キリスト教/ブルガリア総主教ネオフィット聖下が、アルメニア使徒教会のルーマニア代表主教と会見(2019年3月)

 2019年3月8日、キリスト教/東方正教会/ブルガリア正教会の首座/ブルガリア総主教ネオフィット聖下(His Holiness Patriarch Neophyte【Neofit】 of Bulgaria)は、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会のルーマニア代表主教ダテフ・ハゴピャン座下(His Grace Leader Bishop Datev Hagopian of the Church of Armenia in Romania)らと会見しました。

※詳細はわかりませんが、同座下はブルガリアも管轄しているようです。

 

БЪЛГАРСКА ПАТРИАРШИЯ / BULGARIAN PATRIARCHATE(ブルガリア総主教庁公式チャンネル):
Българският патриарх Неофит се срещна с митрополити от Арменската църква – YouTube

 

 (ブルガリア語:ブルガリア正教会【ブルガリア総主教庁】公式サイト)Българският патриарх Неофит се срещна с митрополити от Арменската църква

 

キリスト教/ポーランド正教会のルブリン・ヘウム大主教アベル座下が、ポーランド駐箚(ウクライナ兼轄)のペルー大使と会見(2019年3月)

 2019年3月7日、キリスト教/東方正教会/ポーランド正教会のルブリン・ヘウム大主教アベル座下(His Eminence Archbishop Abel of Lublin and Chełm)は、催しのためにルブリンを訪問したポーランド共和国駐箚ペルー共和国特命全権大使アルベルト・エフライン・ウィルフレド・サラス・バラオナ閣下(His Excellency Mr Alberto Efraín Wilfredo Salas Barahona)らを大聖堂で出迎えました。
 大使がウクライナを兼轄しているため、会談ではポーランド正教会に関することのみならず、ウクライナにおける東方正教会の関する話題がのぼったようです。

 

 (ポーランド語:ポーランド正教会公式サイト)ORTHODOX | Lublin: ambasador Peru w lubelskiej katedrze

 

訃報(2019年3月8日):アルメニア使徒教会のコンスタンティノープル総主教メスロブ2世ムタヒャン座下が永眠(1956~2019)長期に渡る闘病もトルコ当局は「総主教は終身」と退任認めず。永眠に伴いエルドアン大統領閣下は総主教代行に弔意を伝えた模様

 2019年3月8日、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会の第84代コンスタンティノープル総主教メスロブ2世ムタヒャン大主教座下(His Beatitude Archbishop Mesrob II Mutafyan, Armenian Patriarch of Constantinople : メスロプ2世ムタフィアン総主教)が永眠した模様です。長期に渡る闘病中でしたが、3月8日に心臓発作で亡くなったということです。
 1956年6月16日生まれの62歳。1998年よりアルメニア使徒教会の第84代コンスタンティノープル総主教。

※なお、アルメニア使徒教会のコンスタンティノープル総主教は、現在では「イスタンブール総主教(Patriarch of Istanbul)」と表記されることもあります。また、同教会の二人の総主教(もう一人はエルサレム)は、個人の称号としては大主教(Archbishop)を所持し続けます。

 長期に渡る闘病(一般的にアルツハイマーと言われていますが、否定する情報も多く出ました)のため、2008年からアラム・アテシャン大主教座下(His Eminence Archbishop Aram Ateşyan)が総主教代行(あるいは代理または総代理)の職にあります。
 アルメニア使徒教会の現地(アルメニア共和国本国も)の聖職者・信徒らが総主教の退任と新たな総主教選出を求めていましたが、トルコ共和国当局は「総主教は終身」とこれを認めず。
 また、アテシャン大主教座下が長期に渡って代行職にあることへの反発なども起こります。
(追記:この間、2016年に、医者などの診断をもとに、総主教は教会の統治をおこなう能力がなくなったとして、空位扱いとなっているようです。)
 2017年には総主教選出の会議もおこなわれましたが、結局、総主教選出だったのか代行の選出だったのかもよくわからなくなり、また、結果も尊重されず、アテシャン大主教座下が代行を続けています。
 現地のアルメニア人コミュニティーに分断を残しましたが、ここまでトルコ当局が計算していたのかはなんともいえないところです。
 永眠に伴い、トルコ共和国大統領レジェップ・タイップ・エルドアン閣下(His Excellency Mr Recep Tayyip Erdoğan)は、アテシャン大主教座下に弔意を伝えた模様。
 また、新たな総主教選出がおこなわれるものと思いますが、トルコ当局が後継指名をおこなう可能性もあり、さらにもめるかもしれません。

