去年【2019年】9月に設置されたばかりのモルドバ内務省内の十字架像撤去が決定。キリスト教/ロシア正教会系のモルドバ正教会の首座/キシナウ・全モルドバ府主教ヴラジミール座下と、ルーマニア正教会のベッサラビア府主教ペトル座下(モルドバ管轄)が怒りの声明(2020年1月)

 事情がよくわからないのですが、モルドバ共和国で、去年【2019年】9月に設置されたばかりのモルドバ内務省内の十字架像撤去が決まったようです。

 

Instalarea unui crucifix în holul… – Consiliul pentru egalitate – Совет по равенству – Equality Council | Facebook

 

 決めた機関は、どんな権限があるところかよくわからないのですが、決定した内容については、要するにキリスト教を優遇するのは差別で、世俗的国家として良くありませんよ、ということでしょう。
 反論の期間は設けられているようなので、まだ撤去されたわけではないものと思います。

 十字架像設置時に臨席した、
 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の管轄権下で自治的な権限を行使するモルドバ正教会の首座/キシナウ・全モルドバ府主教ヴラジミール座下(His Eminence Metropolitan Vladimir of Chişinău and All Moldova)、
 キリスト教/東方正教会/ルーマニア正教会/ベッサラビア府主教庁のベッサラビア府主教/キシナウ大主教ペトル座下(His Eminence Petru, the Archbishop of Chisinau, the Metropolitan of Basarabia and the Exarch of the Plains)、
 は、ともに怒りの声明を発出しており、そもそもモルドバ共和国の国旗では鷲が十字架を咥えているという指摘もあります。

※「国旗を変えろ」という話が出てきたら大騒動ですが。

 

 (ルーマニア語【モルドバ語】:モルドバ正教会 モルドバ・全キシナウ府主教庁 公式ウェブサイト)Mitropolia Chişinăului şi a Întregii Moldove

Mitropolia Chișinăului și a Întregii… – Mitropolia Chișinăului și a Întregii Moldove | Facebook

 

 (ルーマニア語:ベッサラビア府主教庁 公式ウェブサイト)Mitropolia Basarabiei consideră drept un atentat la identitatea noastră de Credință și de Neam, decizia Consiliului pentru Prevenirea și Eliminarea Discriminării și Asigurarea Egalității, privind decizia de a scoate Crucifixul instalat în incinta M.A.I. | Mitropolia

http://mitropoliabasarabiei.md/mitropolia… – Mitropolia Basarabiei | Facebook

 

追加リンク:
 (英語)Romanian hierarch condemns removal of crucifix from Moldovan Ministry of Internal Affairs building / OrthoChristian.Com
 (英語)Romanian Metropolitan of Bessarabia condemns removal of crucifix from Moldovan Ministry of Internal Affairs building – Basilica.ro

 

キリスト教/ロベール・サラ枢機卿座下とローマ名誉教皇ベネディクト16世聖下の共著に関して、名誉教皇が共同著者名と序文などから名前を外すよう求める(2020年1月)そのまま出版された模様?

 キリスト教/ローマ・カトリック教会のローマ教皇庁/典礼秘跡省長官ロベール・サラ枢機卿座下(His Eminence Robert Cardinal Sarah, Prefect of the Congregation for Divine Worship and the Discipline of the Sacraments)とローマ名誉教皇ベネディクト16世聖下(His Holiness Benedict XVI, Pope Emeritus)の共著が出たらしいのですが、これに関してベネディクト16世側が側近のローマ教皇庁/教皇公邸管理部室長ゲオルク・ゲンスヴァイン座下(ウルブス・サルウィア名義大司教 : His Most Reverend Excellency Monsignor Archbishop Georg Gänswein, Prefect of the Prefecture of the Papal Household, Titular Archbishop of Urbs Salvia)を通じて共同著者名と序文などから名前を外すよう求めたようです。

 サラ枢機卿はこの要求を拒否し、外国の Amazon などを見る限り、そのまま共著として取り扱われているようです。

※名前どころか表紙に堂々と顔が載っている気がしますけど……。

 

 (英語:バチカン・ニュース)The book on priestly celibacy: a clarification by Archbishop Gänswein – Vatican News

 

 (英語)Benedict XVI asks to removal his name as co-author of celibacy book | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Benedict XVI asks to removal his name as co-author of celibacy book – YouTube

 

着座式(2020年1月11日):キリスト教/アルメニア使徒教会の第85代コンスタンティノープル総主教サハク・マシャリャン座下の着座式がおこなわれる。東方正教会/コンスタンティノープルの全地総主教バルソロメオス聖下らも参列

