キリスト教/ロシア正教会の、アフリカにおける総主教代理代行にザライスク主教コンスタンティン座下が任命される(2023年10月)

 2023年10月11日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会のアフリカにおける総主教代理の代行にザライスク主教コンスタンティン座下(His Grace Bishop ConstantineKonstantin】 of Zaraisk)が任命されました。

 クリン府主教レオニード座下(His Eminence Metropolitan Leonid of Klin, Patriarchal Exarch of Africa)は、総主教代理としては退任となります。

 

 (英語:アフリカにおける総主教代理庁 公式ウェブサイト)Acting Patriarchal Exarch of Africa appointed – Exarchate of Africa

訃報(2023年10月16日):キリスト教/ギリシャ東方典礼カトリック教会のギリシャ東方典礼使徒座名誉代理ディミトリオス・サラチャス司教座下が帰天(1939~2023)

 2023年10月16日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/ギリシャ東方典礼カトリック教会のギリシャ東方典礼使徒座名誉代理ディミトリオス・サラチャス座下(Bishop Dimitrios Salachas, Apostolic Exarch Emeritus of Greece, Titular Bishop of Gratianopolis : グラティアノポリス名義司教)が帰天したようです。
 1939年6月7日生まれの84歳。

 2016年に使徒座代理を退任しています。

 

 (英語:ローマ教皇庁 キリスト教一致推進評議会 公式ウェブサイト)2023 10 16 In memoriam Dimitrios Salachas

キリスト教/ラトビア正教会の代表団が、モスクワ総主教庁より聖油を受け取る(2023年10月)

 2023年10月5日~10月7日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で自治的な権限を行使するラトビア正教会(ただし国内の政治の要求により独立正教会であることを宣言)の代表団が、ロシア連邦のモスクワを訪問したようです。

 一行は、ロシア正教会の高位の聖職者のうち、
 クルチツィ・コロムナ府主教パーヴェル座下(His Eminence Metropolitan Pavel of Krutitsa and Kolomna)、
 ヴォスクレセンスク府主教ディオニシー座下(His Eminence Metropolitan DionysiusDionisiy】 of Voskresensk)、
 モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)、
 らと会談したようです。

 

 (ロシア語:ラトビア正教会 公式ウェブサイト)Встреча в Отделе внешних церковных связей. | Официальный сайт Латвийской Православной Церкви

 

 また、モスクワ総主教庁より聖油を受け取っていることが、最後のパラグラフにさりげなく書かれています。

 この辺りの理屈がまったくわからないと、訪問して何か受け取って帰った、というだけのことになりますが。

 

 (英語)Latvian Church receives Chrism from Moscow just months after consecrating bishop without Moscow’s blessing / OrthoChristian.Com

 

 上記の記事にあるように、この聖油を受け取るという行為は、自らが渡す相手の教会の一部であることを示す、というのがロシア正教会の見解です。
 一方、これもまた上記の記事にあるように、コンスタンティノープルは他の独立正教会にも渡しています(コンスタンティノープルにとって他の独立正教会というのがどういうものなのかもうわからなくなっていますが、それはともかく)。

 ラトビア正教会は、ロシア正教会から許可を得ずに主教の叙聖をおこないました。

関連:
 キリスト教/ロシア正教会から、分離して独立正教会であることを宣言したラトビア正教会が独自に主教を叙聖(2023年8月)ロシア正教会の聖シノドは反発

 この件に関する審議がおこなわれますが……。

 仮に主教叙聖が後付けで承認されるとなると、聖油を受け取っていることを含め、ロシア正教会側から見てラトビア正教会は変わらずロシア正教会の一部であり、問題はあったが後から(ある程度は)修復されているし、残りも後からどうにでもなるということになるのではないでしょうか。

 ラトビア正教会側がどう考えているかはわかりませんが、ラトビアの政治家の目を欺いて教会独立偽装をおこなっておりロシア正教会から独立するつもりはさらさらないか、あるいは情勢がどうなってもいいようにできるだけ綱渡りをしているのか。

着座式(2023年10月22日):キリスト教/日本正教会首座/全日本府主教セラフィム座下の着座式

 2023年10月22日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で自治正教会として活動する日本正教会【日本ハリストス正教会】の新たな首座に選出された(9月28日)日本正教会首座/東京大主教・全日本府主教セラフィム座下(His Eminence Seraphim, Archbishop of Tokyo, Metropolitan of All Japan : 辻永昇つじえ のぼるNoboru Tsujie)の着座式がおこなわれました。
 ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)らが臨席。

 

 2023年10月22日(日)セラフィム府主教着座式 | 日本正教会|ハリストス正教会 The Orthodox Church in Japan

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁 公式ウェブサイト)Enthronement of Primate of the Japanese Autonomous Orthodox Church takes place / News / Patriarchate.ru
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁 渉外局 公式ウェブサイト)Enthronement of Primate of the Japanese Autonomous Orthodox Church takes place.

 (英語)New primate of Japanese Church enthroned / OrthoChristian.Com
 (英語)Metropolitan Seraphim Enthroned as the Primate of the Japanese Autonomous Orthodox Church

 

関連:
 訃報(2023年8月10日):キリスト教/日本正教会首座/全日本府主教ダニイル座下が永眠(1938~2023)
 キリスト教/日本正教会の新たな首座に、仙台大主教セラフィム座下が選出(2023年9月)

キリスト教/ロシア正教会/プスコフ・ポルホフ府主教ティーホン座下が、シンフェロポリ・クリミア府主教に(2023年10月)

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の聖シノドは、シンフェロポリ・クリミア府主教ラザル座下(His Eminence Metropolitan Lazar of Simferopol and Crimea)の引退と、プスコフ・ポルホフ府主教ティーホン座下(His Eminence Metropolitan Tikhon of Pskov and Porkhov)を新たにシンフェロポリ・クリミア府主教にすることを決定したようです。

 

 (ロシア語:ロシア正教会クリミア府主教庁 公式ウェブサイト)Митрополит Тихон (Шевкунов) назначен главой Крымской митрополии

 (英語)Metropolitan Tikhon of Pskov (author of Everyday Saints) transferred to Crimea / OrthoChristian.Com