 アルメニア使徒教会の構成ですが、本国アルメニア共和国のエチミアジンに座す「最高総主教・全アルメニア人のカトリコス」と、現在はレバノンに拠点を置いている「キリキアのカトリコス」の二人のカトリコスが存在します。これらのうち、前者がアルメニア使徒教会全体の首座とみなされますが、一方でカトリコスという称号自体が同じであるように地位も対等であるという認識、あるいは前者の優位はあくまで後者の承認の元にあると考える人々がいるなど、決してキリキアが単純に「次席」というわけではありません。また、そもそもこのカトリコスという地位は一つのものが分離したのであって、いつかは統合されるべきという考えもありますが、それぞれの先代である故ガレギン1世(キリキア・カトリコスとしてはガレギン2世)でも統合させることはできなかった(キリキアからエチミアジンに移動した)という現実があります。
 世界各国の組織もエチミアジン系列とキリキア系列で分かれており、エチミアジン系列の組織の公式サイトではキリキアに関する記述が何もなく(カトリコス同士の会見ニュースなどを除く)、キリキア系列ではその逆、ということもあります。
 同教会の、コンスタンティノープル総主教庁やエルサレム総主教庁はエチミアジンの系列にあります。

 

聖エチミアジン母座の公式アカウント:
Մահացել է Պոլսի հայոց պատրիարք… – Մայր Աթոռ Սուրբ Էջմիածին/ Mother See of Holy Etchmiadzin

 

 トルコ・アルメニア総主教が死亡:エルドアン大統領が弔意 | TRT 日本語

TRT Japaneseさんのツイート: "トルコ・アルメニア総主教が死亡:エルドアン大統領が弔意 https://t.co/tozalAw8gV"

 

 (英語:アルメニア使徒教会キリキア・カトリコス庁公式サイト)THE ARMENIAN PATRIARCH OF CONSTANTINOPLE ARCHBISHOP MESROB MUTAFYAN PASSES AWAY | Armenian Church Catholicosate of Cilicia

 (英語)Turkey's Armenian Patriarch Mutafyan dies at 62 – Turkey News
 (英語)The Armenian Patriarch in Turkey passed away – Romfea News
 (英語)Armenian Orthodox Patriarch Mesrob II Mutafyan of Constantinople Enters Eternal Rest | News | Orthodoxy Cognate PAGE

 (英語:英国正教会公式サイト)Death of Patriarch Mesrob II of Constantinople – The British Orthodox Church
 (英語:英国正教会公式サイト)The funeral of His Beatitude Mesrob II, Armenian Apostolic Patriarch of Istanbul – The British Orthodox Church

 

Hürriyet Daily Newsさんのツイート: "Turkey's Armenian Patriarch Mutafyan dies at 62 https://t.co/GSCGwVEtOs… "

 

Romfea.newsさんのツイート: "The Armenian Patriarch in Turkey Mesrob Mutafyan passed away in Constantinople on March 8 #romfeanews https://t.co/20e9nkDHDT"

Romfea.news – The Armenian Patriarch in Turkey Mesrob… | Facebook

 

OCP® Tweetsさんのツイート: "+Memory Eternal+ https://t.co/wMHZMulZ6Z"

 

