キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の聖シノドは、セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)の永眠に伴う一時的な体制について発表しました。
英文を読んだ限りでは、首座代行(Locum Tenens)の表記はなく、聖シノドが総主教の権限を代行し、ダバル=ボスニア府主教フリゾストム座下(His Eminence Metropolitan Hrizostom of Dabar-Bosnia)が聖シノドの議長を務めるとのことです。
追記:
ローマ・カトリック教会は、フリゾストム府主教を首座代行として認識しており、議長を務めること=首座代行となったとしていいかもしれません。
追記2:
アルバニア大主教は、フリゾストム府主教を首座代行(His Eminence Chrysostomos, Metropolitan of Dabrobosnia, Locum Tenens of the Patriarchate of Serbia)としています。
(英語:アルバニア正教会 公式サイト)Letter of condolences to the Orthodox Church of Serbia – Orthodox Autocephalous Church of Albania
また、聖シノドは総主教が務めるベオグラード・カルロヴツィ教区の一時的な管理者として、シュマディヤ主教ヨヴァン座下(His Grace Bishop Jovan of Šumadija)を任命しました。
イリネイ総主教の葬儀は、2020年11月22日(日曜日)に聖サヴァ大聖堂にておこなわれる模様。
Телевизија Храм:
Саопштење за јавност Светог Архијерејског Синода Српске Православне Цркве – YouTube
(英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)Press communication | Serbian Orthodox Church [Official web site]
セルビア正教会の憲章が改定されてから、今回が初めての総主教の永眠であり、次の総主教選出では最終段階での籤引きはおこなわれないはずです(全体を確認していませんが)。
関連:
まだ籤引きに関するルール改定はおこなわれておらず、籤引きをおこなったようです。
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