キリスト教/セルビア正教会のアタナシイェ主教座下の容態が悪化している模様(2021年3月)元ザフムリェ・ヘルツェゴビナ・沿海主教

 入院が報じられていたキリスト教/東方正教会/セルビア正教会のアタナシイェ主教座下(His Grace Bishop Atanasije)の容態が悪化しているようです。

 

 (セルビア語:ザフムリェ・ヘルツェゴビナ・沿海教区 公式サイト)Умировљени Епископ Атанасије у тешком општем стању | Епархија ЗХиП
 (セルビア語:モンテネグロ・沿海府主教庁 公式サイト)Умировљени Епископ Атанасије у тешком општем стању | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 

 アタナシイェ主教は1938年1月8日生まれの83歳で、ザフムリェ・ヘルツェゴビナ・沿海主教を1999年に引退した後は特定の教区を率いていません。
 聖師父学の専門家のようです。

 

 現在、モンテネグロ・沿海府主教庁の管理者となっているブディムリャ・ニクシッチ主教ヨアニキイェ座下(His Grace Bishop Joanikije of Budimlja and Nikšić)が、アタナシイェ主教を見舞ったようです。
※アタナシイェ主教座下は新型コロナウイルス感染症【COVID-19】と報道されており、掲載写真でも医療従事者の方々は防護服とフェイスシールド(向かって左端の男性を除く)です。

 (セルビア語:ザフムリェ・ヘルツェゴビナ・沿海教区 公式サイト)Епископ Јоаникије посјетио обољелог умировљеног Епископа Атанасија | Епархија ЗХиП
 (セルビア語:モンテネグロ・沿海府主教庁 公式サイト)Епископ Јоаникије посјетио обољелог умировљеног Епископа Атанасија | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 

続報:
 訃報(2021年3月4日):キリスト教/セルビア正教会のアタナシイェ主教座下が永眠(1938~2021)元ザフムリェ・ヘルツェゴビナ・沿海主教。新型コロナウイルス感染症【COVID-19】によるセルビア正教会の主教以上の永眠は5人目

週次説教【英語字幕付き】(2021年2月24日):キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下

 キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)の、週次の説教の動画、CYCによる英語字幕付き版です。

 

Christian Youth Channel:
HH Pope Tawadros Weekly Sermon 24/2/2021- The Family and Prayer – CYC – YouTube

モンテネグロ大統領ミロ・ジュカノヴィッチ閣下が、キリスト教/第46代セルビア総主教に選出されたポルフィリイェ聖下に祝意(2021年2月)

 モンテネグロ大統領ミロ・ジュカノヴィッチ閣下(His Excellency Mr Milo ĐukanovićМило Ђукановић)が、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教に選出されたポルフィリイェ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Porfirije, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)に祝意を表明しているようです。

 

 (モンテネグロ語:モンテネグロ大統領府 公式サイト)Novosti | Predsjednik Đukanović uputio čestitku novoizabranom srpskom patrijarhu Porfiriju

 

 反セルビア正教会の立場から教会に厳しい弾圧をおこない、これに加え選挙で野党勢力への弾圧をおこなうなどという愚行が、もともとうさんくさいモンテネグロの政情のさらなる評判低下を招きました。
 またセルビア共和国と西欧の接近によりこれ以上下手な手を打つのが危険になっているということもあります。
 そして、コンスタンティノープルがモンテネグロの教会法上合法でない“モンテネグロ正教会”を認めるつもりがまったくないという立場が動かないことなど、そろそろ完全に失敗というオチも見えますが……。

 ジュカノヴィッチ大統領としては、とりあえずこれまでの態度は堅持しつつも、これ以上のルール破りや無礼な態度を減らしながら、相手方の失策を待つということになるでしょう。

キリスト教/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコスのバセリオス・マルトマ・パウロス2世聖下が新型コロナウイルス感染症【COVID-19】検査で陽性、入院(2021年2月)

