新型コロナウイルス感染症【COVID-19】で入院中の、キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下の容態が悪化との発表(2020年11月)

 2020年11月19日付で、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】で入院中の、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)の容態が悪化していると発表されています。

 

 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)Press Release | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 

追記:
 ほぼ同じ内容があらためて声明として出ています(追記の追記:どうもイリネイ総主教が永眠との誤報が広まったためではないかと思われます)。
前(上記)の文章に会った「physicians from the RF」のRFはロシア連邦のようです。
 また、今回の文章には stable とあり、安定しているということでしょう(しかしこれは急変したら大変だということでしかない気もします)。

 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)Press release | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 

追記2:

 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)Rebuttal | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 

続報:
 訃報(2020年11月20日):キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下が永眠(1930~2020)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】

 

キリスト教/ギリシャ正教会首座アテネ大主教イエロニモス2世座下が新型コロナウイルス感染症【COVID-19】で入院(2020年11月)

 キリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会首座/アテネ・ギリシャ全土大主教イエロニモス2世座下(His Beatitude Hieronymos II, Archbishop of Athens and All Greece and Primate of the Autocephalous Orthodox Church of Greece)が、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】のため入院、 ICU にて検査を受けている模様です。

 

 (英語)Archbishop of Greece in Evangelismos Hospital with Covid-19 – Presented mild symptoms (Upd) – Orthodox Times

 

キリスト教/アルバニア正教会首座/アナスタシオス大主教座下が新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の検査で陽性、アテネの病院の ICU へ(2020年11月)

 キリスト教/東方正教会/アルバニア正教会の首座/ティラナ・ドゥラス大主教アナスタシオス座下(His Beatitude Archbishop Anastasios of Tirana and Durres, Primate of Albania)が、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の検査で陽性、ギリシャのアテネの病院で ICU に入っているようです。

 

 (英語:アルバニア正教会 公式サイト)Announcment – Orthodox Autocephalous Church of Albania

 (英語)Archbishop of Albania was transferred to Intensive Care Unit – Orthodox Times

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局副局長のレオニード大主教座下が、アレクサンドリア総主教庁の100人を超える神品(聖職者)がロシア正教会の管轄下に移ることを望んでいると発言(2020年11月)

 ロシアの正教会系メディア「Orthodox Christianity」が、インタビュー動画の内容として報じているところによりますと、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局副局長のウラジカフカス・アラン大主教レオニード座下(His Eminence Archbishop Leonid of Vladikavkaz and Alan, Deputy Chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))が、キリスト教/東方正教会/アレクサンドリア総主教庁の100人を超える神品(聖職者)が、ロシア正教会の管轄下に移ることを望んでいると発言したようです。

 ロシア正教会は、アレクサンドリア総主教とはコミュニオンを解除していますが、それはそれとしてアフリカ全土をアレクサンドリア総主教庁の管轄権下にあると過去に認めてしまっているため、これを実行に移すには理屈と実現能力が必要になるでしょう。

 

 (英語)Hundreds of clergy of Patriarchate of Alexandria want to join Russian Church due to Ukraine crisis, says DECR rep / OrthoChristian.Com
 (英語)ROC DECR: Hundreds of clergymen of Alexandrian Church want to be in the ROC – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

 経緯全体の説明は割愛してアレクサンドリア総主教個人の問題に移りますが、モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会を支持すると言っていたのをいきなり翻したあげく、キプロスでは現地の府主教に対して祈祷でコンスタンティノープル系ウクライナ正教会の首座の名前をあげないと約束していたのにあげたり(つまり平然と特定個人の面前でその人に対して嘘をついたり)、もうどうでもいい人の一人です。

 また、この問題とは関係ありませんが、「アフリカのどこへいっても人々が自分のことをホワイト・ファーザー(White father)と歓迎してくれる」と発言するなど、このご時世に思考が大丈夫なのかと思われる部分すら出てきています(あるいはアフリカ人たちからはカトリックの伝道師集団の一員と思われているのかもしれません)。

※冷淡に言ってしまいますと、ロシアとの関係が長いはずなのにロシア語は挨拶が少しできる程度という点からみて、大昔の、植民地に赴任したけど植民地の人々とまともに触れ合わず、勝手な思い込みだけで終わっていた本国人のような人ではないかという気がします。

 

 なお、ロシア正教会のレオニード大主教ですが、アルゼンチン・南米主教として外国に飛ばされたり、ウラジカフカス・アラン主教・大主教として北オセチア・南オセチアのあたりで難しい活動に携わったり、オリエントの教会への使者の一員として折衝にあたったり、アレクサンドリア総主教庁への代表として赴任したりしていたようです。
 英語・ギリシャ語およびエジプト方言のアラビア語を話せるそうで、普通仕事するならこうだよなあと思わされます。

 

ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿座下が、永眠したキリスト教/セルビア正教会の重鎮/モンテネグロおよび沿海の府主教アンフィロヒイェ座下への弔意を表明(2020年11月)

 2020年11月3日付の文書で、キリスト教/ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿座下(His Eminence Kurt Cardinal Koch, President of the Pontifical Council for Promoting Christian Unity)が、2020年10月30日に永眠したキリスト教/セルビア正教会の重鎮、モンテネグロおよび沿海の府主教アンフィロヒイェ座下(His Eminence Metropolitan Amfilohije of Montenegro and the Littoral)への弔意を表明しました。

※宛先はキリスト教/東方正教会/セルビア正教会は、セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)。

 

 (英語:ローマ教皇庁 キリスト教一致推進評議会 公式サイト)2020 11 04 Amphilohije | In memoriam Metropolitan Amfilohije of Montenegro
※PDFファイルがページ内からリンクされていますが、11月3日付。

 (セルビア語:セルビア正教会 モンテネグロ・沿海府主教庁 公式サイト)Папски савјет: Митрополит је био срдачни и дубоко духовни човјек, прави пастир који је знао да распозна знаке Божије у људској историји | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 

 余談。
 コンスタンティノープルがアンフィロヒイェ府主教の追悼式をおこなったのは、コッホ枢機卿が弔意の表明をした/するのを知ったからではないかと思えてきます。式の日にちが枢機卿の出した文書の日付と同じです。
 ウクライナの件を巡って、生前にコンスタンティノープルを強く批判していた府主教を追悼する理由はコンスタンティノープルにはまったくなく、カトリック側が府主教への弔意を表明したので、東方正教会の盟主を自認する立場のため慌てておこなったのではないでしょうか。

関連:
 キリスト教/コンスタンティノープルの全地総主教バルソロメオス聖下が、永眠したキリスト教/セルビア正教会の重鎮/モンテネグロおよび沿海の府主教アンフィロヒイェ座下の追悼式(2020年11月)