追記:
 聖エチミアジン母座での鎮魂の礼拝など。

Armenian Church(アルメニア使徒教会聖エチミアジン母座公式チャンネル):
Repose of Soul Service for His Beatitude Archbishop Mesrop Mutafyan – YouTube

 

追記2:
 トルコ共和国イスタンブール知事アリ・イェルリカヤ閣下(Ali Yerlikaya)が、総主教代行のアラム・アテシャン大主教座下を訪問。

Ali Yerlikayaさんのツイート: "Türkiye Ermenileri 84. Patriği II. Mesrob Mutafyan'ın vefatının ardından Kumkapı Ermeni Patrikhanesi Genel Vekili Başpiskopos Aram Ateşyan ve annesi Mari Mutafyan'a taziye ziyaretinde bulunduk.… https://t.co/qBfrUBYnvh"

 

キリスト教/ウクライナ東方典礼カトリック教会の首座/キエフ=ハリチ首位大司教シェウチューク大司教座下が同国首相に聖ソフィア大聖堂の年三回礼拝使用を要請(2019年3月)コンスタンティノープル側の「ウクライナ正教会」はすでに拒否

 ギリシャの東方正教会系メディア「Romfea」によりますと、キリスト教/ローマ・カトリック教会/ウクライナ東方典礼カトリック教会の首座/キエフ=ハリチ首位大司教スヴャトスラフ・シェウチューク大司教座下(His Beatitude Archbishop Sviatoslav Shevchuk, Major Archbishop of Kiev-Galicia : キエフ大司教 : Archbishop of Kiev)は、ウクライナ首相ヴォロディミル・フロイスマン閣下(His Excellency Mr Volodymyr Groysman)に対し、聖ソフィア大聖堂を礼拝のために年三回使わせてくれと要請した模様です。

 

 (英語)Uniate Archbishop asks to perform a Divine Liturgy in St. Sophia in Kiev three times a year – Romfea News

 

 この件については、

 キリスト教/コンスタンティノープルから認められたほうの「ウクライナ正教会」が、ウクライナ東方典礼カトリック教会の首座/キエフ=ハリチ首位大司教スヴャトスラフ・シェウチューク大司教座下から要請された、聖ソフィア大聖堂の礼拝使用を断ることを決定した模様(2019年3月)

 で、コンスタンティノープルから認められたほうの「ウクライナ正教会」(AOCU : OCU)が断ることを決定したことをお伝えしていますが、ならばということで政治家にお願いするという手段に出てきたようです。
 この聖ソフィア大聖堂は、はっきり書かれているものを見つけられていないのですが、国有の施設の一部のようにも思えますので、そうだとすると行政府に訴えるのはおかしな話というわけではありませんが……。

 

キリスト教/シリア正教会/アンティオキア総主教イグナティウス・アフレム2世聖下が、東方正教会/アンティオキア総主教ヨウハンナ10世聖下と会見(2019年3月)

 2019年3月5日、キリスト教/オリエント正教会/シリア正教会の首座/アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・アフレム2世聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Aphrem II, the Patriarch of Antioch and All the East, the Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)は、キリスト教/東方正教会/アンティオキア・東方全土総主教ヨウハンナ10世聖下(ジョン10世 : His Beatitude Patriarch John X of Antioch and All the East)と会見しました。
 シリア正教会より、総主教管轄ダマスカス大主教区総主教代理“モル”・ティモセオス・マッタ・アル・クーリー座下(His Eminence Mor Timotheos Matta Al-Khoury, Patriarchal Vicar of the Patriarchal Archdiocese of Damascus)が同席。

 シリア及び中東情勢について意見交換がなされたようです。

 

 (英語:シリア正教会アンティオキア総主教庁公式サイト)Meeting with His Beatitude Patriarch John X | Syrian Orthodox Patriarchate of Antioch

 

قداسة سيدنا البطريرك يستقبل غبطة… – His Holiness Patriarch Mor Ignatius Aphrem II | Facebook