キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚のマケドニア共和国【マケドニア旧ユーゴスラビア共和国】【北マケドニア共和国】大使と会見(2019年3月)

 2019年3月5日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、ロシア連邦駐箚のマケドニア共和国【マケドニア旧ユーゴスラビア共和国】【北マケドニア共和国】大使ゴツェ・カラヤノフ閣下(His Excellency Goce Karajanov)と会見しました。

 大使が離任するようです。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with the Ambassador of Macedonia to Russia | The Russian Orthodox Church

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Состоялась встреча митрополита Волоколамского Илариона с македонским послом в России / Новости / Патриархия.ru

 

キリスト教/ギリシャ正教会首座アテネ大主教イエロニモス2世座下が、会合がおこなわれている聖シノドについてコメント。国家と教会の関係、ウクライナの件(2019年3月)

 キリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会首座/アテネ・全ギリシャ大主教イエロニモス2世座下(His Beatitude Hieronymos II, Archbishop of Athens and All Greece and Primate of the Autocephalous Orthodox Church of Greece)が、現在会合がおこなわれている同教会の聖シノドに関して、国家と教会の分離を推進するツィプラス政権に対する決定や、ウクライナに関する件などについて結論を目指していることなどをコメントしています。

 

 (英語)Archbishop Ieronymos: Τhe State, the Church, and the priests, will make the final decision – Romfea News

 

 国家と教会の分離については、ギリシャ共和国の国内問題である部分も多いので、結局は政治家や選挙結果とのかかわりで進むと思いますが、ウクライナの件についてはギリシャ系の独立正教会はコンスタンティノープルに逆らうことはないだろうと思います。
 タイミングはともかくコンスタンティノープルが認めたほうの「ウクライナ正教会(AOCU : OCU)」を承認し、そしてロシア正教会側からフル・コミュニオンが解除され、東方正教会の教会分裂が確定的になっていくのではないでしょうか。

 まあ……もうしょうがないでしょうね。

 

 聖シノドは、2019年3月7日(木)が最終日ですが、どちらの問題も持ち越すかもしれません。

 

関連:
 キリスト教/ギリシャ正教会聖シノド会合が終了(2019年3月7日)2019年3月19日から会合を開くことを決定

 

キリスト教/東方正教会/アンティオキア総主教庁のブエノスアイレス・全アルゼンチン府主教ヤコブ座下が着座(2019年3月)共同礼拝ではコンスタンティノープルを排除?

 2019年3月2日、キリスト教/東方正教会/アンティオキア総主教庁の、ブエノスアイレス・全アルゼンチン府主教ヤコブ座下(ジャック府主教 : His Eminence Metropolitan Jacques of Metropolitan of Buenos Aires and All Argentine)が着座したようです(2018年10月5日選出)。
 臨席のなかったキリスト教/東方正教会/アンティオキア・東方全土総主教ヨウハンナ10世聖下(His Beatitude Patriarch John X of Antioch and All the East)にかわり、メキシコ・ベネズエラ・中米・カリブ海諸島府主教イグナティウス座下(His Eminence, the Most Reverend Metropolitan Ignatius of Mexico, Venezuela, Central America and the Islands of the Caribbean Sea)が聖下からの挨拶を読み上げた模様。

 着座式には、東方正教会以外にも、ローマ・カトリック教会、オリエント正教会の各教会から多数が参列(高位聖職者についてはあとで主な出席者を追記します 追記済みです)。

 翌3月3日は東方正教会の主教らによる共同礼拝がおこなわれたようで、アンティオキアのほかに、在外ロシア正教会、ロシア正教会モスクワ総主教庁、セルビア正教会の主教らが共に礼拝を執り行ったようです。しかし、ブエノスアイレス・全アルゼンチン府主教区の Facebook アカウントの文章によれば、コンスタンティノープルの大主教(府主教?)が、臨席したものの共同で礼拝を執り行っていない(そこにいただけ)とも取れる書き方になっています。ロシア正教会モスクワ総主教庁の公式サイトではコンスタンティノープルについてまったく触れていません。
 ロシア正教会がコンスタンティノープルとフル・コミュニオンを解除しているので、ロシア正教会の主教らと共同で礼拝をおこなう場合、コンスタンティノープル側に参加させるわけにはいかないということに理屈上はなります。しかし、わざわざ呼んでおいて仲間外れにするということをアンティオキアが本当にやったのか、いまいちはっきりしないところです(こちらもあとで主な出席者を追記していきます 追記済みです)。

 

Entronozacion de Monseñor Santiago el Khoury – Iglesia Ortodoxa en Argentina – Patriarcado de Antioquia

