キリスト教/キプロス正教会の修道院のスキャンダルが国家規模の大騒動に(2024年3月)

 キリスト教/東方正教会/キプロス正教会の、オシウ・アヴァクーム修道院(オシオ・アバクーム修道院 : Osiou Avakoum Monastery : 異なる綴りも多いです)というところの、ネクタリオス修道院長(Abbot Nektarios)とポルフィリオス掌院(司祭 : Archimandrite Porfyrios)という二人の修道士が問題を起こした、ということのようで、捜査中となっています。
 キプロス正教会大主教庁も声明を出しており、また聖シノドの会合もおこなわれる模様。

 内容ですが、修道士同士での性行為があったとか、奇跡を起こせるとして多額のお金を集めたとか。
 また、暴力行為があったという報道も。
 極右政党党首や元・警察幹部が関わっていたとかいう話も出ています。

 フリストドゥリディス大統領もコメントしているほか、タマソス・オレイニ府主教イサイアス座下(His Eminence Metropolitan Isaias of Tamassos and Oreini)の教区内なので、府主教が事実を何も知らなかったはずはないという指摘もあるようです。

 

 (ギリシャ語:キプロス正教会大主教庁 公式ウェブサイト)Δήλωση της Α.Μ. του Αρχιεπισκόπου Κύπρου κ.κ. Γεωργίου (15 Μαρτίου 2024) – Εκκλησία της Κύπρου

 (英語)Our View: The monastery fiasco exposed Church failings | Cyprus Mail
 (英語)Church and State have different roles in monastery scandal, Christodoulides says | Cyprus Mail
 (英語)Monastery in Cyprus under fire for misconduct, KNEWS
 (英語)Elam and former police chief linked to monastery scandal (updated) | Cyprus Mail
 (英語)Monastery of Sin: Bogus Miracle Cures and 'Holy' Sex Shock Cyprus – GreekReporter.com
 (英語)Shocking video of monk beating woman (videos) | Cyprus Mail
 (英語)Monks testifying against powerful Bishop Isaias in St Habakkuk scandal case | in-cyprus.com
 (英語)Video shows monk physically attacking woman at Saint Habakkuk | in-cyprus.com

キリスト教/アンティオキア総主教庁の聖シノドが、ジョセフ府主教(元・北米大主教庁首座)を聖職追放(2024年3月)一信徒に

 2024年3月14日、キリスト教/東方正教会/アンティオキア総主教庁の聖シノドは、同総主教庁下のアンティオキア正教会北米大主教庁首座/ニューヨーク・北米全土府主教を務めたジョセフ元・府主教を聖職追放処分としました。
 元府主教は一信徒となったとしています。

 ジョセフ元府主教は、2022年から、女性との関係や、教会財産に関わる問題が取り沙汰されており、退任していました。

 

 (英語:東方正教会 アンティオキア・東方全土総主教庁 公式ウェブサイト)Statement of the Holy Synod of Antioch 14 March 2024 – Greek Orthodox Patriarchate of Antioch and All the East

The Holy Synod was informed of the results of the Synodal Committee formed by the Patriarch regarding the events surrounding the resignation of Metropolitan Joseph Zehlaoui, formerly Metropolitan of the Archdiocese of North America.
To the dismay of the Synod Fathers, following his retirement, retired Metropolitan Joseph Zehlaoui wrongfully claimed rights over Archdiocesan property; through his attorneys, he demanded from the Archdiocese a large sum of money and threatened legal action and public conflict with the Church, reflecting through his demands an improper attitude as a bishop with regard to monetary matters; and he ultimately filed a lawsuit against the Archdiocese in U.S. civil court. These actions contravene Holy Scripture and the Holy Canons. Therefore, the Holy Synod found retired Metropolitan Joseph Zehlaoui guilty of canonical violations related to:
– Improper actions as clergyman (retired Metropolitan) with respect to church property and monetary matters, and
– Initiating a legal proceeding against the Church in a civil court.
Consequently, the Holy Synod defrocked the retired Metropolitan Joseph Zehlaoui from the holy episcopacy and returned him to the rank of layman. He is no longer entitled to the privileges and benefits associated with a bishop of the Orthodox Church. The Synod prays that he will spend the remainder of his life in peace and repentance.
The Synod also directs the Archdiocese of North America to take the necessary measures to preserve all the rights, interests, and property of the Archdiocese.