 キリスト教/オリエント正教会/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコス・マランカラ府主教“モラン”・“マル”・バセリオス・マルトマ・パウロス2世聖下(シロ・マランカル典礼カトリコスモラン・バゼリオス・マルトマ・パウロス2世 : His Holiness Moran Mar Baselios Marthoma【Mar Thoma】 Paulose II, the Catholicos of the East and Malankara Metropolitan, the Supreme Head of the Malankara Orthodox Syrian Church of India)が、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】検査で陽性となり、入院しているようです。

 軽症で、同教会の聖シノドのビデオ会合には臨席した模様。

 

 (英語)Catholics-Mooppen Marthoma Paulose II Tests Covid Positive | News | Orthodoxy Cognate PAGE

 

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続報:
 訃報(2021年7月12日):キリスト教/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコスのバセリオス・マルトマ・パウロス2世聖下が永眠(1946~2021)インド首相ナレンドラ・モディ閣下が弔意を表明

キリスト教/セルビア総主教ポルフィリイェ聖下への祝意を表明したコンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】首座“エピファニー府主教”の名前がセルビア正教会公式サイトのリストに無い模様(2021年2月)ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)首座/キエフ・ウクライナ全土府主教オヌフリー座下の名前は掲載

 新たにセルビア総主教となった(選出着座)キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教ポルフィリイェ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Porfirije, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)ですが、セルビア正教会の公式サイトがポルフィリイェ総主教に対して祝意を表明した人々を列記しています。

 

 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)The Orthodox and the entire Christian world and people of good will congratulated Patriarch Porfirije on his election | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 

 その中には、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】の首座“エピファニー府主教”の名前はなく、ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で高度な自治的権限を有するウクライナ正教会の首座/キエフ・ウクライナ全土府主教オヌフリー座下(His Beatitude Metropolitan OnufriyOnufry】 of Kiev and All Ukraine)の名前が他の自治的権限を持つ教会の首座らとともに並んでいます。

 当たり前ですね、というところですが……。

 これに関して、ウクライナの正教会系メディア UOJ と、ギリシャの正教会系メディア Orthodox Times (Romfea.grの英語版)が記事を出しています。

 (英語)UOC Primate named among Heads of Churches who congratulated Pat. Porfirije – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)The newly elected Patriarch of Serbia reveals his stance on the Ukrainian issue – Orthodox Times

 後者は、ポルフィリイェ総主教がウクライナ問題に関して“中立的でない”態度を表明したという主旨であり、また反コンスタンティノープルのバチュカ主教イリネイ座下(His Grace Bishop Irinej of Bačka)やロシア正教会の影響を抜け出せなければ総主教はこのままの態度だろうというものです。
 率直な話、ポルフィリイェ総主教の個人的意見がどんなものかはわかりませんが、コンスタンティノープルを支持することはセルビア正教会にマイナスが大きすぎる以上、ポルフィリイェ総主教がわざわざ己の率いる教会をつぶそうとする必要などまったくありません。
 当たり前ですが、セルビア正教会は、 OCU を独立正教会と認めたことはなく、またそもそもエピファニー府主教を神品(聖職者)と認めたことすらありません。
 最近になって、コンスタンティノープルの府主教が、“ウクライナ独立正教会【UAOC】”から合流した“マカリー府主教”に使徒継承性があるのではないかとか言い出しましたが、これはロシア正教会による“フィラレート総主教”と“マカリー府主教”への破門(アナテマ)を2018年にコンスタンティノープルが一方的に撤回したこと件と関係があるのでしょう。一言でいえば、コンスタンティノープルは、自分たちが破門を撤回した人物が主教である資格があるのかどうかすら事前に調べていなかったということです。そして今になって、使徒継承性が無いという結論になっている人物に対して、何も新しい情報を提示せずに「あるのではないか」と言い出しているわけです。
 もっともマカリー府主教についてはどうでもよく、それよりも首座であるエピファニー府主教が聖職者としての条件を満たしていない状況をなんとかしないといけないのではないかという見解は広まっているようで、エピファニー府主教が引きずりおろされる可能性の記事も散見されます。情報戦も含むでしょうが、真面目に言えばとっとと引きずりおろして使徒継承性のある人物を首座にすえるしかないでしょう。