 

Entronozacion de Monseñor Santiago El Khoury – Iglesia Ortodoxa en Argentina – Patriarcado de Antioquia

 

Primera Divina Liturgia de Monseñor Santiago – Iglesia Ortodoxa en Argentina – Patriarcado de Antioquia

 

En la tarde del sabado 3 de marzo, se… – Iglesia Ortodoxa en Argentina – Patriarcado de Antioquia | Facebook

 

El día domingo 3 de Marzo, en la… – Iglesia Ortodoxa en Argentina – Patriarcado de Antioquia | Facebook

 

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Иерарх Русской Православной Церкви принял участие в интронизации митрополита Буэнос-Айресского и всей Аргентины / Новости / Патриархия.ru

 (セルビア語:セルビア正教会モンテネグロ・プリモルスカ府主教庁公式サイト)Владика Кирило на устоличењу антиохијског Митрополита за Аргентину Јакова | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 

 (スペイン語:カトリック系メディア)AICA: Nuevo arzobispo ortodoxo de Antioquía en Buenos Aires

AICAさんのツイート: "#Ecumenismo Nuevo arzobispo ortodoxo de Antioquía en Buenos Aires https://t.co/SPlfyybKnN… "

[ECUMENISMO] El sábado 3 de marzo asumió… – AICA -Agencia Informativa Católica Argentina | Facebook

 

共同礼拝:
 東方正教会/アンティオキア総主教庁/
 ブエノスアイレス・全アルゼンチン府主教ヤコブ座下、
 メキシコ・ベネズエラ・中米・カリブ海諸島府主教イグナティウス座下、
 サンティアゴ・全チリ府主教セルギオス座下(His Eminence, the Most Reverend Metropolitan Sergios of Santiago and all Chile)、
 サンパウロ・全ブラジル府主教ダマスキノス座下(His Eminence, the Most Reverend Metropolitan Damaskinos of Sao Paulo and all Brazil)、
 リオデジャネイロにおける総主教代理セオドル主教座下(His Grace, the Right Reverend Bishop Theodor, Patriarchal Vicar in Rio de Janeiro)

 在外ロシア正教会【ROCOR】/カラカス・南米主教イオアン座下(His Grace Bishop John【Ioann】 of Caracas and South America)、
 ロシア正教会/アルゼンチン・南米府主教イグナティー座下(His Eminence Metropolitan Ignaty【Ignatiy】 of Argentina and South America)、
 セルビア正教会/ブエノスアイレス・中南米主教キリロ座下(His Grace Bishop Kirilo of Buenos Aires and South-Central America)、

 (礼拝には参加せず?)
 コンスタンティノープル/ブエノスアイレス府主教・南米における首座代理タラシオス座下(His Eminence Metropolitan Tarasios of Buenos Aires and Exarch of South America)、

着座式参列者:
 ローマ・カトリック教会/
 ブエノスアイレス大司教マリオ・アウレリオ・ポリ枢機卿座下(His Eminence Mario Aurelio Cardinal Poli, Archbishop of Buenos Aires)、

 オリエント正教会/アルメニア使徒教会/(エチミアジン系かキリキア系かちょっとわかりません)/
 キサク・ムラジャン大主教座下(His Eminence Archbishop Kissag Mouradián)、

 オリエント正教会/シリア正教会/
 アルゼンチンにおける総主教代理クリソストモス・ヨウハンナ・ガッサリー大主教座下(His Eminence Mor Chrysostomos Youhanna Ghassaly, Archbishop and Patriarchal Vicar in Argentina)、

 ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会(マロン派)/
 サン・チャーベル・エン・ブエノス・アイレス使徒座管理ファン・アビブ・チャミー司教座下(Bishop Juan Habib Chamieh, O.M.M., Apostolic Administrator of San Charbel en Buenos Aires : ノメントゥム名義司教 : Titular Bishop of Nomentum)、

 ローマ・カトリック教会/
 アルゼンチン共和国駐箚ローマ教皇大使レオン・カレンガ・バディケベレ大司教座下(Archbishop Léon Kalenga Badikebele, Apostolic Nuncio to Argentina : マグネトゥム名義大司教 : Titular Archbishop of Magnetum)、
 サンタフェデラベラクルス名誉大司教ホセ・マリア・アランセド座下(Archbishop José María Arancedo, Archbishop Emeritus of Santa Fe de la Vera Cruz)、

 ほか、コプト正教会の聖職者らしく見える人物も写っているような気がしますが……??