 2020年1月11日、昨年【2019年】12月に選出されたキリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会の第85代コンスタンティノープル総主教サハク・マシャリャン主教座下(His Beatitude Bishop Sahak Mashalian)の着座式がおこなわれました。

※サハク・マシャリャン座下を、サハク2世マシャリャンと表記しているケースがすでにあります。

※アルメニア使徒教会のコンスタンティノープル総主教とエルサレム総主教は、個人として大主教の称号を用い続けます。マシャリャン座下は主教ですが大主教に昇叙となるのかは不明で、もしかしたら主教のままかもしれません。

 着座式には、アルメニア使徒教会の、聖エチミアジン母座、キリキア・カトリコス庁、エルサレム総主教庁からも代表団が参列したようです。

 

 (英語)Bishop Sahak Mashalian enthroned as Armenian Patriarch of Constantinople – Public Radio of Armenia
 (英語)Bishop Sahak Mashalian Enthroned as Armenian Patriarch of Constantinople • MassisPost
 (英語)Armenian Patriarch of Constantinople Enthroned – The Armenian Mirror-Spectator

 

AGOS – Türkiye Ermenileri 85. Patriği II. Sahak (Maşalyan)…

 

AGOS – Türkiye Ermenileri 85. Patriği II. Sahak'ın…

※2:00前後にキリスト教/東方正教会/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)の姿が:
バルソロメオス総主教

 

追加:

 東方正教会側の記事を見つけたのでリンクしておきます。

 (英語)Ecumenical Patriarch at enthronement of Armenian Patriarch in Constantinople – Orthodox Times
 トロント府主教/カナダにおける総主教代理ソティリオス大主教座下(His Eminence Metropolitan Archbishop Sotirios of Toronto, Exarch of the Patriarchate of Constantinople of Canada)がバルソロメオス総主教に同行していた模様。

 

インタビュー動画:キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”へのインタビュー映像(2020年1月)「コンスタンティノープルや OCU が破門(anathema)してきても私にはどうでもいいこと」

 “ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”首座/“フィラレート総主教”(キーウ・ルーシ=ウクライナ全土総主教フィラレート聖下 : His Holiness Patriarch Filaret of Kyiv and All Rus’-Ukraine)がジャーナリストのインタビューに答えている動画です。

「“名誉総主教”などというものは存在しない。ギリシャ人が変なものをこしらえた。私は終身の総主教」
「真に独立した教会 = UOC-KP を諦めない」
「コンスタンティノープルや、 OCU【コンスタンティノープル系ウクライナ正教会】が破門(anathema)してこようが私にはどうでもいいことだ。(フィラレート総主教によれば)ロシア正教会(anathema)の破門も後にキリル総主教が『うまく働かなかった』と言っていた」

 

Телеканал ZIK:
Почесний патріарх Філарет | Інтерв'ю з Литвиненко на ZIK | 10.01.2020 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=vSK2UXhNe-Y

 

Київський Патріархат(キエフ総主教庁【UOC-KP】公式チャンネル):
Велике інтерв'ю Святійшого Патріарха Філарета про Українське православ'я – YouTube

 

 (英語)Filaret: The Church has no honorary patriarchs – an invention of Greeks – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)Filaret: No anathema of Phanar matters to me – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)Filaret: Phanariots asked in negotiations – what will we have from this? – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“ヨアサフ府主教”が、“フィラレート総主教”に続いて2018年12月の“統合会議”への署名を撤回すると表明(2020年1月)

 “ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”のヨアサフ府主教”(ベルゴロド・オボヤンスキー府主教ヨアサフ座下 : His Eminence Metropolitan Ioasaf of Belgorod and Oboyansky)は、2018年12月の“統合会議【Unification Council】”への署名を撤回すると表明した模様です。

 

Я,митрополит Белгородский о Обоянский… – Иоасаф Белгордский | Facebook

 

 (ウクライナ語:キエフ総主教庁【UOC-KP】公式ウェブサイト)Митрополит Білгородський і Обоянський Іоасаф відкликав свій підпис під постановою т.зв. Помісного Собору УПЦ КП від 15 грудня 2018 року – Українська Православна Церква Київський Патріархат

 (英語)Another "hierarch" withdraws his signature from "Council" starting up OCU – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

関連:
 キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”がウクライナ文化相に対して、2018年12月の“統合会議”への署名を撤回すると通知した模様(2020年1月)“統合会議”は無効になったと主張