 (英語:アンティオキア正教会北米大主教庁 公式ウェブサイト)Antiochian Orthodox Christian Archdiocese of North America – Statement from the Meeting of the Holy Synod of Antioch

 

 (英語)Former head of Antiochian Archdiocese defrocked by Holy Synod / OrthoChristian.Com
 (英語)Patriarchate of Antioch: Former Metropolitan of New York was defrocked by decision of the Holy Synod | Orthodox Times (en)

 

訃報(2024年3月13日):キリスト教/ブルガリア総主教ネオフィット聖下が永眠(1945~2024)

 2024年3月13日、キリスト教/東方正教会/ブルガリア正教会の首座/ブルガリア総主教・ソフィア府主教ネオフィット聖下(His Holiness Patriarch Neophyte【Neofit】 of Bulgaria, Metropolitan of Sofia)が多臓器不全のために永眠した模様です。

 1945年10月15日生まれの78歳。

 度々の健康不安が伝わっていましたが、ブルガリア総主教庁より永眠が発表されました。

 

 (ブルガリア語:ブルガリア正教会総主教庁公式ウェブサイト)СЪОБЩЕНИЕ ПО ПОВОД КОНЧИНАТА НА НЕГОВО СВЕТЕЙШЕСТВО БЪЛГАРСКИЯ ПАТРИАРХ И СОФИЙСКИ МИТРОПОЛИТ † НЕОФИТ

 

Вечна… – Българска православна църква – Българска патриаршия | Facebook

 

СЪОБЩЕНИЕ ПО ПОВОД КОНЧИНАТА НА НЕГОВО СВЕТЕЙШЕСТВО БЪЛГАРСКИЯ ПАТРИАРХ И СОФИЙСКИ МИТРОПОЛИТ † НЕОФИТ | By Българска православна църква – Българска патриаршияFacebook | Facebook

 

XユーザーのEmbassy of the Republic of Bulgaria in Japanさん: 「【訃報】ブルガリア正教会のネオフィット総主教は2024年3月13日に逝去いたしました。 生前のご厚情に感謝し、ここに謹んでお知らせいたします。3月15日、16日、ブルガリア共和国は喪に服します。 https://t.co/P2eHqZzIZ2」 / X

 

 (英語)Patriarch Neofit of Bulgaria reposes in the Lord / OrthoChristian.Com
 (英語)Patriarch Neophyte of Bulgaria Enters Eternal Rest – Orthodoxy Cognate PAGE
 (英語)Patriarch Neophytos of Bulgaria has departed to the Lord – Raskolam.net

 外務省 海外安全ホームページ|ソフィア市内におけるブルガリア総主教葬儀等に際する交通規制:3/16

○3月16日(土)午前9時30分から、ソフィア市内の聖アレクサンダル・ネフスキー大聖堂等において、ブルガリア総主教逝去に伴う葬儀等が執り行われることに際し、以下の時間・場所において交通規制が実施されます。

旧ブルガリア王シメオン2世陛下の声明:
 (英語:シメオン2世 公式ウェブサイト)WORDS OF HIS MAJESTY THE KING ON THE DEATH OF THE BLESSED BULGARIAN PATRIARCH NEOPHYTE « H.M. King Simeon II

 

関連:
 キリスト教/ブルガリア正教会が、聖シノド副議長(首座代行職)にヴラツァ府主教グリゴリー座下を選出(2024年3月)次期総主教選挙は6月30日の予定

ベラルーシ系の小教区(?)が、アメリカ合衆国ウクライナ正教会(UOC-USA)に加入したという話(2024年3月)