 

キリスト教/ベラルーシ正教会のパーヴェル府主教座下が、駐ベラルーシ日本国臨時代理大使 徳永博基 閣下と会見(2019年3月)

 2019年3月5日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会からある程度自治的な権限を与えられているベラルーシ正教会【全ベラルーシにおける総主教代理区】の首座/ミンスク・ザスラーヴリ府主教パーヴェル座下は(His Eminence Metropolitan PaulPavel】of Minsk and Zaslavl, the Patriarchal Exarch of All Belarus)は、駐ベラルーシ日本国臨時代理大使徳永博基閣下(とくなが ひろきHiroki Tokunaga)と会見しました。

 文化交流の話と、贈り物の交換がおこなわれたようです。

 なお、ベラルーシ共和国について日本国は、これまで(モスクワに駐在する)ロシア連邦駐箚の特命全権大使が兼轄していました。
 ミンスクには徳永閣下が駐在していたのですが、特命全権大使ではなく単に「大使」と表記されているなど、宙ぶらりんな状況でしたが、在ベラルーシ日本国大使館が今年【2019年】1月1日に新設され、(徳永閣下がそうなるのかは知りませんが)単独の特命全権大使が任命されるものと思われます。

 

 (ロシア語:ベラルーシ正教会公式サイト)Состоялась встреча Патриаршего Экзарха с Послом Японии в Беларуси | Митрополит | Белорусская Православная Церковь | Новости | Официальный портал Белорусской Православной Церкви

Белорусская Православная… – Белорусская Православная Церковь | Facebook

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下が、ロシア駐箚のエストニア大使と会見(2019年3月)

 2019年3月5日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【全ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、昨年任命されたロシア連邦駐箚エストニア共和国特命全権大使マルグス・ライドルー閣下(His Excellency Mr Margus Laidre)と会見しました。

 会談では、キリル総主教から、子供時代には両親と一緒に夏をエストニアで過ごすことが多かった話が出たようです。1955年にピュフティツキー女子修道院を最初に訪問したが、再訪した際には修道院の前に病院ができており、そこの医院長が過激な無神論者で、女子修道院をつぶそうと、巨大なスピーカーで音を出して祈るのを邪魔したりしていたというような、そういうことがあったそうです(ソ連時代の宗教弾圧としては平和なレベルのような気もしますが……)。また、さらに後に訪れた時は、良くなっていたということ。先代でエストニア出身である故・モスクワ総主教アレクシー2世聖下とともに訪れたようにも読めますが……。
 大使のほうは、モスクワには12年に来ていなかったが、(都市自体はそれほどでもないが)聖堂が良くなっていることに驚いていると語ったようです。
 以上の項目はロシア正教会側の記事によるものですが、エストニア大使館の公式サイトでは「現代ロシア社会における宗教の役割と、総主教とエストニアの長期間にわたる個人的なつながり」について話したというようになっています。

 

 キリル総主教の父ミハイル・グンヂャエフ司祭(Mikhail Gundyaev)は、近年になってロシア連邦大統領ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン閣下(His Excellency Mr Vladimir Vladimirovich Putin)の誕生時に洗礼を施した人物という情報が出てきています。
 ミハイル司祭は赤子(プーチン大統領)の名前として自分の洗礼名「ミハイル」を提案したらしいのですが、母親のマリヤ・イヴァノヴナ・プーチナ夫人(Maria Ivanovna Putina)は夫=赤子の父ウラジーミル・スピリドノヴィチ・プーチン氏(Vladimir Spiridonovich Putin)と同じウラジーミルを選んだという、まことしやかな話です。

 またアレクシー2世は、ドイツ貴族、またはスウェーデン貴族の家系で、エストニア出身とはいえ、何人といえばいいのかよくわからないケースです。

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Святейший Патриарх встретился с послом Эстонии в РФ Маргусом Лайдре – YouTube

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)His Holiness Patriarch Kirill meets with H.E. Margus Laidre, Estonia’s Ambassador to Russia / News / Patriarchate.ru
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)His Holiness Patriarch Kirill meets with H.E. Margus Laidre, Estonia’s Ambassador to Russia | The Russian Orthodox Church

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Состоялась встреча Святейшего Патриарха Кирилла с послом Эстонии в России Маргусом Лайдре / Новости / Патриархия.ru

 

Suursaadik Margus Laidre kohtus 5…. – Estonian Embassy in Moscow | Facebook

 

 (エストニア語:駐モスクワ・エストニア大使館)Suursaadik Margus Laidre kohtus patriarh Kirilliga – Moskva
 (ロシア語:駐モスクワ・エストニア大使館)Посол Эстонии в России Маргус Лайдре встретился с Патриархом Кириллом – Moscow