キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教アントニー座下と会見(2022年8月)

 2022年8月5日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)と会見しました。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局 公式サイト)Metropolitan Anthony of Volokolamsk meets with Pope Francis of Rome

 

Synodal Times:
Ahead of trip to Kazakhstan, Pope Francis meets with Russian Orthodox Metropolitan Anthony | Synodal – YouTube

キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下が、エリトリア正教会首座/エリトリア総主教“アブネ”・ケルロス1世聖下と会見(2022年7月)

 2022年7月9日、キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)は、エジプト・アラブ共和国を訪問した、キリスト教/オリエント正教会/エリトリア正教会の首座/エリトリア総主教“アブネ”・ケルロス1世聖下(His Holiness Abune KerlosQerlos】 I, Patriarch of Eritrea)と会見しました。

 アブネ・ケルロス1世聖下の着座については、オリエント正教会の各教会は、エリトリア政府が“廃位”したアブネ・アントニオス聖下を正統(そして政府の弾圧を受けている)としていたため、各教会には認められていませんでした。

 しかし、アブネ・アントニオス聖下は2月9日に永眠、後継も特に指名・選出されていませんので、アブネ・ケルロス1世聖下以外にエリトリア総主教は現在存在せず、また別の人物が選出される見込みもありません。
(アントニオス聖下を支持していたほうの北米教区は、マカリオス主教座下という人物が率いているようですが……)

 よって、コプト正教会はエリトリア正教会との関係改善に乗り出した、のではないかと思われます(オリエント正教会の他教会との事前合意があるかについては不明)。
 ただ動画から見ると、共同での礼拝がおこなわれていないため、コミュニオンに関してどう扱われているかはよくわかりません。

 コプト正教会側のサイトによると、スピーチをした人物として、エリトリア正教会のバシリオス主教(Bishop Abouna Basilios)という人物の名前が挙げられています。

 

 (英語)H.H. Pope Tawadros II Receives H.H. Abouna Kirolos, Patriarch of the Eritrean Orthodox Church – Coptic Orthodox Church

 

Coptic Orthodox Church:
قداسة البابا تواضروس الثاني يستقبل قداسة أبونا كيرلس بطريرك الكنيسة الإريترية الأرثوذكسية 09-07-2022 – YouTube

 

Lisan Tewahdo:
lisan tewahdo web TV፦ ዜና ቤተ ክርስቲያን ወርኀ ሐምሌ 2014 ዓ.ም. (1ይ) – YouTube

 

Lisan Tewahdo:
lisan tewahdo web TV፦ዜና ቤተ ክርስቲያን ወርኀ ሐምሌ 2014 ዓ.ም. (2ይ) – YouTube

キリスト教/古代東方教会の次の首座/カトリコス=総主教に、ヤコブ・ダニル府主教座下が選出(2022年6月)

 2022年6月2日、キリスト教/東方教会/古代東方教会の聖シノドは、2月11日に永眠した首座/第109代カトリコス=総主教“マル”・アッダイ2世ゲワルギス聖下(His Holiness Mar Addai II Gewargis, Catholicos Patriarch of the Ancient Church of the East)の後継として、オーストラリア・ニュージーランド府主教ヤコブ・ダニル座下(His Beatitude【Eminence】 Mar Yakoob Danil, Metropolitan of Archdiocese of Australia and New Zealand)を選出したようです。

 着座に伴う儀式は8月19日におこなわれる予定。

 アッシリア東方教会との(再)統合の協議は(やはり)うまくいかなかったようです。

 

 (英語)IRAQ ANCIENT CHURCH OF THE EAST PICKS NEW PATRIARCH, PUTS BRAKES ON REUNIFICATION
 (英語)New patriarch elected for the Ancient Church of the East – SyriacPress
 (英語)ASIA/IRAQ – Mar Yakoob III Danil elected new Patriarch of the Ancient Church of the East – Agenzia Fides

 

続報:
 キリスト教/古代東方教会の首座/カトリコス=総主教に選出されていたヤコブ3世ダニル聖下が「退位」を表明との報道(2022年8月)

訃報(2022年5月16日):キリスト教/在外ロシア正教会【ROCOR】の首位/米国東部・ニューヨーク府主教イラリオン座下が永眠(1948~2022)

 2022年5月16日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で自主的/自治的に活動している在外ロシア正教会【ROCOR】の首位、米国東部・ニューヨーク府主教イラリオン座下(His Eminence Metropolitan Hilarion of Eastern America & New York)が永眠した模様です。
 1948年1月6日生まれの74歳。

 

 (英語:在外ロシア正教会【ROCOR】公式サイト)The Russian Orthodox Church Outside of Russia – Official Website

 

関連:
 キリスト教/在外ロシア正教会【ROCOR】の新しい首位にマンハッタン主教ニコラス座下が選出される(2022年9月)
 着座式(2022年9月18日):キリスト教/在外ロシア正教会【ROCOR】の新しい首位/ニコラス府主教座下の着座式がおこなわれる

訃報(2022年3月4日):キリスト教/エチオピア正教会第4代総主教“アブネ”・メルコリオス聖下が永眠(1938~2022)

 2022年3月4日、第4代のキリスト教/オリエント正教会/エチオピア正教会の首座/エチオピア総主教・カトリコス“アブネ”・メルコリオス聖下(His Holiness Abune Merkorios, Patriarch and Catholicos of Ethiopia)が永眠したようです。
 1938年6月14日生まれの83歳。
 3月14日に葬儀がおこなわれました。

※永眠の日付を3月3日としているところもあります。

 アブネ・メルコリオス聖下は、1991年にエチオピアを離れ、エチオピア人民革命民主戦線(EPRDF)の政権によって退位を強要されたとして、1991年~2018年までアメリカ合衆国で亡命シノドを擁していました。
 2018年に和解が成立し、エチオピアに帰国、本国で活動していた第6代“アブネ”・マティアス1世聖下(His Holiness Abune Mathias I, Patriarch and Catholicos of Ethiopia)と二人の総主教が存在する体制となっていました。
関連:
 キリスト教/亡命中のエチオピア正教会第4代総主教メルコリオス聖下と、本国の第6代総主教マティアス聖下の和解が成立。単一の教会が二人の総主教を戴く模様(2018年7月~8月)

 永眠に伴い、アブネ・マティアス1世聖下が単独の総主教・カトリコスとなります。

 

africanews:
Ethiopia bids farewell to Patriarch Abune Merkorios – YouTube

 

 (英語)Ethiopia: EOTC Patriarch Abune Merkorios Passes Away – allAfrica.com
 (英語)Patriarch Abune Merkorios Laid to Rest – Walta Media and Communication Corporate
 (英語)Ethiopia bids farewell to Patriarch Abune Merkorios | Africanews