican News

 

キリスト教/メンフィス司教の解任理由に諸説飛び交う。バチカン「教区管理の問題」、本人「有力枢機卿の野望を妨害したことの報復」、その他「虐待関連(バチカンも本人も否定)」「黒人だから」「無断で悪魔祓いをおこなった司祭を重用」(2018年10月)

 2018年10月24日に、キリスト教/ローマ・カトリック教会/アメリカ合衆国のマーティン・デイヴィッド・ホリー司教座下(Bishop Martin David Holley)がメンフィス司教を解任されました。

 この理由について、虐待関連の話が報道された枢機卿との関連の話が出ましたが、バチカン、本人ともに否定。

 本人は、 Catholic News Agency の取材に対し、2012年に当時のローマ教皇ベネディクト16世聖下(His Holiness Pope Benedict XVI)から当時のワシントン大司教ドナルド・ウィリアム・ワール枢機卿座下(His Eminence Donald William Cardinal Wuerl)の国務省長官への適性に関する質問を受けて(当時ホリー座下は同教区の補佐司教)、「職務への適性が心配」との回答をしたために、同枢機卿は国務省長官になれず、今回その報復を受けた、と回答しています。
※本当にベネディクト16世とホリー司教の間でそのようなやりとりがあったのか、またあったとしてベネディクト16世がホリー司教の回答を重要視したのかは不明。

 一方で、バチカンは教区管理の問題としており、こちらでは起こった出来事については見解の相違はないようです。
 ホリー司教座下は、教区の組織構成を大幅に変えようとしたり、側近となる司祭を呼び寄せてすぐに重要な地位に昇格させたり、ということをした模様。
 これについて座下は、組織が体をなしていなかったことと、呼び寄せた司祭はよく知っている人物なのでなんの問題もないとしています。また、黒人なので差別があったとそういうコメントもしているようです。
 これらに関して、大幅な組織構成の変更は通常あり得ないほどということと、司祭の重要役職への昇格に関しては同地への赴任から五年くらいかかるとの指摘もあります。また、この司祭が、過去に司教の許可を得ずに悪魔祓い(エクソシズム)をおこなったとの話もあります。

 真偽は不明なものの、正直なところ大物というわけではなさそうですし、支持者が多数集まっているわけでもなさそうなので、さほど興味はわきません。
 本人はスピリチュアル・バトルの始まりといっているようですが、具体的になにをやるのかはまったく見えてきません。
 ただ、もしベネディクト16世聖下が本当にホリー司教座下に適性を尋ねその回答を重要視したとするなら、聖下から評価を受けている可能性もあり、その方面で失地回復を図っていくかもしれません。

 

 (英語:ローマ教皇聖座公式サイト)Resignations and Appointments, 24.10.2018
 (英語:バチカンニュース)Pope removes Bishop of Memphis from pastoral care of his diocese – Vatican News
 (英語:Catholic News Agency)Bishop Martin Holley says Cardinal Wuerl influenced his removal from Memphis
 (英語)The mysterious removal of Bishop Holley | CatholicHerald.co.uk