キリスト教/カルデア東方典礼カトリック教会の総大司教庁の名前が、バビロン総大司教庁からバグダッド総大司教庁に変更(2022年2月)

 2022年2月19日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下は、キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/カルデア東方典礼カトリック教会の首座/バビロニア総大司教【バビロン総大司教】ルイ・ラファエル1世サコ枢機卿座下(His Eminent Beatitude Louis Raphaël I Cardinal Sako, Patriarch of Babylon【Babilonia】, Archbishop of Baghdad, Chaldean Patriarch)より出されていた、同教会の総大司教庁の名前の変更を承認しました。

 

 (英語:ローマ教皇聖座 公式ウェブサイト)Resignations and Appointments, 19.02.2022

Change of title from “Patriarchate of Babylon of the Chaldeans” to “Patriarchate of Baghdad of the Chaldeans”

The Holy Father has granted the request presented by His Beatitude, Cardinal Raphaël Louis I Sako, on behalf of the Synod of Bishops of the Chaldean Church, approving the change of the title “Patriarchate of Babylon of the Chaldeans” to “Patriarchate of Baghdad of the Chaldeans”.

 カルデア・バビロン総大司教庁(Patriarchate of Babylon of the Chaldeans)から、カルデア・バグダッド総大司教庁(Patriarchate of Baghdad of the Chaldeans)に変更になったようです。
 ルイ・ラファエル1世サコ座下も、バグダッド総大司教と称されることになります。

 一方で、同総大司教庁の公式ウェブサイトでは、昨年(2021年)8月に次のような決定が出されており、
 
Final Communiqué of the Chaldean Synod – البطريركية الكلدانية

Baghdad: 9-14 August 2021

9. Naming the Patriarchate
After discussion and deliberation, the Fathers unanimously agreed to adopt the name “Chaldean Patriarchate” instead of the Patriarchate of Babylon over the Chaldeans, and they enthusiastically expressed their pride in their Chaldean identity.

 カルデア総大司教庁(Chaldean Patriarchate)を名前とすると取れる合意がなされており、この後になにか変更があったのか、その辺りはわかりません。

訃報(2022年2月11日):キリスト教/古代東方教会首座/カトリコス=総主教アッダイ2世ゲワルギス聖下が永眠(1948?~2022)

 2022年2月11日、キリスト教/東方教会/古代東方教会首座/第109代カトリコス=総主教“マル”・アッダイ2世ゲワルギス聖下(His Holiness Mar Addai II Gewargis, Catholicos Patriarch of the Ancient Church of the East)が永眠したようです。
 1948年生まれという情報が出ています。

 古代東方教会は、アッシリア東方教会から1964年に離脱しました(首座歴代数は離脱前の代数を含むもの)。
 たびたび、(再)統合のための協議がおこなわれますが、成功していません。

 (英語)PM Barzani Offers Condolences over Passing of Patriarch Mar Addai II

 

続報:
 キリスト教/古代東方教会の次の首座/カトリコス=総主教に、ヤコブ・ダニル府主教座下が選出(2022年6月)
 キリスト教/古代東方教会の首座/カトリコス=総主教に選出されていたヤコブ3世ダニル聖下が「退位」を表明との報道(2022年8月)
 キリスト教/古代東方教会が、新たに首座/カトリコス=総主教として米国東部・欧州全土主教ゲワルギス・ヨナン座下を選出(2022年11月)「ゲワルギス3世ヨナン」を名乗る予定

訃報(2022年2月9日):キリスト教/エリトリア正教会首座/エリトリア総主教アントニオス聖下が永眠(1927~2022)

 2022年2月9日、キリスト教/オリエント正教会/エリトリア総主教“アブネ”・アントニオス聖下(His Holiness Abune Antonios, Patriarch of the Eritrean Orthodox Tewahedo Church)が永眠したようです。
 1927年7月12日生まれの94歳。

 

 (英語:エリトリア正教会 アントニオス聖下を支持してきたほうの北米教区 公式サイト)H.H. Abune Antonios, the Third Patriarch of the Eritrean Orthodox Church is Reposed (Press Release)

 (英語)Patriarch of the Eritrean Orthodox Church Abune Anotnios passes away – Radio Erena
 (英語)The Martyr of Dictatorship – Patriarch Abune Antonios of Eritrea Enters Eternal Rest – Orthodoxy Cognate PAGE

 

 聖下は、2007年にエリトリア国政府の意向によって廃位され軟禁され続けていました。

 政府側の聖職者(と言い切っていいかどうかわかりませんが)は、その間に総主教を二人選出しています。

関連:
 訃報(2015年12月21日):キリスト教/(地位について議論のある)エリトリア総主教ディオスコロス聖下が永眠との報道(1935~2015)
 キリスト教/エリトリア正教会が新たな首座・総主教を選出(2021年6月)他のオリエント正教会の独立教会は承認せず。世界教会協議会【WCC】は祝福

着座式(2022年2月5日):キリスト教/クレタ正教会首座のクレタ大主教エウゲニオス2世座下の着座式

 2022年2月5日、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルの管轄権下で自治的な権限を持つクレタ正教会の首座/クレタ大主教エウゲニオス2世座下(His Eminence Archbishop Eugenios II of Crete)の着座式がおこなわれました。

 2021年12月に前任のイリネオス座下が解任され、その後にエウゲニオス2世座下が選出(2022年1月11日?)されていました。

 

 (英語)The enthronement of the new Archbishop of Crete (VIDEO) | Orthodox Times (en)

 

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