 ベラルーシ系の小教区(?)が、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープル/アメリカ合衆国ウクライナ正教会(UOC-USA)に加入したという話が出ています。

 

 (英語:アメリカ合衆国ウクライナ正教会 公式ウェブサイト)Our Lady of Zhyrovytsk Belarusian Orthodox Cathedral of Strongsville, OH Embraced into Spiritual Union with the Ukrainian Orthodox Church of the USA | Ukrainian Orthodox Church of the USA
 (英語)Ohio: Schismatic Belarusian parish joins Ukrainian Orthodox Church of the USA (Constantinople) / OrthoChristian.Com

 

 UOC-USA公式ウェブサイトは、加入した集団がもともと所属していた教会については述べていません。

 OrthoChristian.Com は、加入した集団について、ベラルーシ独立正教会(Belarusan Autocephalous Orthodox Church)に所属していた1小教区とし、たまに言及されているベラルーシ独立正教会(Belarusian Autocephalous Orthodox Church)とは別の教会としています。
※”Belarusan”と”Belarusian”で “i” の有無の異綴字になっています。

 OrthoChristian.Com は加えて、三名の主教がシノドを構成しているとしていますが、主教を三名も擁している集団が、系譜関係もまったく知られずに存在しているものか、と困惑したので、リンクされているその公式ウェブサイトを見てみたところ。

その小教区というか、聖堂?の公式ウェブサイト:
 (英語)BELARUSAN ORTHODOX CATHEDRAL – HOME
※今後、閲覧が可能かどうか不明です。

 どうやら、 UAOC-Sobornopravna というウクライナの在外の教会の系統を組むようで、三名のうち、二名は UAOC-OU (在外ウクライナ独立正教会?)と書かれています。
 また、後者のベラルーシ独立正教会の首座および唯一の主教“スヴャタスラウ大主教”は一時期この教会とも関係があったようですが、現在は関係が無いようです。

His Beatitude, The Most Blesséd UAOC-OU Metropolit MAKARIOS, Svyachenno-Archimandrit,
His Beatitude, The Most Blesséd BAOC Metropolitan SERAFIM, Elder
His Eminence, The Most Rev. UAOC-OU Archbishop DAVID, Geron

+Metropolitan of Vilnius and New York Seraphim
+ Metropolitan Makarios of Houston and Texas
+Archbishop of Kansas and Missouri DAVID

 “ヴィリニュス・ニューヨーク府主教セラフィム座下”(BAOC)
 “ヒューストン・テキサス府主教マカリオス座下”(UAOC-OU)
 “カンザス・ミズーリ大主教デービッド座下”(UAOC-OU)

※「ヴィリニュス」はリトアニアの首都じゃないのと思った方のために説明しておきますと、(詳しく知りませんが)ベラルーシ人の中にヴィリニュスはもともとベラルーシ人のものだったというような感覚があるようです。事実はわかりません。

 この三名が今どのような活動をしているのか、唯一の情報源でもあるようなサイトを持つ聖堂を持っていかれて今後活動ができるのかはまったく不明です(特にセラフィム府主教)。
 また、今回の「加入」が、彼ら三人の同意があったのかどうかもわかりません。

キリスト教/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】の首座/東方カトリコスのバセリオス・マルトマ・マシューズ3世聖下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教アントニー座下と会見(2024年2月)

 キリスト教/オリエント正教会/マランカラ正教シリア教会【インド正教会】首座/東方カトリコス・マランカラ府主教“モラン”・“マル”・バセリオス・マルトマ・マシューズ3世聖下(シロ・マランカル典礼カトリコスバゼリオス・マルトマ・マテウス3世 : His Holiness Moran Mar Baselios Marthoma【Mar Thoma】 Mathews III)が、インドを訪問中のキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)と会見しました。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁 渉外局 公式ウェブサイト)Metropolitan Anthony holds talks with Primate of Malankara Church

 

റഷ്യൻ പ്രതിനിധി സംഘം ദേവലോകം… – Catholicate News | Facebook